
1000万円からはじまる人生の選択肢 ~サラリーマンでもできる!小金持ちへの現実的なロードマップ~
~なぜ、いま1000万円なのか?~
みなさん、こんにちは。今日は資産形成の重要なマイルストーンについて、私なりの考えを述べさせていただきたいと思います。
結論から申し上げますと、資産1000万円という目標は、現代の日本人にとって「理想と現実の接点」であると考えています。なぜでしょうか?
まず、1000万円という金額は、一般的なサラリーマンが10年程度で達成可能な現実的な目標額です。例えば、月々の積立額を7万円とすれば、年利3%の運用で10年後には約1000万円に到達します。
ただし、ここで重要なのは、1000万円は「ゴール」ではなく「スタート地点」だということです。私の経験から申し上げると、この金額に到達することで、次の3つの重要な変化が起こります。
1. 経済的選択肢の拡大
1000万円という資産は、「守りと攻めのバランス」を取るのに適した金額です。例えば、500万円を安全資産として確保しつつ、残りの500万円で積極的な投資にチャレンジすることができます。
仮に500万円を年利3%で運用できれば、年間15万円のインカムゲインが得られます。これは月々のお小遣いとして使うこともできますし、さらなる投資の種銭とすることもできます。
しかし、私が特に注目しているのは、1000万円という資産がもたらす「選択の自由」です。例えば:
転職時の交渉力が格段に上がります。半年程度の生活費が確保できているため、条件の良い仕事を じっくりと探すことができます。
起業や独立の選択肢が現実的になります。initial capitalとして活用できるためです。
住宅ローンを組む際の頭金として活用でき、月々の返済額を大幅に抑えることができます。
子どもの教育資金の一部として確保でき、教育の選択肢を広げることができます。
つまり、1000万円という資産は、単なる「お金」ではなく、「人生の選択肢」を広げる重要な要素なのです。
2. 精神的な安定性の獲得
私が特に強調したいのは、1000万円到達時の「精神的変化」です。
例えば、突然の入院や失業といった「人生の予期せぬ出来事」に対して、ある程度の備えができていると感じられます。実際、私の知人は1000万円の資産を持っていたことで、コロナ禍での収入激減時も冷静に対応できたと語っていました。
この精神的な安定性は、次のような具体的なメリットをもたらします:
仕事での意思決定がより冷静になります。「失敗を恐れる」という心理的プレッシャーが軽減されるためです。
家族との関係性が改善することがあります。金銭的なストレスが減ることで、より前向きなコミュニケーションが可能になります。
健康管理により注力できるようになります。予防医療や定期的な健康診断に投資できる余裕が生まれます。
趣味や自己啓発への投資が増えます。「自分への投資」に対する心理的なハードルが下がるためです。
特に興味深いのは、1000万円という資産を持つことで、お金に対する考え方自体が変化することです。「お金がない不安」から「お金をどう活用するか」という発想に転換できるのです。
3. 投資の本格的なスタート地点
1000万円という資産は、本格的な分散投資を始めるのに適した金額です。
例えば:
400万円を国内外の株式インデックスファンド
300万円を債券
200万円を不動産投資信託
100万円を新興国株式
というように、適切な分散投資が可能になります。
ただし、ここで一つ注意点があります。よく「年利5%で運用すれば年50万円の不労所得!」という言説を目にしますが、これは極めて危険な考え方です。
なぜなら、5%という利回りは長期的な平均であって、単年度ではマイナス20%になることも珍しくありません。2022年の世界株式市場の暴落は、まさにその良い例でしょう。
では、具体的にどうやって1000万円を築けばよいのでしょうか?
私は、年齢層別に以下のような行動計画をお勧めしています:
20代後半~30代前半の方:
月々の積立額:5万円からスタート
昇給のタイミングで積立額を1万円ずつ増額
NISA、iDeCoをフル活用
本業での収入アップに注力
30代後半~40代前半の方:
月々の積立額:10万円以上を目標
副業による収入源の確保
投資信託と個別株式の組み合わせ運用
不動産投資の検討開始
重要なのは、この過程で「投資の知識」と「リスク管理の経験」を積むことです。1000万円までの道のりで学んだことが、その後の資産形成の質を大きく左右します。
最後に、「小金持ち」の定義について触れておきましょう。一般的には、純金融資産5000万円~1億円を持つ人々を指すとされています。しかし、私はこれに「不動産」や「事業資産」も含めて考えるべきだと考えています。
なぜなら、現代における資産形成は、単なる金融資産の積み上げではなく、多様な資産の「ポートフォリオ運用」だからです。
1000万円という最初の目標を達成したあとは、次の5000万円、1億円という目標に向かって、着実に歩みを進めていけばよいのです。
焦る必要はありません。計画的に、そして着実に。それが私の考える「堅実な資産形成の道」なのです。