8短大その2
8短大
一人暮らしの生活が始まった。部屋がシンとしていると、寂しくてしょうがないのでテレビをつける。
短大での授業も始まった。解剖学、口腔解剖学など1年から難しい学科が多い。漢字も読めない漢字がたくさんある。
大変だった。毎日一人暮らしの生活と授業、友達関係
。方言の違い。ゴールデンウィークは帰らないと決めたので5月の約1週間一人の時間を過ごした。1人ぽっちだった。食欲がなく牛乳をココアと混ぜてレンジで3分チンをする。1週間その食事だったので5キロ痩せた。
2年になると特待生が1人だけ選ばれて1年間授業代が免除になる。私はできれば特待生の資格が欲しかった。なので、家に帰るとTVをつけたままの状態で教科書を片っ端から読む。
部屋には、アルバイトをしていた歯科医院の先生に頂いた置き時計を置いていた。
図書券ももらった。気を紛らわすために月に1度少女漫画を買った。
友達関係もつらかった。1年生は校則は自由なので金髪でピアスを4個開けた。ピアッサーで開けたので開けた瞬間、耳がジンジンと痛くなって耳が傷んでくる。私は耳たぶの厚い人間だったので余計痛かった。服も自由にしていた。化粧も覚え始め、毎日朝洗顔した後にその日の気分でアイシャドウの色を決める。
友達は大阪出身の関西弁ばかりで、宮崎とは全然方言が違う。イントネーションも違うので理解するのに時間がかかる。ゆりちゃん、マクドナルドはマクド、マックちゃうからマクドて言いや!と言われた。
学校のテストは難しく、通信制で楽々に通っていたものとは違っていた。
口腔発生学のテストは真っ白で今まで口腔発生学とは何か、自分の文章で答えなさい、と書かれてあった。
必死に文章、わからないときは絵も書いた。
60点以下だと単位を落とすかもしれない、と思って結果を見るのが怖かったが、受かっていた。友達も全員受かっていた。
毎日一人暮らしの部屋で教科書を読んでいたのが功を成した。