1.挨拶、物語
【挨拶】
このページを閲覧して頂き誠にありがとうございます。来て下さったと言うことは曲を聞き興味を持って下さった方だと思います。イラスト、動画、視聴者の方々全てに心より感謝申し上げます。かなり長いですがお時間許される限りお付き合い下さると幸いです。
【物語】
西洋の田舎の物語、とある家の11歳の少女の家にはずっと幼い頃から可愛がっている人形がいた。人形は少女の部屋に大切に飾られていた。
少女は人形によく話しかけて服を変えたりして遊んでいた。しかし少女が大きくなるにつれ、昔と比べ次第に人形への興味は薄れていった。
12歳になると中学へ進学となり遠方のため、両親の家を離れ近場の祖父母の家から通うことにした。
少女が家を出て母親は少女の部屋のものを片付けようとした。そして、置いてある人形を少女が昔大切にしていたことを知っていた母親はどうするか考えた末、美術館へ寄贈することにした。家に置いたまま埃を被るかよりは、多くの人に見てもらった方が人形のためだろうと考えた。
その後、5年の歳月が過ぎた。美術館は閉館しており、人気の全くない廃墟となっていた。その頃人形に意志が宿り、動いたり昔の記憶が戻るようになった。人形は主のもと、元の家に戻りたいと思い美術館を深夜に抜け出し家へと向かっていった。
家へ向かう間は主との昔の思い出を頭に浮かべながら、暗く街灯が少なく木々に覆われた一本道を歩いていった。雪が降る肌寒い冬の日だった。微かに積もっていた。
ずっと歩いて、ようやくたどり着いたその場所は変わり果て誰もいない廃屋となっていた。
【一言】
人形の心情の変化をメインに据えた西洋のアンティークドール、ビスクドールがモチーフの悲しい結末の物語です。