2000万円の家の寿命は22年?!
先日の記事、『自然素材の家を探して』
https://note.com/shiny_echium3888/n/nd5a864967dee
で、なぜ私が自然素材の家を建てたいと思ったかだけど、きっかけは様々ある。
①三納銀之輔さんの著書に出会ったこと。
https://note.com/shiny_echium3888/n/ne3bede542f5c
②双子の娘にアトピー性皮膚炎が出ている。
(私自身も幼少期に軽いアトピーがあった)
③母が建てた家を羨ましいと思わなかった。
私の母は農家の娘で、お正月なんかに集まる本家は大きな庭、農機を納める倉庫、もとは牛小屋なんかもある大きな家。
母が「 私が小学生の頃に建てた家だけど直した事なんか一度もない。」
と言っていた家は、もちろん木と土壁、茅葺き屋根のお家だ。その後に増築したり茅葺きを瓦に替えたりはしたけれど、まだまだ現役。
そんな母自身はハウスメーカーに頼んで設計してもらいローンを組んで家を建てた。
20年かそこらで建具が歪んで戸の締まりが悪くなったり、外壁がひび割れたり、壁紙が浮いたり、、、でも自分では直せない。
建てたハウスメーカーに相談すると何を直すのも十数万円から百万円になる。
まだローンを払い続けているのに、だ。
うちの子は肌が弱くてアトピー性皮膚炎のような湿疹が出ます。
私自身も幼い頃はアトピーがあったので遺伝もあるかもしれない。
食べ物もお水も肌に触れるリネン類や服も色々調べて試しましたが劇的な変化はなく、、強いて言えば小麦をやめたら湿疹の赤みが減ったかな?くらい。
エコビレッジビルダーの三納銀之輔さんが
「食べ物いっぱい気を付けて治そうとするお母さん達がいるけど、そんなので治らない。
こんな石油由来の接着剤を山ほど使ったビニール袋みたいな家の中で暮らしてるんだから。
そういった化学物質は空気の下の方、つまり赤ちゃんがハイハイしてる低い位置に溜まる。」
と何かの動画で話しているのを聞いて心底ゾッとした。
そうか、、住環境か、、考えてもみなかった。
壁は壁紙、床はクッションフロア、基礎はコンクリの家に産まれた時から住んでいた私達の世代からすれば 「当然」で「普通」の住環境だった。
私が幼い時に暮らした家は壁紙、クッションフロアのアパートだったけど、そう言われてみれば私自身、小学校にあがって家にいる時間が劇的に減ったらアトピーは自然と治った。
我が家は父が早くに亡くなって母子家庭で、それでもやっとで建てた家が20数年でガタがきた。もちろん自分で修繕も出来ない、その家にまだローンを払いながら住まなければならない。
なんの悪夢だょ。
だから負債でしかない持ち家なんか絶対建てたくなかった。
20数年でガタがくる家を建てて得する人なんていないのに、今ではほとんどの人がハウスメーカーで家を建てる。
得するとしたら、建築関係で働いてる人かな?
修繕、修繕、そして修繕で、、、
仕事なくならないもんね。
何世代にも渡って石造りの立派なお家を引き継いで使っているヨーロッパの若者はそれだけで『住宅』にかかる出費がゼロ。
『家賃?何それ?
この家?曽祖父の時代から住んでるよ。』
家賃にお金をかけない分、記念日でもない平日に妻に花を買って帰る豊かな暮らし、、と聞いたら羨ましさしかない。
日本人は賃貸なら『賃料』を毎月払う。
持ち家なら『住宅ローン』『固定資産税』がかかる。
母はコレを『息してるだけでかかるお金』と呼びますが、これが無いだけで日本人はもっと豊かで安心な暮らしが出来るんじゃないかな?
だから自分で『修繕できる』『自然素材の家』が欲しくてワークショップに参加しているこの頃なのです。