NLH MTTとキャッシュのレンジ差異について
こんにちは、あかと申します。
普段はアミューズメントでトーナメントをやっているのですが、今度韓国へ行くので、キャッシュゲームの勉強として基本中の基本であるBTNvsBBのレンジについて、キャッシュとトーナメントの差をまとめようと思います。
1.BTNのレンジの比較 100BB
キャッシュ:100BB・6BBcap5%レーキ
トーナメント:Ave100BBのICMなし(チップEVのみ)
のときを考えます。(Raise額が違うのはご勘弁を)
差を見ると、数字上は
トーナメント:55.9%
キャッシュ:42%
とトーナメントのほうが広いです。
これはアンティの差によるものと考えます。
アンティがあることによって、レンジを広げてスチールを狙うメリットが大きいということですね、そのため約14%レンジを広げてスチールしに行くのですが、それ以外に大きな差はありません。
2.BTNのレンジの比較 20BB
それでは、20BBになるとどうでしょうか。
この辺から、トーナメントでは一発オールインやコールのレンジが生まれてきます。
ではキャッシュゲームだとどうでしょうか。
まず、オールインとコールのレンジがないです。
コールレンジがないのは、アンティがなくレーキがあるのでレイズインしてスチールしたい(プリフロップで終わらせたい)という意図と思いますが、オールインレンジがないのはなぜでしょうか。
オールインがない理由として考えられるのは、「チップEVを考えたらポスト以降を戦った方がいいから」でしょうか。
相手に分散を押し付けるのではなく、ポストを見て分散をおさえることがキャッシュゲームでは推奨されます。トーナメントはチップがなくなったら終わりですが、キャッシュゲームは無限にリバイができます。そのため、手元にあるチップは氷山の一角で、バンクロールのぶんスタックがあると考えていいです。
(そのため、今回のようなBB数による変化の考察はあまり意味がない…)
まとめ
・100BBではアンティの差異のみが影響し、それ以外はトーナメントとキャッシュゲームに差異はない
・20BBではトーナメントはプッシュレンジがあるが、キャッシュゲームにはない
それは、「スタックが0になったら負け」というトナメのゲーム性と、「スタックの差額が価値」であるキャッシュゲームのゲーム性の差異が影響していると考えられる。
お読みいただきありがとうございました。よければ上記の考察に対してコメントくれると嬉しいです!一緒に議論しましょう!