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物流DX第3回 物流屋さん いよいよ実働!物流DX

0. これまでのあらまし

さて、新米情報システム部員として4月に着任した私ことAndy.
嵐のような怒涛の毎日を過ごしながら新天地で楽しく働いています。
 この職場は以前体験したような「息の詰まるような閉塞感」や「従業員の滅私奉公を前提とした働き方」は風土として感じません。むしろ最新技術を勉強するように推奨されますし、「変えていこう」と前向きな感じを受けます。
この辺を「良い環境だな」「恩返ししたいな」と思うようになったので私の得意分野をいかしDX活動を始めました。

前回までのあらすじ

物流屋さん 物流DXをスタートしてみる #まずは身近なところから |ANDY DXの人|note

1.今の自分たちが立っている場所

ルート66


1-1 DXの第2段階目 デジタライゼーション

さて、前回は課題を洗い出してみました。
ふと気づいたのは「これって、デジタイズとデジタライズの話だよね」という事。
それと別角度で見ると「DX」みたいな大きな主語の改善活動は、もっと粒度を小さくして実務のデザインまで落とし込まないと失敗しかしなかったなぁ、という事。

参考記事
「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「トランスフォーメーション」の違いは? 事例をもとにわかりやすく解説 | 会計ソフト マネーフォワード クラウド (moneyforward.com)

今、やろうとしているのは
・問い合わせ対応の自動化とナレッジマネジメント→デジタライズ
・ドローンを使用した貨物積載率の把握と活用→デジタライズと将来はトランスフォーメーションへつながりそう
・経営数値の見える化→実はデジタイズか!?
この三つ。
うんうん、粒度細かめで大丈夫な気が(謎の上から目線)
 それと、実はマネジメント層やホワイトカラー層が困っている「経営数値の見える化」はデジタイズな気が。ただ、それなりに長くなった会社員人生、過去の経験から注意点もある気がしています。


1-2  直近の失敗例

「デジタイズ」に相当するQC活動や工程簡略化は手段や形を変え、昭和の時代から続いています。
では多くの現場QC活動や直近の「デジタイズ(DXでも可)」が良くて機材の導入で終わってしまい続かないのはなぜでしょうか。

大体こんな感じ
経済紙
「トップ層の腹のくくり方が重要である」
IT専門家
「社長直下にCTOを設置し、データサイエンティストなど専門家に強力な権限を持たせることが重要である」
専門書
「部署間連携を念頭に全体最適を目指しボトルネックの特定が重要である」

DXというと「デジタル領域」主管の取り組みに取れられがちですが、仕事や作業を再デザインすることは別機能(リエンジニアリング)の仕事です。
 この辺、「実際に使用する現場」とともに「経営層」も押さえないと何を作ってもブームが去ったら忘れられるだけです。

 やっぱ、経営層の巻き込みも必要だよなぁ。
それとせっかく経営層の巻き込みチャレンジするなら「自部署の定型業務自動化」ではなく「ドローンを使用した荷物積載率把握」のほうが楽しそうだよなぁ。

2.ユーザーインタビューと経営層の巻き込み

2-1  ユーザーインタビュー「みきおさん」

さて、では実際に「荷物積載率」の把握について問題に感じている人たちに聞いてみました(物流実務関係者・経験者 4名 30代~40代)

・・・・・・結構みんな同じようなこと言ってるんだよな。
では、今回聞かせていただいた方の人格を統合して
統合人格ペルソナ「みきおさん」にご登場いただきます。

お名前 みきおさん(48歳)
物流の現場で15年勤務したのちに
本社で物流全体をアレンジする仕事に。
好きなものは猫

2-2  お題「荷物の積載率が把握できない問題について」

みきおさん
この問題は昔からあってずっと解決できないでいる。目視で確認しようとしてトラックの荷台へ確認に入ったら運転手さんが積載率を多く見せかけようとして、入口だけに荷物を積んでいた事例もあった。
 「積載率確認」という意味では毎日、あまねくすべての現場で普遍的に発生している。
そして、ルートや運送便の雇用種別によってはそもそもわからなくなっている。

2-3  解決方法って何かアイデアあります?

トラックへ積み込むカゴ車や店配便を確認するにしても数百台をすべて見ることはできない。
そんな人員もいないのが実情だ。
ただ、カメラで自動判定してくれるならこんなにありがたい話はない

2-4  心配する点

今回のアイデアを見るとドローンは斬新だが本質はカメラ機能だ。
ある程度経験値がつめたら、ドローンである必要はないのではないか。
 また、現場は事務方を嫌うからなぁ。
ただ、荷受けの柱に安いスマホを縛り付けてデータ送信をさせるのもアリだと思う。

2-5 将来性

これが実現できたら積載率の把握が可能になり、会社の経営数値が改善すると思う。
また、空きスペースがわかればそこで新しい商売ができる。
(インタビューここまで)
みきおさん ありがとうございます!

2-6  経営層の巻き込み

さて、次は経営層のまきこみをはじめなきゃ

3.まとめ

今回は
・自分たちのやろうとしていることが技術変革のどの辺にいて、何を目指すか。
・実際の現場の温度感はどうか。
この二つについてまとめました。
次回はいよいよ、偉い人の巻き込みかぁ。(胃が痛い)

4.おまけ 若いころのみきおさん

kissではなく黒夢
ご本人にとっては懐かしい思い出とのこと


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