歴史からひも解く天皇像(2)
皆さん、こんにちは。
今回も、前回に引き続き、天皇について
書いていこうと思っているんですが、
私は、物事を学ぶ際に、まずやるのが、
1冊の本を繰り返し読むということ。
私は、ちょうど1年前ぐらいに古事記を
毎日読み始めたんですが、
最初のころは、なんで古事記を読んでいるか、
さっぱりわかりませんでしたよ(笑)。
けど、やっていくうちに古事記に関しての
情報がパーッと入ってくるようになるんですよね。
そしたら、「あれ、ここ今読んでいるところやん。」
となって、なんか親近感がわくんですよ。
実際に、会ったことはないけど、
俺の先祖はもしかしたらこいつかもなと思いながら、
日々、古事記と向き合っています。
まぁ、でも初めてたかが1年ですけど、
結構頭良くなった気がします。
まぁでもそれは当然といえば当然の話で、
意味が分からない古事記の神話や、その文字を
理解しようと読んでいるわけですから、
語彙力や思考力が勝手に身に付きましたね。
別に意識していたわけではないんですけど。
だから、今はそういった古事記やそれ以外の古典の本を読むのがライフワークみたいになってきたんですよね。
すごいですよね。古事記からスタートしたら、
気づけば読まないと1日終わった気がしないところまでそのくらい古典が自分にとって大事なものになったわけです。
いつか、他の古典も紹介しようかなと思っているので、楽しみにしておいてください。
そういう、物との対話というのをすると、
なんか向こうから教えてくれるような感覚になります。
なので、そういった本を皆さんも持っておくと
いざという時に助けてくれるかもしれません。
ということで、今回は、崇神天皇 美和の大物主神の神話の感想を話していきます。
今回も、この本を参照します。
前回と同様に、この神話もすごい内容である。
活玉依姫は、何も知らない若い男と
一緒に夜を過ごし、そして、妊娠するようになる。
その後に、両親は誰の子かと問うけど、
その娘は、その男の名前を知らないわけですよ。
そして、その男をたどっていくと、
三輪山にたどり着くわけですね。
これが後の大神神社の背後にある
三輪山とつながるわけです。
でも、この娘というのは神様の子を授かっているわけですから
よほど気の座った女だったのでしょうね。
普通なら、勝手にやってきた男の人と、
すぐに交際して、妊娠するなんて
現代の感覚だとありえませんよね。
でも、その娘はその男が神様であると知った時に
安心して育てたんだと思います。
そうした、神に対する、畏れ、慎み、敬いの気持ちが今と昔では全然違うわけです。
きっと、その娘も普段から神に対して真摯であったんでしょうね。
神様との信頼関係というのが自然とできていたわけです。
それを、男を見た時に、なんか雰囲気で悟ったがゆえに神様の子を宿ったともいえると思います。
そして、この大神神社には
活玉依姫と大物主神様が宿っています。
このように、古事記の神話というのは、
ただのありもしない幻想の物語ではなくて、
歴史であり、神様の物語であり、
それが神社として現在も残っているのです。
こんな素晴らしい歴史が残されている国が
日本なんですよ。
そして、神社で思いをはせて、
神様の御心を感じたときに、
人間というのは、なんか安心感に包まれるんです。
そのような空気が神社には宿っています。
これらを知って、参拝するだけでも、
全く違ったものになると思います。
そう、古事記というのは理屈や理論ではなくて、
心で感じることが一番大事なんです。
引用 古事記 角川文庫 p336-338
まとめ
いかがでしたか。
古事記というのはまだまだ奥が深いです。
むしろ深すぎて、自分の解釈では追い付いていないんですよ。
だから、学びようが十分にあるんですよね。
今時、神様に思いをはせるなんて
時代遅れじゃねとか言われそうですが、
でも、やってみたらわかります。
感じるんです。昔の記憶が思い出されるんです。
これが”歴史”を学ぶことなんだって
気づくと思います。
そんな生き方をしていくために、
これからも感じる心を大切にしていきましょう。
次回もお楽しみに!