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「日本人は英語が苦手」を克服するために

どうしたら子供達が日々英語学習に前向きに取り組んでくれるか、私も考えるし、保護者様達も考え、学校の英語の先生や、ECCの教材を作っている方々も、考えていると思います。

英語力は取り組めば取り組むだけ伸びます。
言葉の運用能力は、接触量にどうしても関わってきます。
なので、英語の力がつくか、つかないかと聞かれた時、間違いなく、やった方が確実に力がつくんです。ものすごく当たり前の話なんですけど。
そして、言語能力を伸ばすには、間違いなく一人ではなく相手がいた方がいいんです。
学校で英語の勉強が評価されるのは5年生になってからですが、私たちは生まれてからずっと誰かに育ててもらってきて、つまり言語環境に置かれている訳なので、それこそ0歳児から幼児、小学生になり、学生、大人、極端な話年老いたとしても、ずっと言語との関わりの中で生きているので、ずっと言語能力を育てているんです。
人間としての成長というのは言語能力の発達でもあり、言葉をうまく使えることは社会人としての成熟につながります。

これからの社会を生きていく上で、我々日本人に「日本語やめる」という選択肢がないのと同じくらい「英語を学ばない」という選択肢はないと思った方がちょうど良いのかもしれません。我々が海外に出ていく機会より、海外の人や物が日本に入ってくる量が増えるでしょう。
世界に出てみると、母国語と英語、プラス中国語やスペイン語を話せる人が大勢いることに驚きます。日本語だけを使って日本の中だけで生活することも可能でしょうが、、知っている、使えることと、知らない、使えないことでは、当然差が開いてしまいます。

これからの時代、市民というワードの意味は、自国だけにとどまらずもっと広い意味になっていくでしょう。

教育の意味は、良い市民を育てることー
ーソクラテス、プラトンの時代にすでに語られていたことです。

私が英語教師になろうと思ったきっかけの一つに、2017年のカナダ滞在時に感じたことがあります。
とにかくマスで見た時に、日本人は圧倒的に英語力が弱いと感じました。
日本語と英語の、言語のあり方としてのものすごい遠さを感じたんです。

実際にカナダで現地校の先生に言われたことがあります。現地校に入る前に、言葉の習得が未熟な外国人のためのクラスがありました。多くのお子さんはここを卒業して現地校にいくまでに1年かかるが、日本人や中国人は2年かかることが多い。中国の人は間違いを恐れずに発信するけれど、日本人は発信しないからいつまでも何を考えているかわからない。

多くの日本人がこのように評価されてしまうことは非常に残念なことです。英語力をつけて国際舞台で活躍している日本人は大勢います。その人たち一人一人の努力もあると思いますが、教育の現場も一人一人の意識ももっと変えていかなければと思うのです。

とはいえ、翻訳ツールもAIも進化し続けている現状。学ぶには努力も時間も根気も必要で、日常生活においてはできなくても困らない。そしてすでに自分よりできている人は一定数います。

と、自分自身を振り返っても思うのですが、英語を使う仕事ができるほどには、英語ができないと思っていたかつての自分。読めるけど、話せないしと。それでも子供に教えることならば少しはできるかなと、えいやっと始めてしまってからの現在。仕事にして、学び続けること。これはとてもいい選択肢だったと思います。

ECCの教室では、ものを渡したり受け取ったり、何かについての意見を言い合うような感じで、普通に英語を使えれば良いのかなと思います。そうしていくうちに、言語の反射神経が育ち、こう言われたらこう答えるストックが知らず知らずのうちに増えていくのです。意外とこれは、中学・高校英語の授業ではできていないことかもしれません。英語の授業は考えさせますが、ECCジュニアの英語はそれほど考えさせない。スピード感を持ってレッスンを行い、言語の自然な反射能力を養うのが目的です。そして、YesかNoのような2択でも、子供にとっては自分の意見を言えることが大事です。

教師の方もそのためには上手に球出しする野球コーチのような熟練が必要となってきて、やはりこれは経験を重ねることも大事な気がしています。
私はまだ開講して2年目ですが、そのようなスムーズなトレーニングがばっちりと成功した時の喜びは教師冥利に尽きると思います。

とにかく、「英語が苦手」意識を持たずに子供が伸び伸びと楽しみながら学んでくれること。将来的に、ECC通ってて良かったなと思ってもらえることを目標に、日々精進していきたいと思います。

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