自分の中の世界

昔、周りから、独特な雰囲気があるね、
不思議ちゃん、ちょっと変わってるね
そんなふうに言われていた。

自分というものがなかったから、それがバレたら恥ずかしいから必死に自分を保とうとして、不自然な形で表に出ていたのかもしれない。

自分でも自覚はあった。
人と何か違うなって。
人間関係がうまくいかないのは、幼少期の親との関わりが原因だとわかって、なるほどそうだったのかと思った。

他人との関わりで苦労したぶん、自分の中に世界を広げて、独自の世界観を持ったのかもしれない。その世界の中で、私は幸せな気持ちになったり、苦しんだり、いろんな感情を爆発させた。

今は昔に比べて、自分というものがわかってきて、だいぶ生きやすくなったけれど、昔作られた世界はまだ残っている。

辛い経験をしてきた、でもそんな中で得たものもあったのだ。
辛い経験も、悪いことばかりじゃない。