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アコースティックギターの思い出
大学生の時、アコースティックギターを小遣いで買い、飽きもせず弾いていた頃の思い出について。
初心者が最初に覚えること
ギターを始めると、まずはコードの押え方を覚えていくことになる。
例えば、C・D・G・Emなどは頻出のコードフォームである。比較的押え方は簡単だが、実はこの4コードのみで弾き語りできる曲もある。例えば、長渕剛の「しゃぼん玉」などがそうだ。
初心者は、まず簡単なコードだけで間奏できる曲を探し、練習するのが良い。
初心者の第一関門
ギター初心者の最初の難関として、Fコード・フォームに代表される「セーハ」という技術がある。「セーハ」とは、人差し指を寝かせ、1~6弦をガバっと押さえる左手芸である。「バレー」とも言う。Fコードの場合、1・2・6弦1フレットをセーハで押さえなければならない。
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実際にやったことがある人はわかるはずだが、セーハしてしっかり音を鳴らすのが難しいのである。しかし、FやBmなどはセーハを伴う頻出コードであり、避けて通ることはできない。
セーハは初心者の第一関門であり、これができずにギターを挫折してしまう人が多いようである。
実は大した話ではない
ここでひとつ、主張したいことがある。
それは、セーハができないくらいでギターを辞めないで欲しいということ。
確かに、セーハは避けて通れない大事な技術であることは否定しない。しかし、「セーハができなければギターを弾く資格はない」というような、極端な根性論は間違いである。
裏ワザがあります。
実は、セーハには裏ワザが存在する。それは、例えばFコード・フォームの場合、人差し指で1・2弦、親指で6弦を押える方法である。
この方法なら、セーハよりも簡単にコードを鳴らすことができる。また、頻出のC→Fというコード進行に対しても、手首の角度を変えずにコード・チェンジできるという利点がある。
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この方法を裏ワザとして紹介したが、この押え方は「ウェスタングリップ」いう立派な名前がついている。決してセコイ方法ではないのだ。
プロだって使っている
私がギター初心者の頃は「女の子コード」「なんちゃってセーハ」などと揶揄する声もあった。しかし、この押え方はプロも使っているのだ。
例えば、ゆず(北川・岩沢共)やミスチルの桜井のFコード・フォームはウェスタングリップである。
Fニモ負ケズ
最後に、もう一度私の主張をまとめたい。
・「セーハ」は大したことない
・臆することなく「ウェスタングリップ」を使おう
・最初は音が半チクでも良い
・「セーハ」ができないくらいで、ギターを辞めないで欲しい。