優しい嘘
優しさからくる嘘があると地球の友達が教えてくれた。
嘘がつけないわたしは戸惑った。
だって、ついていい嘘なんかあるわけないじゃんって、自分に嘘つくなんて気持ち悪すぎてそんなことできないじゃんって、そうやって言われてすぐは思った。
でも、彼女の話をよく聞いていたらやっと理解できた。
心が柔らかくなったのがわかった。
嘘すべてがいけないものだって思い込んで、子どもみたいに意地を張って、変に優しくして勘違いされたら困るしって、そもそも好きでもない人に優しくなんてできないしって、勝手な決めつけで必要以上に冷たくして尖っていたわたしに気がついた。
家族の為に一生懸命働いてくれているという事実。
わたしのために変わろうと頑張ってくれている事実。
これまで連れ添った16年間、楽しかったり、嬉しかったことを分かち合えたこともたしかにあったという事実。
そこをちゃんと認めて受け入れて感謝するということは、地球で生きている人間として、最低限しないといけないことだったのに、エゴで曇ってそれができなかった自分を恥じた。
現段階では経済的な理由でまだ一緒に居続けることを選択しているのはわたしだ。
すごく人間的にズルいことなのはわかっているけど、それでも今のわたしはそれを選択している。
選択したい弱い自分がいるのがほんとうだ。
だったら、尚更感謝の気持ちを持って誠実に相手に対してちゃんしようと思った。
少なくともその気持ちに嘘はないのだから。
そうしたら、ここ数ヶ月の間、言えなかった感謝の言葉や、労わる気持ちが素直に出てきた。
家の中があったかくなった。
いつかくるそれぞれの道。
ほんとうをぶつけて、いがみ合ってお別れするのではなく、優しい嘘とほんとうの感謝でお別れするという選択。
地球的なやり方も悪くないと思った。
きっと、宇宙に投げてお手上げしたからこそ見えてきた新しい道だ。
このまま宇宙に身を任せようとまた思えた。
♡おまけ♡
このnoteを書き終えた時に、携帯からビートルズの「let it be」がちょうど流れてきた。
やっぱり間違ってはないみたいだ(笑)