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無我夢中
すごい人に出逢った。
人間を、
与えられた生を、
究極に無我夢中で生きている人と出逢った。
というか職場の上司だから存在は知っていたけど、そんな人だとは知らなかっただけだった。
その人は幼い頃から自分を生きることに徹底していた。
小学校の頃、習い事を10個くらいやっていたと言うから、わたしは親にやらされているのかと思った。
でも、その人は自分がやりたくてそれだけの習い事をやっていたのだという。
そして、その人の親からは自分からやりたいと言って始めたことは必ずやり通せとだけ言われて育ってきたのだと。
大人になってもその生き方は曲げてなくて、自分の望みは全部自分で叶えてきたと言い切っていた。
ただ、唯一叶えられなかったことがあって、それは男の子に恵まれなかったことだと言っていた。
色々やれることは全部やったけど、それでもダメだったから諦める選択を奥さんに告げたら泣かれてしまったと。
その人は与えられた仕事は全身全霊で取り組んでいて、自分の元で一生懸命働いてくれている人たち、社員、パート、派遣の人、全員に還元できる利益を産むにはどのような仕事をすれば1番いいのかを常に全身全霊で考えていると教えてくれた。
プライベートも自分に徹底してて、予定はその日に決める。行きたいところ、やりたいことはそう思った時にすぐに実行する。深夜だろうが時間も関係ない。家族も関係ない。
お金の使い方も然りで、使いたい時に使いたいだけ使う。貯金はしない。する意味がわからないと言っていた。
パート終わりの昼下がりの炎天下の中、溢れ出る汗を拭いながら全身全霊で話してくれたその人に、わたしも暑さを忘れ、無我夢中で聞き入ってしまっていた。
これ以上ということのないくらいに人間でいられることを100%味わい楽しみ、自分に与えられた生を100%で生ききっているて姿に、めちゃくちゃかっこいいと思ったし、自分もそうなりたいと思った。
そして今度その人と食事に行くことになった。
その人は、忙しすぎて予定が決められないから前もって決めるとかは難しく、行きたい時にその場で聞いて予定が合えば当日でも行くと言うスタイル。
予定の決め方もとってもおもしろいと思った。
今度はどんなお話が聞けるのか今からめちゃくちゃ楽しみだ。