見出し画像

僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第68話 怖い顔のおじさんと女子大生(28)

#創作大賞2023
#お仕事小説部門#お仕事 #移動販売・対面販売 #ラブコメ・恋愛 #おじさん #駄菓子・豆菓子・珍味・ドライフルーツ #未亡人・JK少女 #女子大生 #人妻

第68話 怖い顔のおじさんと女子大生(28)

「ああ、儂も」

「俺も買うわぁっ!」

「ああ、私もおじさん買うわぁっ! だから五袋千円で良いよね?」

「あっ、うちも買うから、台の上に千円置くね、おじさん」

「私はここに千円置くから、勝手に五袋とるからおじさん」と。

 この場に集う、お客様達が。

 家の怖い顔のおじさんの思惑通りに。

 俺【紫芋けんぴ】のマドンナ沙也さんや。

 そのお連れの、麗しい女子大生のお嬢様達につられ。

 自分達も購入するわと大半のお客様達が言い出したから。

『こりゃ大変だよ!』と。

 俺【紫芋けんぴ】は思うのだが。

 でも、家の怖い顔のおじさんは、ウハウハだよ。

 自身の顔を気持ち悪く緩ませ、ニヤリと気持ち悪く微笑みながら。

 彼は心の中で。

(やったぁっ! やったぁっ! 上手く、お客様達の山ができた)と歓喜の声を上げているよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?