僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第68話 怖い顔のおじさんと女子大生(28)
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第68話 怖い顔のおじさんと女子大生(28)
「ああ、儂も」
「俺も買うわぁっ!」
「ああ、私もおじさん買うわぁっ! だから五袋千円で良いよね?」
「あっ、うちも買うから、台の上に千円置くね、おじさん」
「私はここに千円置くから、勝手に五袋とるからおじさん」と。
この場に集う、お客様達が。
家の怖い顔のおじさんの思惑通りに。
俺【紫芋けんぴ】のマドンナ沙也さんや。
そのお連れの、麗しい女子大生のお嬢様達につられ。
自分達も購入するわと大半のお客様達が言い出したから。
『こりゃ大変だよ!』と。
俺【紫芋けんぴ】は思うのだが。
でも、家の怖い顔のおじさんは、ウハウハだよ。
自身の顔を気持ち悪く緩ませ、ニヤリと気持ち悪く微笑みながら。
彼は心の中で。
(やったぁっ! やったぁっ! 上手く、お客様達の山ができた)と歓喜の声を上げているよ。