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僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第28話 怖い顔のおじさんとJK(15)

#創作大賞2023
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第28話 怖い顔のおじさんとJK(15)

 絵里ちゃんは、家の怖い顔のおじさんの問いかけに対して、頷きながら言葉を返すと。

「じゃ、おじさん。うち、学校にいくね」と。

 僕【芋かりんとう】が耳にしたら悲しく、切なくなる言葉を家の怖い顔のおじさんへと。

 絵里ちゃんは大変に無邪気に微笑みながら告げる。

 だからそんな絵里ちゃんの、天使の微笑みと様子を凝視すれば。

 僕【芋かりんとう】と家の怖い顔のおじさんも。

『絵里ちゃん頑張れ!』

『今度こそ彼氏と上手く、仲良くするんだよ』

『そして幸せになりな』と。

 自分達の脳裏で想い。

 願ってしまう。

 まだ十七歳前後の女の子、男の子にそんなことを願っても無意味なことだと。

 僕【芋かりんとう】や、その他のお菓子、豆菓子、珍味にドライフルーツ、健康パウダー達……だけじゃないよね?

 そう、僕【芋かりんとう】は、一番重要な人を忘れてはいけないよね、本当にごめんなさい。

 僕【芋かりんとう】達お菓子や豆菓子、珍味に、ドライフルーツ、健康パウダー達よりも。

 絵里ちゃんのことを大事に想う。

 そう他所様が聞けば、キモイおじさんだなと思われようが。

 家の怖い顔のおじさんは、自身の孫や娘のように可愛い絵里ちゃんのことが気になって仕方がない。

 だから怖い顔のおじさんへと踵を返し。

「おじさんバイバイ~。またね~」と。

 自身の手を振りつつ声を出し、背中を見せながら。

 この場を立ち去り始めた絵里ちゃんへと。

「絵里ちゃんー! ちょっと待てー!」と。

 うちの怖い顔のおじさんは声を大にして叫びながら声をかける。

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