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僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第61話 怖い顔のおじさんと女子大生(21)
#創作大賞2023
#お仕事小説部門#お仕事 #移動販売・対面販売 #ラブコメ・恋愛 #おじさん #駄菓子・豆菓子・珍味・ドライフルーツ #未亡人・JK少女 #女子大生 #人妻
第61話 怖い顔のおじさんと女子大生(21)
そう天使、女神の微笑み……。
いや?
魔女、小悪魔、サキュバスの微笑みと呼んだ方が良いのかも知れないね?
こんな時の絵里ちゃんの微笑みは、大変に妖艶な微笑みだからね。
まあ、そんな妖艶で恐ろしい笑みをニヤリと浮かべた絵里ちゃんの。
家の怖い顔のおじさんへの台詞はね。
「じゃ、絵里。おじさんのことを今回も許してあげるから。家のママではなくて絵里にバッグをプレゼントしてよ。おじさん……。そしたらゆ・る・し・て・あ・げ・る」と。
絵里ちゃんは家の怖い顔のおじさんへと。
先程家の怖い顔のおじさんが絵里ちゃんへとすみれさんにバッグのプレゼントをすれば。
彼女のお母さんが喜んでくれるか? どうか? を訊ねた事を口に出し。
絵里ちゃんは、家の怖い顔のおじさんへと。
自分にプレゼントをするようにと催促を始めだすから。
「えぇ、えええっ! おじさん! この間も絵里ちゃんに怒られて、バッグをプレゼントせんかったかいのぅ? 未だ欲しいんかぁ? 絵里ちゃんはぁ~?」
家の怖い顔のおじさんは絶叫──。
まあ、懲りないと言うか?
乙女心が解らない、とうへんぼくと言うか?
また絵里ちゃんに同じことを何度も告げては怒らせる失態を繰り返す。
でっ、家の怖い顔のおじさんへと絶叫を吐かれ──。
拒否をされた絵里ちゃんは言うと?
「じゃ、絵里帰るね。おじさん。さ・よ・う・な・ら」と。
絵里ちゃんは冷たい目をしつつ、冷めた口調で、家の怖い顔のおじさんへと。
『さらば、また、どこかであおう』と告げるから。
「分ったけぇ、絵里ちゃん。おじさんが悪かったけぇ。またこうちゃるけぇ。その代わり今回は高価なもんは駄目じゃぞ。えぇかぁ?」と。
自身の娘や孫のように可愛い絵里ちゃんだから。
家の怖い顔のおじさんは。
その都度、何かある度に、絵里ちゃんへと。
自身の彼女か、嫁さんのようにプレゼントしている。
まあ、すればね?
実際絵里ちゃんは大喜び! 歓喜の声を上げ!
「おじさん、だいすき! だいすき!」、
(チュ、チュ)と。
家の怖い顔のおじさんのゴツゴツした頬に。
お礼のキスの雨、嵐ぐらいはくれるし。
その後もおじさんの横に仲良く並び。
寄り添い、甘えながら。
「おじさん絵里ね、学校でこんなことがあったんだよ」と。
本当の孫や娘のように色々な話しをしてくれるし。
「おじさん、絵里の容姿をどう思う?」とか。
「おじさんが、このまま誰とも結婚しなかったら。おじさんが老後で身体が動かなくなったら。絵里が身の回りの世話をしてあげるからね」と。
家の怖い顔のおじさんが、自身の瞼を熱くさせ、潤ますような、温かい台詞をくれるから。
家の怖い顔のおじさんは。
まあ、良いか? と思いつつ。
絵里ちゃんへと娘や孫にプレゼントするように。
彼は色々な物を購入してあげているのだよ。
でっ、当の本人と言うか?
いつも絵里ちゃんに嫉妬に良く似た感情を抱かす。
当の本人であるすみれさんに対して、家の怖い顔のおじさんは食事をしたことがある程度……。
それも絵里ちゃんが同伴の上でね。
でっ、すみれさんへのプレゼント零個……。
くちばかりで一度もない状態なのだ。
まあ、そんな様子の家の怖い顔のおじさんは。
未だに小悪魔さまの気持ちもわからない。
まあ、《《とうへんぼく》》と言う奴だから。
眼鏡の良く似合う、麗しい女子大生のお嬢様の気持ちも分る訳などないから。