僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第67話 怖い顔のおじさんと女子大生(27)
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第67話 怖い顔のおじさんと女子大生(27)
だから俺【紫芋けんぴ】も、【芋かりんとう】達と一緒で、基本マゾヒストだから。
沙也さんの友人様に、俺【紫芋けんぴ】の肢体をガリガリと食音を立てつつ齧られると。
「ああ、良い。気持ち良い」と。
「ああ、快感~! 快感だよ~!」
「逝く~、逝く~。逝ってしまう」と。
淡い声を漏らしつつ。
沙也さんのお友達の胃の中へと。
「うん、本当にこの【紫芋けんぴ】は美味しいし、目にも美容にも良いから。私も沙也と一緒で【紫芋けんぴ】も五袋千円の一つに加えよう」とか。
「五袋千円の中に入れよう」と。
家の怖い顔のおじさんの思惑通りに事を運びながら。
俺【紫芋けんぴ】の事を絶賛してくれるから。
「う~ん、お姉さんらが買うならば。儂も買うかな?」
「家の孫もお姉さんらと変わらないぐらいの齢だから。お土産に買ぅて帰ってやれば喜ぶじゃろぅから。儂も買うはおじさん」
「ああ、儂の所の娘も大学生だから、お土産に購入して帰れば喜ぶかも知れんから。お兄さん、儂も買うから。お姉さん達と一緒で五個で千円でえぇかぁ、お兄さん?」と。
家の怖い顔のおじさんと年齢的に余り変わらないお客様が。
値札に記載をしている【三個で千円】ではなく。
俺【紫芋けんぴ】のマドンナ沙也さんや、友人の女子大生のお嬢様達のように。
五袋千円で良いか? と。
家の怖い顔のおじさんへと訊ねると。
「うん、えぇよ。お兄さん。若いお姉さん達が、余りにもベッピンさんだから。儂がえこひいきをしちょぉると思われたらいけんけぇ。今なら誰でも彼でも五袋千円でえぇわぁ~」と。
家の怖い顔のおじさんが高らかな声音で、お客様達へと奏でるように。
『ハイ! ハイ!』
『ソォ~レ! ソォ~レ!』
『ハイヨ!』と歌を唄いながら。
俺【紫芋けんぴ】をお客様達へと更に試食として渡し、配れば。