僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言)第4話 みんな僕のことを知っているかな?(4)
#創作大賞2023
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第4話 みんな僕のことを知っているかな?(4)
そう実は、僕の名前はね、【芋かりんとう】と言う名のお菓子になるのだよ、と。
僕が自身のことを、自己紹介をしたところで。
先ずは僕に、自身のこの素晴らしい容姿を自慢させて欲しい。
そう、この僕の容姿を遠目や傍から凝視してもらえればわかる通りだ。
僕のこの黄金色に光り輝く、細くてしなやかなボディを持つ。
僕『芋かりんとう』と言う名前のお菓子はね。
西日本では大変に有名な人気商品なのだ。
だから家の怖い顔をしたおじさん……。
そう、僕達駄菓子、豆菓子、珍味、ドライフルーツ等々を。
問屋さんや製造元から仕入れ。
小売り。
販売をしている店の店主。
御主人さま。
まあ、彼の容姿を見て確認をすればわかる通りの。
大変に太々しい顔をした怖いおじさんなのだが。
今日も我が家!
我が店の怖い顔のおじさんは。
自身の愛車であるトヨタのハイエースを。
彼は鼻歌交じり運転しながら広島県や山口県、岡山県に島根県、鳥取県の市や町へと。
ハイエースのディーゼルエンジン音を。
〈ガラガラ〉と出しながら。
《《移動販売》》。
《《店頭販売》》。
《《試食販売》》と言う奴を《《とある道の駅》》や《《とあるスーパーマーケット》》、《《とある農協》》で小売り販売業をして回っている。
でっ、その都度、家のお店の店主である。
ブルドック顔のいかつい顔をしたおじさんは販売の度に。
僕達お菓子、豆菓子、珍味、ドライフルーツ等々、色彩豊かに色とりどりと。
販売台の上に陳列するのだが。
家の怖い顔のおじさんが、その都度、ひときわ大きく飾り、置き──。
商品にボリュームを持たせ、遠くからお客さま達が見てわかるように並べるのが。
この偉大な、西日本の人気商品である僕……。
そう、僕【芋かりんとう】がね、大きな竹の籠の中に盛られ、飾られる。
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