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僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第9話 みんな僕のことを知っているかな?(9)

#創作大賞2023
#お仕事小説部門
#お仕事 #移動販売・対面販売 #ラブコメ・恋愛 #おじさん #駄菓子・豆菓子・珍味・ドライフルーツ #未亡人・JK少女 #女子大生 #人妻

第9話 みんな僕のことを知っているかな?(9)

「きゃぁっ! きゃぁっ! 芋よ! 芋ー! 芋けんぴ、よぉっ!」、

『芋かりんとうさまだは~、本当にス・テ・キだは~』と。

 お嬢さまやお姉さま達の黄色い声色での声援、歓喜の方は

 これだけで終わる訳ではなく、あいつら……。

 特に長い容姿の奴らに対して奥さま、マダムの淑女のお姉さま達は……ではすまないね。

 そう初々しいJKの少女達や大学生のお嬢さま達、社会人のOLのお姉さま達なども。

 長くそびえ立つあいつらの肢体や容姿を見て確認すれば。

 自身の顔を。

 頬を。

 桜色に薄く染め。

『ポッ!』としながら。

 自身の頬へと両手を当てながら。

「長い!」

「長いわぁ~!」

「長いですわぁ~!」と。

 先ずはあいつら。

 そう、アイドル並みに人気のあるあいつらの長さに関して歓喜の声をあげると。


第10話 みんな僕のことを知っているかな?(10)

「立っている!」

「立っているわぁ~!」

「立っているねぇ!」

「本当に立っているじゃない!」と。

 驚愕!

 歓喜!

 声援! 

 そう小中高の乙女達、

 大学生のお嬢さま達、

 OL、新妻、淑女のお姉さま達も。

 自身の瞼を大きく開けながら、絶叫染みた声音で吐く、放ちながら歓喜! 歓声!

 彼女達は黄色い声音で、ワッと騒めきながら、あいつらへと声援を多々送るから。

 僕【芋かりんとう】は歯痒くて仕方がない。

 だってあいつらは、僕達【芋かりんとう】達の中でも。


第11話 みんな僕のことを知っているかな?(11)

 只特別長いと言うだけなのに。

 女性達から、あんなにも歓喜されつつ、声援を頂けるから。

 僕【芋かりんとう】は不思議でならないのだと不満を申したいところではあるのだが。

 何故彼女、女性達があんなにもあいつらのことを絶賛をするのかは。

 僕【芋かりんとう】自身にも直ぐにわかった。

 理解ができたのだ。

 だって彼女達……。

 そう、お嬢さま、お姉さま達は、あいつらの長さを誰の物……。

 誰の大事な物なのかは、僕【芋かりんとう】と自身もよくわからないけれど。

 彼女達の大事な殿方の【なに】と長さ比べ……。

 

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