silentの主題歌、subtitleに出てくる温度に関する表現

⚪︎歌詞中の表現

凍りついた心には太陽を」
火傷しそうなほどのポジティブの 冷たさと残酷さに気付いたんだよ
きっと君に渡したいものはもっとひんやり熱いもの

綺麗事じゃないけど 綺麗で揺るぎないもの
うわべよりも胸の奥の奥を温めるもの

言葉はまるで雪の結晶 

薄着でただそばに立ってても 不必要に汗をかいてしまう僕なんかもう
どうしたって生温くて君を痛めつけてしまうのだろう

「手のひらが熱いほど心は冷たいんでしょう?」

かけた言葉で 割れたヒビを直そうとして
足しすぎた熱量で 引かれてしまったカーテン

言葉など何も欲しくないほど 悲しみに凍てつく夜でも
勝手に君のそばで あれこれと考えてる 雪が溶けても残ってる
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解説

「君」の心は悲しみに凍てついていた
「僕」の届けたいものは胸の奥の奥を温める言葉。
その言葉は雪のように冷たくて溶けるもの。

かつて「僕」が「君」に火傷しそうなほどのポジティブ・足しすぎた熱量を与え・太陽のような存在になろうとした

今の「僕」は生温かい
これから溶けてしまっても字幕のように残る言葉を探している
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まとめと感想

深く傷ついた「君」にとって、
「僕」の強烈なまでのポジティブさは冷酷で、
かえって傷つけてしまった。
そのことに気づかずに、良かれと思ってポジティブに接してしまった「僕」。

本当に「君」に伝えるべきは、
ストレートな熱い想いではなく、
ポジティブすぎない、寄り添うような言葉であった。

強がってしまいなかなか伝えたいことを伝えることができない「僕」だけど、
「君」を救いたいという想いがかえって「僕」自身の優しさを引き出すことになった。

言葉は消えてしまうものだけど、
必ず人生の中に言葉は常にあり、
その言葉は残る時もある。
何度も試行錯誤しながら、「君」にだけに贈る愛を伝える言葉をこれからも探していく。

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