【Re:ステージ!】『裏(Re):ステージ!-リステの裏側トークイベント-』レポート

2/24に開催されました、『Re:ステージ!』のスタッフトークイベントにお邪魔させていただきました。
登壇者は、プロデューサーの椿本Pと、KiRaRe楽曲の作曲などを担当されている伊藤翼さんでした。

内容はできる限りメモしようと臨んだのですが、期待通り非常に興味深いお話がたくさん聞けました。
フォーマットがガタガタで読みづらかったり、誤字脱字があったり、発言者の意図から解釈が揺れてしまうような表現などあるかもしれないですが、まだ新鮮なうちに公開しようと思います。
皆さんの感想戦の肴にどうぞ。

内容について相違や気になる点がありましたら、コメント欄などでお知らせいただければと思います。
(蛇足ながら、自分の感想も少しだけ付け加えさせていただいております)

トーク

プロジェクト開始から時系列で振り返っていくことに。

KiRaRe 1stシングル『Startin' My Re:STAGE!!』製作時

キャストオーディションについて
・伊藤さんはKiRaReキャストオーディションにも出席していた
・3日間朝から晩まで、計120人ぐらいを見た。1人15分ぐらい
・(伊藤)作曲の仕事を2年前から始めたくらいだった。正直、みんな良いように見えて、キャストの良し悪しの基準がわからなかった…
・終わった後、また会議をして決めていった
・ちなみに、他のユニットのキャストは全て椿本Pが1人で決めていった
    ・そのかわり、ボイスサンプルはめちゃくちゃ聞き込んだ。グループ内のバランスなどを考慮して、あのキャスティングになっていった

レコーディングについて
・KiRaReキャスト決定後、すぐに曲を作り始めた
    ・この時点で小説のプロットはできていた
・初期の曲は、伊藤さんが選んだポニーキャニオンでないレコーディングスタジオで収録
・当時の牧野さんについて
    ・入所してから半年ぐらいで、もちろんレコーディングも初めて
        ・他のメンバーもほぼ初めてだったが
    ・(伊藤)まだ真っ白だったので、全てゼロベースでディレクションしていた。リズム感のために自分が後ろで踊ったり、指揮をしたりしていた(笑)
    ・マイクの前でくしゃみをしてしまい、ブースに大音量のくしゃみが鳴り響かせたりしていたらしい

『Startin' My Re:STAGE!!』リリースイベント

・(椿本)初ライブに向けてめちゃくちゃ練習した
・KiRaReのダンスレッスンは最初から今まで、予習動画などはなく、全て現地で教えるスタイル
    ・最近は動画で予習してからレッスンする現場が多いが、KiRaReの振り付けの先生のやりかたがそうらしい
・ステージ上のバミリ0.25刻みで動くほどダンスが細かい
・(椿本)このイベント来てた方どのぐらいいます? → 150人中10-15人ぐらい?が挙手
    ・(椿本)このイベントで売った最古参Tも、当時の自分のノリで作った
        ・現在はコンテンツに関わる人が増えたが、何故かみんな同じノリになっている

KiRaRe出演イベント『マジ音フェス

・KiRaRe初めての生バンドライブ。伊藤さんを含む、現在までのリステバンドメンバーも出演
    ・(伊藤)イベント自体が生バンド志向だった。イベント側のバンドもいる中、せっかくだからスターティンを作ったバンドメンバーでやりたいと言って自分たちも出させてもらった
・『君に贈るAngel Yell』ができたぐらいの時期で、これとスターティンを披露。『リメンバーズ!』のカップリング曲だが、こちらの方が先にできていた
・制服衣装で出演
    ・ライブ衣装ができたのは、半年後の『キラリン☆感謝祭』から
        ・(椿本)会場の秋川キララホールは、キャパが似たような箱が複数あった中、最終的に「キララ」という名前で決めた(笑)
        ・当時はスタッフが少なく、伊藤さんが音出しをやっていたりした
            ・当時、ポニーキャニオンスタッフは実質椿本Pしかいなかったらしい
            ・作曲家でも誰でも使わないとという感じだった
        ・(椿本)あの日の牧野さんのフラフープがものすごかった(笑)
            ・牧野さんはすごい。オーディションでも、最初紗由で受けてもらってたが、スタッフ一同「この子上手いのでは?」となった結果、その場で全員試してもらい、最終的に舞菜に決めた

KiRaRe 高尾山ロケ(2016年)

・まだテトラルキアの曲を書いてもらう前だが、作曲家の石川慧さんがスタッフにいた
    ・当時は伊藤さんの弟子(?)のような感じ
    ・(伊藤)映像で見切れてて、本人はすごく喜んでた(笑)
・衣装のジャージについて(こちらの特典などで見られるもの)
    ・(椿本)キャラカラーを入れる感じでとスタッフにお願いしたら、全身キャラカラーになっていた。今でも少し申し訳ない…
    ・(椿本)前日雨の予報だったので、慌てて自由が丘の傘専門店にキャラカラーの傘を買いに行った。でも当日降らなかった…

イベント『キラリン☆感謝祭

・ステラマリスキャスト発表(キャストビデオを放映)したのがこのイベント
    ・田中あいみさんが他の2人とはじめましてだったが、いきなり高橋未奈美さんのノリに合わせて中二病ポーズ(?)をすることになった
    ・(椿本)今月のステラマリスの生放送もひどかった。しりとりコーナーで、某朝の番組の司会者の◯◯が取れる真似を始めた時は「やめろー!!」と叫んでいた(笑)

KiRaRe 3rdシングル『憧れFuture Sign』

・(椿本)作ってる時は、まさかアニメEDになるなんて思っていなかった
    ・(伊藤)自分は、常にアニメで使われるつもりでずっと書いてた。憧れもアニメOPのつもりだった。ずっとアニメのOPのことを考えてた
    ・(伊藤)いろんなOPのパターンを出し続けていた。これは切ない系だなとか
・1曲、世に出ていない曲のデモがある。(ここで、曲のデモを再生)
     ・(筆者所感:テンポは憧れより遅め。バラードを思わせるようなAメロ・Bメロはピアノのみがバックで、サビからバンドが入ってくる構成)
    ・最初伊藤さんがラフを椿本Pに提出して一度返したら、何故か全く違う憧れFuture Signになって帰ってきた。これはその時の1回目の曲
        ・(伊藤)2ndまではわちゃわちゃ賑やか系だったので、3rdではストレートで切ない系がやりたかった
・(伊藤)自分のデモは一般的なものより薄いと思う。メロから作って徐々に肉付けしていく作り方をしているので、最初は薄くなってしまう
    ・(椿本)薄すぎて、最初の頃は良いも悪いもわからんわ!(笑)と思うこともあったが、今はこれから仕上がっていくんだろうなということがわかる。彼はアレンジの鬼なので
・憧れFuture Signのデモも再生
    ・(筆者所感:メロディは完成形のものに近い。イントロの入りの「憧れFuture Sign」はまだなかったよう)
    ・当時はずっと2人で「エモいの作ろう」と言っていた(笑)ちょうどその頃から「エモい」という言葉が流行りだしていたこともあり。

KiRaRe・オルタンシア 合同リリースイベント

・伊藤さんも現地にいた
・会場の恵比寿クレアートは、とにかく楽屋が狭かった
    ・(椿本)ステージの隣が楽屋で、動線管理のためそこの扉の隣でずっと三角座りしていた…
    ・LEDが綺麗だったのが印象的
        ・(伊藤)LEDに味をしめたということで…
        ・(椿本)味しめてたら、ライブでも生バンドじゃなくてLEDにしてるわ(笑)
        ・(伊藤)味をしめてなくて良かった(笑)

KiRaRe 1stアルバム『キラリズム』

・(伊藤)同時に何曲も並行で作るのは初めてだった。春先はずっとスタジオにいた
・(伊藤)アルバム全体のバランスを考えるのが難しかった。リード曲・ペア曲と4曲新規に作ったが、既存曲とは食い合わないようになど考えていた
・曲の作り方として、椿本Pの中でコンセプトが決まってることもあれば、伊藤さんと相談して決めていくこともある
    ・(伊藤)こういう曲の作り方をさせてもらえるのはなかなかない
    ・(伊藤)自分から提案するものは、その時ハマっていたものが色濃く出る。『宣誓センセーション』『WINTER JEWELS』が特にそうで、当時ずっと自画自賛していた
        ・(伊藤)キャッチーで自分の好きなことをやったら伝わりづらくなってしまうが、逆にわかりやすくすると凡庸なものに感じてしまうことに当時悩んでいた。それを絶妙なバランスで破って、「KiRaRe感」を閉じ込められたのがこの2曲
        ・(椿本)当時ずっとしつこく自画自賛してたよね(笑)
・「KiRaRe感」は永遠のテーマ
    ・もちろん他のユニットもそうだが…
    ・トロワアンジュは一番わかりやすいが、アイドルを逸脱しているところが難しい
    ・「KiRaRe感」についての言語化は難しいが、2人の間で共通認識はあると思う
・(椿本)作詞家のSoflan Daichiさんが、「一歩先は追いつけなくなるから早すぎる。半歩先をどうやって目指すか?」というようなことを言っていた
    ・(伊藤)自分も、バランス感が崩れそうで崩れないところが一番面白いと思う。これから「半歩先」は自分も使っていきたいと思います(笑)

写真コーナー

リステップ運営の方が用意してきた(登壇者は事前確認していない)写真に対してコメントしていくコーナー。

最古参Tを着た牧野天音さんの後ろ姿

・(椿本)スターティンリリイベ後に撮ったやつですね
・(椿本)最初は軽いノリで最古参Tを作ったけど、作ってから「このコンテンツをちゃんと続けていかないとな」と思った

マジ音フェスでのKiRaReとバンドの集合写真

・(椿本)翼、痩せてない?(笑)
・(伊藤)あの頃はまだ金髪でもなかった…

コンプティークの写真撮影時、田澤茉純さんの周りでシャボン玉を漂わせようと頑張るスタッフたち

・(椿本)みんなが「KiRaRe可愛いなー」と思っている写真の裏はこんな感じです(笑)シャボン玉を飛ばすのにキャストも参加してます。

テトラルキアのキャラクター設定ラフ

・(椿本)「城北玄」は、最初は「城北玄」という漢字だった。瑞葉と被ることもあり、変えることになった
・朱莉の髪が今より少し長いぐらいで、そこまで変更せず決定となった
・(椿本)最初から衣装の腰の綱はありましたね(笑)
    ・(筆者注:美久龍にだけ綱がついていました)

『憧れFuture Sign』ストリングス収録時のスタジオ

・(伊藤)ストリングスは部屋の鳴りが重要。天井の高さなどで音が変わる
・(椿本)これはポニーキャニオンのスタジオで、昔は久石譲のスタジオだった
・(伊藤)これは4型と呼ばれる編成で、4-2-2-2の10人いる。最近は2-2-2-2だったり、そもそも打ち込みで済ませることも多いので、この人数で録れることも少ない
・(椿本)KiRaReにも見に来てもらっていた。曲を作る過程を見てほしかった

『憧れFuture Sign』MV撮影地の学校

・(椿本)MVは科学の力で青空にしてもらったが、あの日は結構雨が降っていた。11月で結構寒く、髪もメイクもすぐ崩れて大変な撮影だった

『宣誓センセーション』特典映像サンタ衣装のKiRaRe集合写真

・(椿本)田澤さんの着てる服の袖が瑞葉っぽいが、特注ではなく元々ポニーキャニオンにあったもの。いろんな生放送をやったりしてるので、サンタ服だけで何十着も在庫がある
・(椿本)初めてサンタ衣装を着れたとかで、あの日は鬼頭さんのテンションがびっくりするぐらい高かった。でも途中からは下がっちゃってるのが、映像を見ててもわかる(笑)
・(椿本)ポニーキャニオンで着替えて、近くのスタジオまで衣装で歩いて移動した。

トロワアンジュ・テトラルキアのロゴ案

・まだ曲もできてない状態でロゴを考えないといけなかった
    ・今から考えるとかなりイメージからかけ離れているような、ふわふわしたわたあめのようなトロワアンジュのロゴ案もあった
    ・キャラもまだラフレベルでしか固まっていない
・(椿本)この2ユニットに関しては、初めてのレコーディング時に声を決めていった。いくつか台詞を用意して読んでもらい、「じゃあこの声で歌いましょう!」という具合に
・(伊藤)『Cresc. Heart』は、最初の案ではオーケストラだったが、もっとライトにやろうということになった。結局『Dears...』ではオーケストラに戻っていったが…

2ndライブのバンドリハーサル集合写真

・(伊藤)2ndライブ終了後の楽屋で、ギターの佐々木秀尚さんが『カナリア』作曲の石川慧さんに「お前はなんて曲を書くんだ!?」と詰め寄ってた(笑)

1stツアー限定の「黒トロワ」衣装集合写真

・(椿本)ツアーでしか着ていない限定衣装です
・やっぱり「トロワ感」も難しいですね

テトラルキア『Heroic Spark』MV撮影時のキャスト4人の靴集合写真

・(椿本)あの日は砂ぼこりだらけで、虫がたくさんいて大変な撮影だった。照明に虫がよってきていて、撮影が終わるたびに虫がいる場所を通らなくてはならず、佐藤さんは毎回走って逃げてた(笑)

最終入稿前バージョンのすがきもとPが映ったアニメのカット

・(椿本)目が開いてる(笑)監督から「これじゃない感」と言われながら、LINEでこのすがきもとPが送られてきた。最終的には目が閉じられた

リステップCM撮影時の椿本P

・(椿本)あの日は行った途端に「衣装はこれです」って渡されて…。リステのスタッフはみんな俺をいじってくる(笑)
・(伊藤)愛されてるんですよ(笑)
・(椿本)タンバリンを叩いてるゴンゾーさんは、海外の方が認知度が高いんですよ。

トロワアンジュ 衣装パターン案

・(椿本)トロワばっかりだね。リステップ運営はトロワ推し?(笑)
・(椿本)衣装を決めるにあたって、最近はリアルの衣装にどうやって落とし込んでいくのかということも考えるようになった

2ndライブアニメ化発表時の椿本Pのドアップ

・(伊藤)泣いてる?
・(椿本)泣いてないわ!(笑)

トーク

しばらくトークに戻りました。

2ndライブ

アニメ化発表について
・(椿本)発表の1年ぐらい前には決まってたけど、どうやって伝えようかと。翼には、『宣誓センセーション』のマスタリングで伝えた
    ・(伊藤)正直、めちゃめちゃ嬉しかった(笑)
・(椿本)アニメ化発表のビデオは、下げて上げようという魂胆だった(笑)
    ・(伊藤)「区切り」というワードがね(笑)
    ・(椿本)してやったりという感じ(笑)ギリギリまで動画を出してはリテイク…を繰り返してた
・KiRaReにもアニメ化のことは伝えられなかったので『367Days』のレコーディングは難しかった
    ・(伊藤)普段は「この歌詞はこういう意味だ」ってディレクションするんだけど…つい「アニメ化した時の気持ちで!」って言いそうになってた(笑)

演奏について
・(伊藤)ギターの佐々木さんの1弦が最後のスターティンで切れてしまった。ギターソロは1弦がないと出せない高音があったが、とっさにハーモニクス(通常よりも倍音を出す奏法)で音を出してたのがものすごかった
・(伊藤)さっきのカナリアの話じゃないけど、速ければ難しいというわけでもなく。自分の曲は拍の「食い」が多くて、演奏してるとバンドがとても疲れる(笑)

アンコールについて
・(椿本)正直終演時間は超えてしまっていて、すぐにアンコールを始めた。運営から「アンコールを削りましょう」って言われるぐらいで、裏でひたすら戦っていた(笑)Tシャツへの着替えなど、その場で削れるところはカットしていった

3rdライブ

・(椿本)セトリは悩んだ。本当にちょっとハゲた(笑)ライブは撤収時間は絶対で、そこから逆算してリハや客入り・本番・撤収を考えないといけない
    ・(伊藤)セトリはほとんどDJと同じ思考だろうし、難しいと思う
・(椿本)(キャスト・曲ごとの出番表を見せながら)このように曲は秒単位で管理されていて、誰がどこから入って捌けて、この人はハンドマイクorヘッドセットで…というのを計算している

・(椿本)正直、めっちゃエゴサしてます。3rdライブの感想ブログは全部見ました(笑)
・(椿本)セトリで「せーので跳べって言ってんの!」をフルでやるのが正解なのかはめちゃくちゃ悩んだ。でもやらなかったら「あれはフルなんだよな~」って言われるのは目に見えてたので(笑)
・(伊藤)セトリはクリエイティビティが高い作業。自分が普段してる作曲と同じぐらいかも。僕もよくエゴサはします(笑)

質問コーナー

事前にTwitterで募集していた質問に、ランダムに答えていきました。
元ツイートから質問文を引用させてもらっております。

今回のイベント参加称号が一瞬で完売したときの気持ち

・(椿本)「大丈夫?」(笑)まず運営から来た連絡が「完売しました」で、何が完売したんだ?という感じだった。(トイレから帰ってきた伊藤さんに)翼、どんな気持ちだった?
・(伊藤)俺の力かなって(笑)

Re:ステージ!の事業戦略は、新たなファン獲得よりも既存のファンに満足してもらうという点に重きを置いているという話を随所で聞きます。
そのような方針の背景にはキャラコンテンツ事業に対する椿本Pの哲学があると思うのですが、それをご教示願いたいです。

・(椿本)どこで聞いたんだそんなこと(笑)新たなファンも欲しいよ(笑)
・(椿本)心がけているのは、今楽しんでる人に楽しんでもらうということ。そうすると自分も楽しい(笑)

Don't think スマイル! だけでなくリステップでも、ブルース・リーの考えるな、感じろ(Don't think feel)が度々使われていますが、このドラゴン推しの理由は何ですか?
また、名前にドラゴンがついているから俊龍さんを起用したのでしょうか?

・(椿本)俊龍語らずしてリステは語れない!(笑)
・(椿本)これは偶然。ドンスマは作詞の高瀬愛虹さんが考えてくれた。リステップの方は、運営がおっさんだからでは(笑)俊龍さんとドラゴンは全く関係ないです(笑)

リステップの腕前はどんなものでしょうか?

・(椿本)☆16-17ぐらいから壁を感じる。
    ・(伊藤)俺もちょうどそのぐらい。
・(椿本)譜面のリリース順にやると徐々にレベルアップできるように設計していると、リステップ職人さんが言っていた。あとは攻略動画見ましょう(笑)
・(椿本)あと、『Do it!! PARTY!!』のNORMAL譜面は絶対に許さない(笑)
    ・(伊藤)いつ調整入るんだろうって思ってたけど…
    ・(椿本)入らないよ(笑)

トロワアンジュの3人の歌声は、ハーモニーはもちろん、ユニゾンが特に奇跡とも言える素晴らしい響きを持っていますが、トロワアンジュというユニットはどのようにして生まれたのか、企画から初期の楽曲の方針、オーディションや中の人ののお話など全て教えてほしいです

・(椿本)さっきも言ったとおり、キャストは自分が指名した。歌が上手であることも知ってたが、3人の混声がまさかここまでいい感じになるとは思ってなかった
・(伊藤)現場でも、なんでこんなに3人の声はバランスがいいんだという話によくなる
・(椿本)1stツアーからはライブでも生でハモっている。イヤモニからもガイドの音を出していないので、3人のレベルが高すぎる。最初は、自分が軽率に「ライブでもハモってみれば?」と軽率に言ってしまった(笑)でも、3人ともハモっていると楽しそうに見える

ストライクゾーンギリギリかはわかりませんが…
最近のリステップのストーリーでは配信初期と比べ『先生』があまり登場しなくなりました。何か意図があればお聞きしたいです。

・(椿本)良い質問ですね(笑)最近あまり出てこないですね。意図はあります。
・(椿本)リリースに向けてスケジュールが厳しい中、シナリオ担当さんから上がってきた原稿を見ると、思っていた以上に先生がしゃしゃり出ていた(笑)先生は男でも女でもない存在ではあるんですが、「これ…ギャルゲーっぽくない?」と(笑)プロットとしてはOKだったが、「これは自分が思ってたのとは違うな…」というのは正直あった。
・(椿本)自分が思うリステでは、アニメで描かれているように、メンズや第三者は関わってこないで、女の子にキャッキャウフフしててほしいんです(笑)そうしてほしいとオーダーしたら、徐々に先生は消えていってしまいました(笑)

お二人は舞台である高尾山や京王線沿線にまつわる思い出などはありますか?

・(椿本)昔、つつじヶ丘に住んでたことがある
・(伊藤)実家が橋本で、京王線に乗って池袋の大学まで通っていた。実は、父親が京王線社員で、毎年カレンダーをくれるのでスタジオに飾ってます(笑)

お二人の推しキャラと推しユニットはなんですか?

・(椿本)(譲り合う感じで)お前から言えよ(笑)
・(伊藤)俺は…トロワだな。
・(椿本)音楽の趣味がドンピシャだもんね(笑)
・(伊藤)お前の推しは…?
・(椿本)全部かな!(笑)
・(伊藤)ズルい!!

おすすめのカレー屋さんを教えてください!!!!!!!!!!!!!!!!

※伊藤さんはカレーが大好きです
・(伊藤)初心者にはカレー屋さんがたくさんある神保町を攻めていただきたい。ボンディや共栄堂など、有名店もあるので
(筆者注:他にもお店を挙げられていましたが、メモしきれませんでした… m(_ _)m)

楽曲によるとは思いますが、各曲のパート割はどうやって決めてますか?(キャラのイメージ、キャストの歌いやすい音域からなど)

・その時によって違う
・(伊藤)KiRaReに関しては、1曲ソロのつもりで歌ってもらってから、良いところを探して分けていくことが多い。自分が組んで、最終的に椿本さんにGoをもらう感じ

KiRaRe曲の世界観(何を参考・背景にしていたか)について知りたいです。他のユニット曲は分かりやすいですが、KiRaRe曲は多様な感じがするもので。よろしければ教えてください。

・(伊藤)参考にしたものはないかな
・(椿本)一般的には、こんな感じの曲でとYouTubeのURLを渡したりすることがあるが、KiRaReに関しては参考曲もない。イメージは言葉でしか伝えたことがないと思う
・(伊藤)スターティンの頃は、テーマパーク感を出したいという話をしていた。USJの入り口で流れてるみたいな

今までで一番怒られた事は何ですか?

・(椿本)だんだん奥さんにしか怒られなくなっていく(笑)仕事では最近はあまりないかな。
・(伊藤)だんだん怒ってもらえなくなっていく。

多くの既存曲の中からアニメに使用された楽曲の選曲経緯や意図などが知りたいです
またこの曲ではなく、もしかしたら他の曲になっていたかもしれないといったものはあったりしますか?

・(椿本)監督が決めて、自分がOKを出すことが多かった。監督もリステオタクなので(笑)
・(椿本)EDの憧れは自分が決めた。悩んだけど…やっぱ憧れだよねとなった
・(伊藤)やっぱEDだなーとなった
・(椿本)でも憧れはOPのつもりで作ったんだよね?(笑)

キャストがいない場所だから言える誰々のここが凄いという話やこういった所を直して欲しいという話などありますか?

・(椿本)直して欲しいところはない(笑)牧野さんは面白いし、鬼頭さんは適当だし、立花さんは立花さんだし…(笑)
・(椿本)岩橋さんはしっかり…しっかりものではないな、ボケてるよね(笑)しっかりものは田澤さん。
・(椿本)いつかのダンスリハで流れ的に、体毛が濃い人はすごく濃いんだよという話になった時に岩橋さんが、「あれですよね、おへそのところの毛って、あれですよね……ナンジャタウン!」って(笑)ギャランドゥと間違えられたナムコに謝ったほうがいい(笑)

俊龍さんと楽曲のやり取りをする際はどういった連絡手段を使っているのでしょうか?

・(椿本)LINEではない(笑)これを言わせたいだけでしょ(笑)
・(椿本)真面目に言うと、マネージャーみたいな人がいて、その人経由でやりとりしています
・(椿本)俊龍さんは、マジでLINEはやってないです(笑)俊龍さんは本当にいい人。

お二人のスリーサイズとシャンプー何使ってるかが知りたいです。

・(伊藤)スリーサイズ測ったことない。ていうか普通ある?そもそもどうやって測るのかわからない…。シャンプーはボタニカル。
・(椿本)まさかの同じシャンプーだった…(笑)

リステの楽曲には、こだわりを強く感じているのですが、他のコンテンツの楽曲制作よりも予算や時間がかかっている、ということはありますか??

・(椿本)他と変わらないと思う。
・(伊藤)そこが苦しいと思ったことはない。かけているのは愛(笑)
・(椿本)そこを削ってもクリエイターのためにはならないということはわかっているので。

CDやゲーム、ライブやそこでの物販などぶっちゃけこれに沢山お金掛けてくれると嬉しいっていうのはどれですか?

・(伊藤)ぶっちゃけると、僕はCD(笑)
・(椿本)全部なんだけど…今展開しているものに、無理ない範囲で楽しんでいただけたら

歌割りについて、KiRaReの場合、どのような点をどの程度重視して決めていますか?
また、この曲のこの部分がうまくハマったと自慢したいところはありますか?
個人的にはそれぞれのペアが続けて歌う事が多い点が気に入ってます。

・前の質問とも被るが、アニメの曲はレコーディング前には歌割りを決めていた。OPやキラメキFutureは「いつもの順番」で。OvertuRe:は、作詞のSoflanさんが「ここはこの子」と決めて書いていた

先日開催されたアニソンの某トークイベントを通して疑問に思ったのですが
ドリームデイズ♪第5話にて流れた「キラメキFuture」のデモ
アレって伊藤翼さんによる「キラメキFuture」の作曲段階で生まれた実際のデモを使用してたりするんでしょうか

・(椿本)そうだよね?
・(伊藤)そうなんだっけ。
・(椿本)デモを使っていたのかは把握できていないが、使っていたとしたらそうなはず
・(椿本)かえかすみの(例のシーンの)デモは違うよ(笑)

ライブのときの生演奏にストリングスを入れる予定はありますか?

・(椿本)入れたいねー…。さっきも話したとおり、人員・予算の成約があるから、悩ましい。

Startin' My Re:STAGE!!をはじめ、特にKiRaReの楽曲は全体的に転調が多いなという印象があるのですが、これは伊藤翼さんの趣味ですか?それとも何か意図するところがあってのものなのでしょうか。スタリの転調(特にサビ)で雰囲気がどんどん変わってくのが楽しくて大好きです。

・(伊藤)趣味です。スターティンでは、転調しまくってるけど1番が終わったらもとに戻ってるという、循環的なことがやりたかった。転調してるとわかりにくいけどしているというやつ。
・(伊藤)実は、スターティンから徐々に転調は減っていて、宣誓ではほぼしていない。でもドンスマでは原点回帰ということでたくさんしている(笑)

最後にひとこと

(伊藤)2時間半も喋れて嬉しかった。喋ることがなくなった時に備えて音楽の話をしようとキーボードを持ってきていたが、喋り足りなかった。またこういう機会がありましたらよろしくお願いします。

(椿本)オリンピックのせいでワンマンライブの箱が小さくてすみません。今は業界的にどこも、箱を選べる自由がなくて…。今後もまだまだRe:ステージ!は続きますので、今後ともよろしくお願いいたします。

感想

(ちなみに自分の経歴としては、オルタンシア1stシングルぐらいからリステに入ったリメンバーズです)

・2時間も話が聞けるぞ~と思っていたが、2時間半まで延長してもまだまだ聞き足りないほどでした…
    ・憧れの話が終わってリリースイベントの話に入ったぐらいで1時間経過していました
    ・このトークメモの文字起こしだけで3時間以上かかりました
    ・でも正直、オルタンシアの話とかもっと聞きたかったなぁなどとも思ってしまう自分もおり…
    ・それだけ濃厚なエピソードに溢れているコンテンツということですね
    ・例えばロフトみたいな箱でもスタッフトークを是非またやってほしいですが、今回の参加権(ゲームのアイテム購入)150人分も1分足らずで瞬殺したので、キャパ設定が難しすぎますね…

・伊藤翼さんがKiRaReキャストオーディションに参加していたという話が驚きでした
    ・まだ曲もない状態からここまで作曲家さんと密にやりとりしていたなんて…
    ・アニメの脚本会議にも伊藤さんや作詞家さんたちが出ていたというエピソードが印象に残っていたのですが、プロジェクト初期からそういう体制だったのだなぁと

・KiRaReを知り尽くしているこの2人であっても「KiRaRe感」が難しいという話をしているのが興味深かったです
    ・これまで自分も例えば、他人にKiRaRe楽曲の特徴を伝えたり、フラワースタンド制作時にKiRaReとはどういうユニットなのかを伝える時に難しさを感じることが多かったので、それもまたKiRaReなのだなと思いました(?)

・トロワアンジュの3人の歌声の調和具合は、歌声が似たキャストを意図して選んだから生まれたというわけではなかったのが衝撃でした
    ・果たしてこんなに歌声が溶け合っている3人をキャスティングできたのは奇跡だったのか、それとも椿本Pのセンスが光っていたからなのか…

・佐々木秀尚さんのギターの弦が切れたエピソードが初耳だったのですが、改めてすごい人たちが曲を作っているのだなと…
    ・2ndのブルーレイでギターソロを聴き返してみてもライブアレンジとして自然すぎて、これを即興でやってしまうなんて…
    ・佐々木さん所属バンドの「有形ランペイジ」の楽曲もすごくオススメです(?)

・リステップの「先生」の件について、ここまではっきりと経緯を語っていただけるとは思いませんでした
    ・最初リステップのストーリーを読んだ感想が「あーリステでギャルゲーやるんですね、なるほどね…」だったのですが、だんだんと僕好みの「女と女の関係性」のエピソードが増えてきていた理由に完全に合点がいき、改めてこのコンテンツについてきていて良かったなと思いました(?)

・エゴサしてるのはまぁわかるとして、俊龍さんのLINEの件(?)なども2人ともご存知のようで、情報感度(?)が高いと思いました(?)

・3rdライブの出番表の細かい字を双眼鏡で見ていたのですが(わざわざ持参しており、すみません)、小澤亜さんの漢字を小澤亜と誤字していたような…微妙に字が潰れてたのでアレなんですが…当日のプレゼントボックスも間違えてたし…と思って見返してみたらもっと違う間違え方をしていました。もし正しかったらすみません。そしてここまで読んでいただけた方には、是非以下のブログ記事も読んでいただきたいです。何卒よろしくお願いいたします。

・最後に「今後もリステは続きます」と椿本Pの口から聞けたのがシンプルに嬉しかったです。


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