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本紹介 第2弾 クララとお日さま


1、 作品名

クララとお日さま








この本を買った理由

部屋を掃除してたら、図書カードを見つけたので何がいいかと本屋を徘徊していたところ、たまたま目に止まったので買いました。




続いて、あらすじを見ていきましょう。

2、 あらすじ

クララは子供の成長を手助けするAF(人工親友)として開発された人工知能搭載のロボット。店頭から街行く人々や来店する客を観察しながら、自分を買ってくれる人が来ることを待ち続けている。ある日、ジョジーという病弱な少女の家庭に買い取られ、やがて二人は友情を育んでいくが、一家には大きな秘密があった……愛とは、知性とは、家族とは? 根源的な問題に迫る感動作。ノーベル文学賞受賞第一作、待望の文庫化。

3、 著者


カズオ・イシグロ

1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育ち、その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。

1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。

1989年発表の三作目『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いた。2017年にはノーベル文学賞を受賞。 2018年には日本の旭日重光章を受章し、 2019年には英王室よりナイトの爵位を授与された。2023年には映画「生きる Living」の脚本を務める。


この先、ネタバレ注意








4、 内容

主な登場人物
クララ:AF(子どもの一番の親友となり、成長に貢献するという目的で作られた見た目は人間そっくりのaiロボット)

【ジョジー家】

ジョジー 14歳半の少女

クリシー ジョジーの母

サリー ジョジーの姉

ポール ジョジーの父

メラニア 家政婦


【リック家】

リック ジョジーの幼馴染

ヘレン リックの母

カパルディ 肖像画家


この物語は、クララが店に売られている
ところから始まります。

店頭から街ゆく人々を観察しながら、     自分を買ってくれる人を
待ち続けているクララ。

ある日ジョジーという少女の家庭に迎えられることになります。

初めは母親や家政婦など周りの人たちに疎んじられていたクララですが、

ジョジーのことを第一に考え、助けようとするクララの献身的な姿を見て、徐々に受け入れられていきます。

ですが、だんだんと同時にジョジーの体調が悪くなり始め、クララは自分がジョジーの家に来た本当の理由を知ることになります。

ジョジーは、姉を病気で亡くしていました。

ジョジーの母親は姉の死を深く哀しみ、
もう二度と同じ思いをしたくないという
気持ちから、

クララにジョジーの代役をさせるつもりだったのです。


観察力に優れたクララはジョジーのことをよく観察し、ジョジーそっくりになることができますから、

ジョジーに万が一のことがあった場合に備えて、お店から購入されたのです。

ですが、幸い万が一のことは起こりませんでした。

それから何年かたち、ジョジーは、子どもから大人へと成長し、大学へ進学することになりました。

大学の寮へ入るために家を出るジョジーは、出発の朝クララに声をかけます

「今度帰って来た時もうあなたはいないかもしれないわね。クララ、あなたは素晴らしい友人だったわ。本当の親友よ」

ジョジー


「ありがとうございます。選んでくれたこと、感謝します」

クララ

とクララは言いました。



それからクララは廃品置き場に置かれ、
ジョジーとの思い出を振り返っていました。


感想


物語で最後にクララが廃棄された場面が描かれました。

期間限定の未成年者向けのオモチャにすぎず、クララ=AFもまた、卒業すべき対象だったのですね。

それまでジョジーに対するクララの献身的な行動を見守ってきたので、最後の場面は本当に衝撃的でした。



5、 最後に

主人公がロボットというとても珍しいタイプの本です。ぜひ読んでみてください。






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