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誕生日の冒険

バイトを休みにした誕生日どう過ごそう。

そう考え出して最初に浮かんだのは「劇団四季アラジンを観たい」という気持ち。

ほかにも、映画を観ようか、気ままにショッピングに行こうかといくつか案は浮かんだけれど、やはりここはアラジンを観に行こうと決心。

わたしの住む街から電通四季劇場(海)まではふらっと行ける距離ではない。

さらに初めての東京1人旅になる。

この2点から不安はどうしてもワクワクから切り離せない。

だからこそ、乗り換え方法や周辺の飲食店について下調べをして、それらを書き留めたノートを忘れないよう、前日から鞄に入れておいた。


いざ当日。

下調べのおかげか、ワクワク感の勝利。

電車のなかでは本を読んだり、劇団四季アラジンのプレイリストを聴いて気持ちを高める。

そうこうしているうちに最寄駅に到着。

13:30〜の開演に間に合うように、調べていたベトナム料理店のカウンター席でカオマンガイをいただく。

カウンター席に座ったのは初めてだったが、オープンキッチンで作っている様子を見ながら食べるのは楽しい。

少し大人気分にもなれた。

美味しかったなあ。


食べ終わり開場した劇場へ向かうと、グッズ購入者の長蛇列ができていた。

せっかくだから、自分用にタオルを。そして、旅の軍資金をくれた母にボールペンを購入。(とても喜んでくれて嬉しかった)

〜少しネタバレあるのでご注意を〜

開演。

Overtureが流れ始めた瞬間から全身に鳥肌が立ち、頭皮までゾクゾクしたのを感じた。

物語を通してわたしに刺さったのは、「母の自慢の息子になる」というアラジンの思い。

わたしは、人の目を気にして生きてきた節がある。

そして、気にしてばかりで本当の自分がわからなくなり、自己啓発本を読んでは「自分軸で生きる」という言葉を何度も目にしてきた。

その度に、頭ではわかっているけれどできないという自己嫌悪に陥っていた。

しかし、「自分の大切な人のために生きる」と考えればわたしにもできそう。

自分のうちなる声にきちんと耳を傾けて聞きながら、どうしたら喜んでもらえるか考えながら生きていこう。

自然とワクワクする。

そうか、ワクワクを大切にすればいいんだ。

気づかせてくれてありがとう。

観終わった後は、行きたかった喫茶店で興奮冷めやらぬ気持ちをノートに書き込む。

あ、魔法の絨毯って信じます?

疑っている方は、ぜひ劇場へ足を運んでみることをお勧めします。

さあ、旅も終盤。

電車に乗って、ビルから漏れる光や車のライト、信号機が作り出すイルミネーションの中、帰路につく。

すごく刺激的で、充実した1日になったな。

行動あるのみ。

そして、誕生日おめでとう。



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