マレーシア教育移住のための最新ビザ情報。セランゴール州では両親へ保護者ビザ発給へ!
マレーシアは、教育を目的とした外国人の受け入れに積極的な国の一つです。教育移住のためのビザには主に以下の種類があります:
学生ビザ (Student Pass)
保護者ビザ (Guardian Pass)
MM2Hビザ (Malaysia My Second Home)
各ビザの詳細と最新情報を見ていきましょう。
学生ビザ (Student Pass)
学生ビザは、マレーシアの教育機関で6ヶ月以上の学習を予定している外国人学生に発行されます。
申請条件:
マレーシア高等教育省(MOHE)に認可された教育機関からの入学許可を得ていること
18歳以上であること(18歳未満の場合は保護者ビザが必要)
有効なパスポートを所持していること(有効期限が15ヶ月以上残っていること)
学費と生活費を賄える十分な資金があることを証明できること
健康診断に合格すること
申請手続き:
教育機関からの入学許可を取得
教育機関を通じてEMGS(Education Malaysia Global Services)にオンライン申請
必要書類の提出(パスポートコピー、写真、成績証明書、入学許可書など)
申請料の支払い
ビザ承認レター(VAL)の取得
マレーシア入国後、イミグレーションオフィスでStudent Passを取得
最新の変更点:
COVID-19パンデミック以降、オンライン申請プロセスが強化され、より効率的になりました。
ワクチン接種証明書の提出が必要になりました。
一部の国からの学生に対しては、追加の審査が行われる場合があります。
州によりお子様2人以上いる場合は両親にガーディアンビザが発行されることに。これにより今まで母子のみ、父子のみでしか移住できなかったご家庭も学生ビザとガーディアンビザで滞在が可能になりました。
有効期間:
学生ビザの有効期間は通常、コースの期間に応じて1年から最長5年まで発行されます。
更新手続き:
ビザの更新は、有効期限の3ヶ月前から可能です。教育機関を通じてEMGSにオンラインで申請します。
保護者ビザ (Guardian Pass)
保護者ビザは、18歳未満の学生に同伴する保護者(両親または法定後見人)に発行されます。
申請条件:
18歳未満の子供がマレーシアで学生ビザを取得していること
有効なパスポートを所持していること
子供との関係を証明できること(出生証明書など)
滞在中の生活費を賄える十分な資金があることを証明できること
州によりお子様2人以上いる場合は両親にガーディアンビザが発行されることに。これにより今まで母子のみ、父子のみでしか移住できなかったご家庭も学生ビザとガーディアンビザで滞在が可能になりました。
申請手続き:
子供の学生ビザ申請と同時に、または学生ビザ取得後に申請可能
教育機関を通じてEMGSにオンライン申請
必要書類の提出(パスポートコピー、写真、子供との関係を証明する書類など)
申請料の支払い
ビザ承認レター(VAL)の取得
マレーシア入国後、イミグレーションオフィスでGuardian Passを取得
最新の変更点:
オンライン申請システムが改善され、処理時間が短縮されました。
COVID-19の影響で、健康診断書の提出が必須になりました。
保護者の就労が厳しく制限されるようになりました。
有効期間:
保護者ビザの有効期間は、子供の学生ビザの有効期間に合わせて発行されます。
更新手続き:
子供の学生ビザ更新と同時に行います。教育機関を通じてEMGSにオンラインで申請します。
⭐︎追記
「家族全員でマレーシアに移住したい」という願い。
これまではその願いを叶えるための適切なビザ制度がなく、皆さん困っておられました。特に、有力な選択肢の一つであった「マレーシア・マイ・セカンドホームプログラム(MM2H)」はここ数年で度重なる条件変更が行われ、混乱を招いていました。今年になって条件が正式に発表されましたが、大きなデポジットや不動産購入と10年間の保有が義務付けられるなど、利用しやすい制度とは言えず、多くの方々が失望されていました。さらに、ノマドビザも数年前から開始されているものの、IT関連従事者限定の2年間限定ビザであり、家族での長期移住には不確実な選択肢でした。
そんな中、セランゴール州が突然「両親保護者ビザ」の発給を認めるという衝撃的な発表を行いました。しかも、その申請条件を見る限りでは、収入や資産の条件、大きなデポジットの必要もなく、子供の数に関する条件もありません。つまり、1人の子供でも申請が可能と解釈できます。必要書類を提出するだけで受給できる条件となっており、複雑で費用のかかるMM2Hの代わりとして、この「非常に手軽な」制度が一瞬にして注目を集めることとなったのです。他のビザ制度を完全に破壊する可能性もあり、今後大きな需要が見込まれると考えられます。
MM2Hビザ (Malaysia My Second Home)
MM2Hプログラムは、長期滞在を希望する外国人に人気のビザオプションです。教育目的だけでなく、退職後の生活や投資目的でも利用されています。
申請条件:
35歳以上であること(35歳未満の場合は特別な条件あり)
固定収入があること(月額4万リンギット以上)
銀行預金残高が100万リンギット以上あること
マレーシア国内に150万リンギット以上の資産を所有していること
申請手続き:
MM2Hプログラムの公式ウェブサイトから申請書をダウンロード
必要書類の準備(パスポートコピー、銀行残高証明書、収入証明書など)
マレーシア観光芸術文化省(MOTAC)に申請書類を提出
審査と面接
承認後、ビザ取得のためにイミグレーションオフィスで手続き
最新の変更点:
2021年に申請条件が大幅に厳格化されました。
固定収入と銀行預金残高の条件が引き上げられました。
マレーシア国内での資産所有が新たな条件として追加されました。
COVID-19の影響で、健康保険への加入が義務化されました。
有効期間:
MM2Hビザは5年間有効で、条件を満たしている限り更新可能です。
更新手続き:
有効期限の3ヶ月前から更新申請が可能です。MOTACに必要書類を提出し、条件を満たしていることを証明する必要があります。
教育移住に関する一般的な注意点:
言語:
マレーシアの公用語はマレー語ですが、英語も広く使用されています。多くの国際学校や高等教育機関では英語で授業が行われていますが、現地の公立学校ではマレー語が主な教授言語です。教育システム:
マレーシアの教育システムは、イギリスの教育システムを基にしています。小学校6年、中学校5年、高校2年(または3年)の構成です。大学は通常3〜4年制です。国際学校:
マレーシアには多数の国際学校があり、イギリス、アメリカ、オーストラリアなど様々なカリキュラムを提供しています。これらの学校は主に外国人子弟や裕福なマレーシア人家庭の子供たちが通っています。生活費:
クアラルンプールなどの大都市は比較的物価が高いですが、地方都市では生活費が安く抑えられます。教育費は学校によって大きく異なりますので、事前によく調査することが重要です。医療:
マレーシアの医療水準は比較的高く、特に私立病院では質の高い医療サービスを受けられます。ただし、ビザの種類によっては健康保険への加入が義務付けられていますので注意が必要です。文化と宗教:
マレーシアは多民族国家で、マレー系、中国系、インド系など様々な民族が共存しています。イスラム教が国教ですが、他の宗教も尊重されています。文化の多様性を理解し、尊重することが重要です。気候:
熱帯性気候で、年間を通じて高温多湿です。冷房設備の整った環境で過ごすことが多くなりますので、体調管理には注意が必要です。交通:
大都市では公共交通機関が発達していますが、地方では自家用車に頼ることが多くなります。運転免許の切り替えや車の購入についても事前に情報を集めておくとよいでしょう。