「勉強エリート」が外交官になると…

12/26付けの読売新聞朝刊1面の「編集手帳」に、文化人類学者の川田順造氏の著作《サバンナの博物誌》からの引用で、アフリカのモシ族に伝わる諺が紹介されています。『おとなしいロバは背骨を折る』…頼まれると嫌と言えない人が、後で難儀するさまだというその諺、日本人にもピッタリです。

同じ1面には「日中経済対話 開催へ」、外相会談にて岩屋外相が中国の王毅外相に対し、中国が日本のEEZ(排他的経済水域)内に新たに設置したとみられるブイの即時撤去を、王氏に要求したという記事が踊っています。

中国は昨年7月と今年6月にも日本のEEZなどにブイを設置してきました。そのたびに日本の外務省や外相は「受け入れられない」などと表明するだけ。こんな「表明」や「深刻な懸念」を伝えるだけで事を済ませてきたから、いよいよ中国は〈サラミ戦術〉でじわじわと日本の領海や領土に迫ってきているのです。事は深刻な状況なのに外務省も外相も、全くの役立たず。

発見されたブイは既に3個目であり、広い海の上のことなので、もっと多くのブイが実は浮かんでいる可能性だってあります。「仏の顔も三度まで」と言うではありませんか。「いい加減にしろ! ○月○日までに撤去しろ。出来なければ我が国で回収して、何のデータをとっているのか詳しく調査する! もしくは爆破処分にする!」とでも言えば宜しい。人の庭先で不審な物体を設置する方が国際法上問題があるのです。今やGNP世界第2位の〈ならず者国家〉に成り下がったとも言える中国に対して、彼らが何かを仕掛ける度にいつまで何の効果もない「懸念」や「遺憾」を言い続けるのでしょうか。日本の国益を何ら顧みない彼らは、最早「国賊」とも言えるでしょう。

そんな傲慢な中国に対して、日本側は中国人が日本に短期滞在する際に必要なビザの緩和措置を発表。来日を促したいからといって、先に「エサ」を与えてどうするんでしょう。向こうは日本産水産物の輸入規制だって、国際機関が『問題なし』と認めているにも拘わらず、未だ撤廃していないのに。

日本の外務省内には「チャイナ・スクール」と呼ばれる組織があり、その昔(日中の国交が正常化した時代)、中国の近代化を助けよう、さすれば自由主義圏の仲間になるだろう、日本にとっても大きな商圏は魅力だ…という意識の元で、西欧諸国と一緒に「親中」行動をとっていた時期がありました。その頃外務省に入省した、若手の「勉強エリート」たちには、GHQが洗脳した〈自虐史観〉がガッチリ食い込み、中国に引け目を感じていたのです。

中国に対して「日本人は大変申し訳ないことをした」との認識を必要以上に大きく持っており、とかく中国には甘い人たちばかりなのです。そして、中国人と人間関係を作り上げる中で、ハニトラに引っかかる人も多く、金やモノで操られた人も数多いことでしょう。当初は皆「国益のためだ」という言い訳もアタマの片隅にはあったことでしょう。今となってはそれが弱みとなり中国に強く出られない理由となってしまっているのが容易にわかります。

実際の歴史では昔の日本人はアジア全体を強化し、西欧の列強がアジアを植民地化するのを阻むためにこそ大義を持っていました。開国後に西洋の科学技術の進み具合に驚き、留学し見聞を広め必死に勉強し、「富国強兵」に努めた明治の人たちのように、西欧に出遅れているアジアの国々も「富国強兵」させないと大変だ!と怖れたのです。西欧に次々と植民地化されたアフリカの惨状を見て、この動きを絶対にアジアにもたらしてはいけない、と。

中国や朝鮮にとってそれが有り難かったのか余計なお世話だったのかは、議論が分かれるのかも知れませんが、少なくとも悪意を持って侵略していたのではないので、必要以上の自虐に陥る必要はないのです。その意味では現代中国も韓国も、《日帝の侵略》として反日を国民に教え込むのは間違いです。被害者意識も甚だしい。日本を侵略者と呼ぶならば、これまで多大な援助をしてきた金・物・技術・人などを全て返還せよ!と言いたい。そこの部分では彼らは、当時の日本人からすれば信じられないほどの「恩知らず」。

確かに日中戦争などお互いに不幸な闘いは事実としてありましたが、時の国際情勢も絡めれば、一方的に日本ばかりが責められる話でもない。例えば南京大虐殺などは「対日カード」としての完全なる中国の捏造。逆に日本人を中国人や朝鮮人が虐殺した事実も多い。ただ、間違った歴史認識を日本が(GHQ=アメリカに)持たされていたために、何かにつけて中国や朝鮮に対して必要以上に弱腰になってしまうのです。これでは何かある度に相手をつけあがらせるだけで、対等で真っ当な付き合いは出来るわけもありません。

チャイナ・スクール

【天命】17画

17画は独身人気運。1人でスポットライトを浴びるような職に向きます。一番分かりやすいのはソロ歌手。自己顕示欲が強く、人の言うことは聞きませんし、人に迷惑をかけることにも頓着がありません。なのでアップデートも出来ませんし、人から責められても〈蛙の面に小便〉でしかありません。

「勉強エリート」が17画で縛られてしまえば、考え方を見直すことはないでしょう。人名のように5種類の画数があれば弱点の補強も可能ですが、17画の一択では。17画は元々閃き型で独創的な頭の良さを持っているので、その意味でもチャイナ・スクールが自らアップデートすることは、先ずあり得ないでしょう。国益のためにはこんな過去の遺物は潰すべき。怒

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