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抗がん剤投与中の冷却療法の話
抗がん剤治療の可能性があるとわかった段階で、冷却療法というものが気になっていた。
ざっくり言うと、抗がん剤を投与している最中に手足または頭皮を冷却するというもので、これによって患部の副作用を抑える効果がある、と言われている。
手足の場合、しびれや爪の変色。これに関しては、冷却グローブの準備等病院として何かしら対策を行っているところも一定数あるらしい。
頭皮の場合、脱毛のスピードを抑えることと治療後に発毛しやすくなる効果があると言われている。これに関しては、専用の装置を使った対策もあるそうだが、保険外診療かつ対応している病院はまだまだ少ないといった状況。
調べてみると、いずれも病院で対応がない場合は自前で対策グッズを用意して実施している方もいるようだった。
私が通院しているA病院の場合、手足及び頭皮どちらも未対応。
また、自前で対策を用意することに関しては、病院として許容はしているが同意書を書いてもらうことになります、とのことだった。(要は何かあっても病院は責任取りませんからね、というやつ。)
看護師さん曰く、自前で冷却している人は最近増えているらしい。
さて。私はどうしようか。
正直、あまり悩む時間もなく、物を準備するならすぐ始めないと治療が始まってしまう!という状況だったので、とりあえずできる範囲でやってみることにした。
私が用意したものは以下。
手足
・100均の保冷バッグ(中×2、小×2)
→中は足、小は手用。これに保冷グッズと手足を入れて、チャックを閉めて使う。
・100均の保冷剤(板状タイプ×2)
→足用の保冷剤。板状は長持ちしてよいが、重いのがネック。
・350mlサイズのペットボトルに水を入れて凍らせたもの
→手用の保冷剤。握りやすい。
・ミニタオル×4
→凍傷防止のため、保冷剤と手足の間に挟む用。
頭皮
・ひんやり帽子と専用の保冷ジェル
→下記リンクの商品。元々は夏の暑さを軽減するためのものだが、お手軽に冷やせるので抗がん剤患者からも人気がある模様。(ただし目的が違うため、冷却具合は専門の機械とは全然違うと思っていた方がよい。)
・100均の保冷剤(袋状の小さいタイプ数個)
→時間が経つとひんやり度が落ちてくるため、途中で帽子と頭の間に挟んで冷たさを維持する用に準備。小さい方が挟めやすい。
上記を、抗がん剤投与前に各部位にセット。
手足はタオルを挟んでいるとはいえ、かなり冷える。
うまく位置を調整しながら、凍傷等ならないように注意する必要がある。
頭皮に関しては、じんわりひんやりする感じ。かつ後半はそれが落ち着いたように感じたため、あらかじめ用意しておいた追加の保冷剤を挟み込んだ。
この状態で約2時間ほど。
私、結構な暑がりで、かつ夏の時期だったから全く気にならなかったけれど、寒い時期や冷え性の人にはなかなかキツイかもしれない。
冷却療法の効果は・・・正直わからない。
爪の変色はある程度時間が経ってから発生するものと聞いているし、脱毛もこれから。抗がん剤終了後に生え変わるスピードなんてなおさら。
それでも、やっぱり何かせずにはいられないんだよな。
やらない後悔より、やって後悔。
次回以降も続けてみようと思っている。
最後に補足。
これらグッズを病院に持参するの、なかなか重かった。
次回はガラガラ引いていこうと心に誓う。