アドベンチャーワールドの「動物×アート思考 地球の自分ゴト化プログラム」がとても学び深い体験だった
焚き火を囲みながら聞いたそんな言葉が印象に残る。
南紀白浜アドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズさんがテスト開催していた「動物×アート思考」の研修プログラムに参加してきました。
「ジャイアントパンダとヨガ!行く!」ということで他の内容をあまり見ずに申し込んだのだけれど。
まずは研修前の魚の勉強から。白浜は回転寿司もおいしい。
アワーズさんのオフィス内はフリーアドレスでとてもおしゃれな空間。そして会う人会う人みなさん気持ちよく挨拶してくれてこちらも笑顔になる社員さんたちでした。
事前にあまり知らずに参加したものの、アワーズさんはこの数年理念経営を大事にして変革を行い、その変わっていく過程も含めてとても興味あるお話を聞くことができました。
印象深かったのは採用段階から社員の人生理念と企業理念をマッチングするような採用をしているということ。
また、生物多様性はいつかジェンガのように穴が抜け続けたあと崩れ落ちるときが来るということ。
「地球を自分ゴト化」するという言葉は、その自然生態系と一人一人の人生理念を重ね合わせて事業を考えることなのだと個人的に感じながら話を聞いていた。
たしかにそれを体験し、深く掘り下げて考えるのにアドベンチャーワールドはぴったりの場所なのだろう。
アワーズが取り組む理念経営や自然生態系の現状についてインプットして、参加者同士で共有した後、お待ちかねの動物の飼育体験へ。
それぞれグループごとに違う動物担当で、私はペンギンの飼育体験へ。ペンギンラブやん。
スンとした顔が超かわいいキングペンギンのK271。
ペンギンは個体数が多く愛称をつけるとすぐに枯渇してしまうためコードで呼ぶようになっているとのこと。それでも飼育スタッフのみなさんは愛称と同じように呼んでおり、亡くなった場合もその番号は欠番して再度園内では同じコードを振り直すことはない仕組みになっている。
おとなしすぎるK271を囲んで20分~30分話しているうちに、とても愛らしくなり、一緒に過ごす時間の長さというのは大事な要因なのだと感じた。
ペンギンの種類と特徴、生息環境に合わせた飼育環境の整備、それぞれの個体の個性、餌やりや健康管理、地球温暖化とペンギンへの影響、スタッフとして心がけていることなどたくさんのことを教えてもらった。
動物園のペンギンを今まで自分は種別では認識していたけれど、個体として認識したことがないと気づいた。これは自分にとって大きな気づきだった。もちろんすべてがすべて個体として認識する必要はないのだけれど、自然生態系という言葉を頭で理解しているつもりであって、きちんと個体として見ようとしたことがなかったのだと思った。
もう一つ、飼育という経験を通じて、飼育スタッフの方とたくさん話をして感じたことは、人も自然生態系の一部であるという当たり前のこと。
人が自然に対して影響し、自然もまた人に影響するという関係が動物園という閉ざされた空間だからこそ意識することができたというのは、とても良い経験だった。
その後はハイスピードでアート思考を用いた自己探求のワークを行い、あっという間だったけれど充実した時間を過ごす。
晩御飯はサファリで。
ラクダの前で焚き火をしながらカレーを食べる。最高すぎるやん。
参加していた人とさまざまなことを話しながら、飼育スタッフの方とも一緒に焚き火を囲んで話す。
冒頭に書いたこの言葉は、自分の失敗が動物を死なせてしまうかもしれないという責任を負いながら日々の業務に向き合っていること、そしてゲストに"Smile"を提供するために正解のない仕事に社員一人一人が試行錯誤していることがよく伝わってきた言葉だった。
"社員のSmile"のためのメッセージもまた浸透しており、理念が浸透している会社の魅力がよく伝わってきた一日だった。
翌朝はジャイアントパンダの結浜とご対面!
パンダの前でヨガをするという不思議な体験。
最高やん。これは多くを語らず体験してほしい。
2日目のこのあとは本格的に地球の自分ゴト化について考えるワークや事業構想をしていくのだけれど、私は残念ながら途中で帰ることに。また本格的にプログラムが始まればもう一度参加したい。
動物園の歴史を聞く中で、その役割の変遷は大きく変わっていったのだと感じる。五感を使い一つ一つのいのちに意識を向けながら地球環境について考えを巡らせることができる場所として、これからとても重要な役割を果たすのだろう。
最初「地球の自分ゴト化」と聞いたときにどのようなことを体験するのか分からなかったけれど、アワーズさんの理念経営とスタッフの人生理念の話、仕事として向き合っている自然生態系とが結びつき、正解のない試行錯誤をする過程を共有しながら自分の内面を探求し、事業を構想していくプログラムなのだと感じた。
全体を俯瞰して考えながら自分自身に意識を向ける。
しっかりした学びもあるけれど、とにもかくにも楽しかった。
楽しさに勝るものはない。スタッフの方がなによりみんな素敵だった。
みなさまのサポートがとても嬉しいです!いつも読んでいただいてありがとうございます!