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会社の未来を変えるのはバックオフィス担当者。私が考えるバックオフィスの3つの役割

で、バックオフィスってなんなの?

2019年から総務やバックオフィスで働く人のためのコミュニティ「SOU-MU部」を主催しているけれど、今も経営者からそんな言葉を投げかけられることがある。

しらんやん。
自分とこのバックオフィスの役割は何なの?

をオブラートに包んで伝えると、多くの経営者が首をかしげる。

期待したことがない

そんな言葉を返してくる人が1人や2人ではないことが私には衝撃だった。

経営者がそんな考え方の会社なら、バックオフィスで働いていてもやりがいを持つことは難しいと思う。

特に地方においては、バックオフィスに対する期待値が低い。
バックオフィスで働く人がもっとやりがいをもって働くことができれば、会社の未来を変えることができる。
そして社会はもっとより良い方向に変わっていけるんじゃないか。
そんな問いから生まれたのがSOU-MUプロジェクトだった。

京都・東京・福岡で過去20回以上バックオフィスではたらく人のための交流会「SOU-MU NIGHT」をはじめとしたオフラインイベントの開催。オンラインコミュニティの参加者は累計700名を超える。
どうして税理士でもある私がバックオフィスの人のためのコミュニティを主催しているのか。5年前にはじめて書いたnoteはこのプロジェクトを始める前に書いたnoteだった。

SOU-MU NIGHT KYOTO
SOU-MU NIGHT FUKUOKA
SOU-MU NIGHT TOKYO

いわゆる営業のためのコミュニティ形成ではないことは、イベントに参加して頂いたみなさんには分かるだろう。私のことを謎の関西弁の司会者だと思っている人は数知れず。

5年間このプロジェクトを進めてきて、分かったことがある。
私はバックオフィスではたらくみんなのことが大好きだ。

イベントを開催しても片づけを手伝ってくれたり、運営を気遣ってくれるバックオフィスのみんな。場に対して貢献しようという考え方を持ってコミュニティに参加してくれているみんな。
そして、そんな人たちが会社をより良くするために、自分たちの役割について対話を重ねる。
それぞれがきっと会社でも場に貢献する姿勢で会社を支えているのだろうなと思う。

そんなバックオフィスの人たちと出会えるからこのプロジェクトを続けている。

だから褒めたい。褒められてほしい。
今月はそんなバックオフィスではたらく人をただただ褒める「全日本バックオフィス自慢大会」というイベントも開催した。自分がやっていることを人前で話す機会などほとんどない人が多い中、自分がどんな価値を会社で生んでいるかを大舞台で話してくれた。

第1回全日本バックオフィス自慢大会

これまでこのプロジェクトに共感してくれた企業も多い。
月刊総務さん、企業実務さん、freeeさん、ガイアックスさん、東急不動産さん、KOKUYOさん、京都信用金庫さん、ヌーラボさん、もっとたくさんの企業が応援して協力してくれている。
そして来年2月18日にはさくらインターネットさん、smartHRさんと一緒に大阪でもイベントを開催する。

そろそろ、私たちがプロジェクトを通じて伝えたい「バックオフィスの役割」とはなにかを、私たちが自分たちで定義してもいいんじゃないか。
そう思うようになった。

バックオフィスの3つの役割と2つのアプローチ

これはまだまだ私一人の言葉だけれど、コミュニティのみんなと考えていきたいことだ。
会社ごとにいろんなバックオフィスの役割があっていいと思う。
だけど、社内にないならバックオフィスの役割としてこの定義はどうだろうか。

バックオフィスの役割は3つある。
①社長の想いやビジョンを理解すること
②各人・部署の到達目標や実現すべきことを把握すること
③はたらく人たちが最大限活躍するための場をつくること

いくら社長の想いやビジョンが明確でも、それを現場の仕組みに落とし込んでいく必要がある。
いくら各部門のリーダーが優秀でも部門間の連携を仕組みに落とし込んでチームとして機能させていく必要がある。
そんな会社という「場」をつくっていくのが広義のバックオフィスだ。

その「場をつくる」には2つのアプローチがある。
①組織文化を醸成すること(ソフト面)
②生産性を向上すること(ハード面)

コミュニケーションがうまくいくための仕組みを考え会社の文化を醸成する、あたたかな存在であることが一つ。
一方で法令順守や効率化に関する仕組みを考え、チームメンバーを守りながら生産性を向上させるための手を打つ、冷静な存在であることがもう一つ。

会社の規模によってアプローチは違うだろう。
それぞれ細分化された部署で専門性を発揮する人もいれば、1人バックオフィスと呼ばれる人たちでそのすべてを担っている場合もある。

そんなレベルの高いことはうちの事務には無理だ

きっと中小企業ではそんなことを言う経営者もいるだろう。
そうかもしれない。でも多分それは、経営者がバックオフィスメンバーに期待を伝えていないからでもある。

社長の想いを理解して、メンバーの目標を把握し、みんながその役割に集中できるための仕事をする。

それはスキルではなく「バックオフィスとしてのあり方」の話だ。
程度の差はあっても、社長がそう期待してくれれば、バックオフィスではたらくみんなはきっと自分から考えて動きたいと思うだろう。
社長の想いを汲み取り、最適な方法を探す。そんな人を支えることが好きな人たちだ。

バックオフィスで働く人たちは優しい人たちが多い。
みんなの背中を押したい。
そのためには今までなかったことにもチャレンジする。
私が出会ってきたバックオフィスのみなさんはそんな人たちで、めちゃくちゃかっこいい。

私たちは、自分たちが理想とするバックオフィスの役割を自分たちで定義していきたいし、ロールモデルとなるバックオフィスのみなさんを世の中にもっと放っていきたい。

そんな想いでバックオフィスで働く人たちのためのプロジェクトを、おもしろおかしく続けていきたい。

だからもっと多くのバックオフィスではたらく人たちに、このプロジェクトに関わってほしい。バックオフィスの役割についても一緒に話したい。バックオフィスではたらく人たちがやりがいを持てる社会であってほしい。そう思っています。

ぜひバックオフィスではたらく方のコミュニティ参加をお待ちしてます!

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コミュニティへの参加はこちら!

バックオフィスの人をただ褒める「全日本バックオフィス自慢大会」はこちら!

SOU-MU部のアドベントカレンダーもどうぞご覧くださいませ!


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田中 慎
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