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高校生から学ぶ、探求していく力の身に着け方

今年の夏休みは娘を連れての北海道。前半は札幌でのイベントへの参加がありながら、後半は知り合いを頼って銭函、美瑛へ。

6日間の間、とにかくたくさんのいろんな人に会った。子供たちも景色や食べ物の感想より、人の感想が多くて良い旅だった。

地域が変われば人も変わる。
地域が違えど、同じ想いを持つ人達の考えに触れて気づきが多かった。

先週のできごと

8/19(月) 夏休み
8/20(火) 夏休み
8/21(水) 夏休み
8/22(木) 顧客mtg、事務作業、SOU-MUイベント
8/23(金) SILK業務、アトツギ壁打ち、顧問先インタビュー
8/24(土) 隠岐島前高校地域共創科 成果発表会
※社内共有用の先週のできごとをnoteに公開しています。

先週は北海道のみならず、たくさんの人の話を聞き、考えに触れることができた1週間。

北海道での話、SILKイベントに登壇してもらうアトツギの皆さんの話、顧問先の話、高校生の話。

noteに週報を書いていてよかったなと思うのが、先々週あたりはこんなことに思い悩んでいたのかというのが分かること。この2週間で自分の心の持ちようも大きく変わるものだとよく分かる。

書きたいことは多いけれど、高校生の事例発表の話から気づいたことを。

探求していく力とは何か

土曜は隠岐島前高校地域共創科1期生の成果発表会を聞きにいった。

6月に海士町にSHIMANAGASHIプログラムで行ったとき、高校生たちと対話した。そのときの縁で彼ら彼女らの発表を聞くのを楽しみにしていた。

それぞれブースに分かれてだったので、5人の発表しか聞くことができなかったけれど、25分ずつゆっくりと聞くことができた。

2年生から週6時間をかけてプロジェクトを進める時間を与えられていること。

私は教育関係ではないので、探求学習の現状がどういうものかよくわかっていないけれど、5人とも胸を熱くするような本当にすばらしい発表だった。

どのような失敗をし、そこからどのように次のチャレンジをしているのか。そうした過程を丁寧に聴くことができた。

多くの場合は課題の設定の甘さに気づいたこと、フィールドリサーチが足りなかったこと、多くの人を頼り巻き込むことができていなかったこと、プロジェクトの持続性が担保できないこと、失敗から内省しその学びを次のアクションにつなげていったこと。

ただイベントを開催すればいいというものではない。
自分たちの目的が持続して達成していけるためにはどうすればいいのか。

高校生のプロジェクトの難しさとして、プロジェクト以外の学校や帰省の時間があるため常時プロジェクトに従事できない制限がかかること。また、「卒業」という絶対的な制約がある中で、いかにプロジェクトを持続可能なものにするか、終了したとしても意味あるものにするか、その仕組みに目が向くことが彼らのプロジェクトをより深くさせているようにも思う。

その中で週6時間という時間が与えられ、プロジェクトに、自分に向き合っていかなければならない。

とてもいい時間を過ごしているのだなと思った。

そして、起業家支援をしている中でも、まったくもってみんな同じようなことで頭を悩ませている。

アントレプレナーシップを身に着ける教育というのは、こういうことなのだなと感じた。起業家を多く輩出することなんかよりも、いかに自立心をもつ人を育てることができるか、探求する力を育てられるか。

個々が自立した社会、個性を発揮できる社会とは、こんな人たちが活躍する未来なのだと感じる。

取り組み内容を聞いていて、高い洞察力を感じられた

そのように1人の高校生へフィードバックをしたら

ゼミの先生にも言われたのですが、それがどういうことかあまり分からないんです

とのことだった。自然体でそうした本質にせまる力を持っている、身に着けているのが素敵だった。

知識や手法を学んで身に着けた小手先の洞察力っぽいものではなく、自然体でできるところに大きな可能性を感じる。

これまで出会った起業家や経営者の方の中でも一目置く人の素晴らしいところは、「考え続ける力」だと思っていて。普通の人がやめてしまうところから、もう5段くらい深く掘り下げて思考していく。
「思考の持久力」という言葉で表現していたけれど、それが「探求する力」なのかもしれない。
それを今回出会った高校生たちから感じられた。

高校生はこうして今探求する力を身に着ける機会が提供されていて。それがもちろん程度の差はあると思うけれど、翻って大人はそうした機会がそれほどあるとは思えない。探求する力を身に着ける機会は、挑戦と失敗から生まれるしそれ以外にないようにも思う。
自分で意識してその機会をどう増やすか。それが問われる。

海士町で出会った高校生たちからは本当に学ぶことが多かった。
県立高校に太陽光パネルを設置して、その売電収入を高校生たちのために使うというプロジェクトに取り組んでいて、クラウドファンディングをまたするようで応援しています!

8月の事務所ニュースレター

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田中 慎
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