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スタッフの個性を活かしたチームの難しさと大事にしていること

今週は神奈川の湘南クラウド会計事務所と岡山の坂本会計事務所とスタッフを交えた研修合宿をした。江の島はいいところだ。

freeeのユーザーコミュニティでの接点から、代表同士は知ってはいたけれど、スタッフはお互いはじめての交流。
スタッフの中には「一体何するの?」という感じの人も多かっただろう。ほぼノープランで遊びにいく感じだったけれど、みんな真面目なスタッフさんばかりで、自分たちで学びを深めた様子だった。

帰る頃には、それぞれに学びがあった様子で、顔つきが少し変わっていてよかった。自分で見聞きし、自分で感じて気づき行動する。そんな姿勢を持っているスタッフたちが頼もしい。

うちのスタッフの気づきでいうと、以下のようなことだった。

①bixid(経営管理クラウドシステム)の導入の意義と顧客とのコミュニケーションを学んだ
②notionでのノウハウの蓄積の実例に触れて、自社のnotionでの情報管理をもっとがんばらないとと火がついた
③リモート環境での社内研修や知識習得のスピードの遅さの課題とコミュニケーション設計の改善の必要性を感じた
④税理士とスタッフと顧客との距離感の設計と信頼を得るための工夫をする必要があることを学んだ

がんばってくれ。

それぞれ個性がある事務所たちだけれど、うちの事務所を見て親分肌の税理士さんが意見をくれた。

そのスタッフと税理士との距離感の近さが今後組織の課題になるかもしれない

まず、こうした意見を率直に言ってくれるのはありがたい。自分が苦労してきたことを踏まえて、熱くコメントしてくれた。熱い兄貴だ。そんな兄貴の事務所は価値観の浸透に真剣に取り組んでいて勉強になる。

税理士を「のび太」呼ばわりするスタッフたち、「先生って誰のこと?」と素直に思うスタッフたち。そんなうちの組織が成長するにつれて生じるひずみを予見してくれたのだろう。

助言はごもっともで、誰かの個性を活かしてあげることで反発がある。誰かが我慢することがある。会社の目指す方向とすれ違いが発生する。それを続けていくことがチームにとって崩壊の火種になることがある。

それは日々感じているし、どうしたらいいかの答えも出ていない。多分永遠答えなんて出ないだろう。わからん。

でも、だからといって「スタッフの個性を抑える」という選択肢だけはないとは思っている。それで崩壊したらそのときだ。

多様性を大事にする。誰もがやりたいことを実現できる会社。
言葉で言うのは簡単だけれど、そんな甘いものではないし、きれいごとだけでうまくいくものではない。

他からは動物園か幼稚園かのように見えるうちの事務所は、根底となる価値観についてだけは共有している。

自由と責任と成長

社内のミーティングではそんな言葉が全員から自然と出てくるようなチームだし、それぞれの言葉の意味を深く対話できるメンバーが揃っている。

その中で、個性を活かしながら働いてもらうために心がけていることはこんなところだ。

・全員をそれぞれの角度で特別扱いする
・スタッフのことをよく見る
・対話を重ねる
・信じる

今回、税理士事務所として、正直もっとやらなければならないこと、できることが明確になったと思う。

ただ、あらためてうちが特異だと感じたのは、うちの税理士事務所を取り巻く環境だ。SILK、でかいうつわ、SOU-MU部、広報会議など他の税理士事務所にはない関係性がある。今後はそれを活かしていく取り組みをしていきたいなと個人的に感じた。

うちに関わってくれているパートナーたちは本当に素晴らしい人たちばかりで、うちの事務所が「楽しくても価値を生み出せるチーム」に挑戦しているところに期待してくれている。

そんな期待に応えていきたいし、スタッフの成長が楽しみになった研修だった。
また次に会うときに、成長できているチームを見せられたらいいな。

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