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イキりの福姫18-雀魂2024夏の四半期

雀魂のキャラ「福姫(フージー)」でイキった対戦を振り返っている。初心者向けの技術解説に適した内容なので、いくつかnote記事にしたい。

今回は理想的、かつできすぎの手牌を使って手作りを解説する。

<対局ハイライト>

南2局

<配牌>

できすぎキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

2m + 赤5m + 赤56p + 99p + 4赤5s + 9s + 南 + 中中中

メンツが1個ある。トイツが1個ある。ターツが2個ある。この手牌はサンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1)= 3)。

配牌にメンツがあればリーチを狙う・・・と魂天の稚児さんは言っていたが、流石にこれはリーチを見ない(稚児さんもそうだろうし、初心者でもリーチは見ないだろう)。

中の役が確定した。さらに赤56p、4赤5sを使い切って、副露手で満貫を狙える(子30符4翻、中・ドラ1・赤2)。

さて、ここから赤5mを使えたとしても5翻で満貫のままだ。仮に23mのリャンメンターツが発生すれば、リャンメン×3のリャンシャンテンに進むため、赤5mを見切る。

キターの顔文字の面目にかけて、アガリへと粘っていきたい。

<7巡目>

ツモ3p → 打赤5m。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

3p + 4赤56p + 99p + 34赤5s + 4s + 中中中

34赤5p + 6p + 99p + 34赤5s + 4s + 中中中

メンツが3個ある。トイツが1個ある。ターツが0個ある。この手牌はイーシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 2 + 1)= 1)。

3メンツ+雀頭+2孤立牌で、くっつきイーシャンテン形だ。孤立牌の3p、6p、4sの周辺牌をツモると、ターツやトイツが発生してテンパイする。この他、雀頭の99p が 999p の暗刻になっても、2孤立牌のいずれかで単騎待ちテンパイする(原則的には単騎待ち。今回は単騎4s、またはリャンメン単騎36pのいずれかを選べる)。

→牌記号入力
340699p3440s777z
ドラ6p

→牌記号変換
→有効牌を表示する(七対子・国士含まず)
→有効牌をツモった手牌
→「この手牌を牌理で使う」で一手進みます。

この手牌はイーシャンテン。有効牌は14種45枚。完全イーシャンテン形(6種20枚)の2倍強ある。バチクソに広い!

麻雀牌は全部で34種136枚。大雑把に言って、ツモのうち3分の1でテンパイする。先制テンパイはこちらがもらった、と言える。

今回副露手にしてもよい上に、満貫が確定した。イーシャンテンの理想形、満点の形態に進んだので、他家のリーチがかかっても無スジを押して、チー・ポンでテンパイしたい。

(注、タケオしゃんの牌効率・牌理ツールでは、有効牌をツモった後の進行も確認できる。

ツモ25p、47p、25s、36sでは好形テンパイする。ツモ9pではリャンメン単騎36p待ちにできて、準好形テンパイ。ツモ1p、8p(カンチャン待ち)、3p、6p、4s(シャンポン待ち)では愚形テンパイする。

今回はツモとチーの両方を使えるため、愚形テンパイは取らずにツモ切り、好形テンパイのコースをなるべく目指したい)

今回、孤立牌と周辺のメンツと雀頭が「四連形+中ぶくれ+雀頭」(34赤56p + 344赤5s + 99p)の構造を作ったため、チーがさらにしやすい。

チー → 打 → テンパイの待ち

25p → 4s → リャンメン47p

47p → 4s → リャンメン25p

25s → 3p(6pも可) → リャンメン36s

36s → 3p(6pも可) → リャンメン25s

いわゆる「食い伸ばし」だ。シュンツ+周辺孤立牌が、チーによってシュンツ+リャンメンターツに進行し、アガリに近づく(シャンテン数が進む)。以前の節で、ターツを生みやすい「くっつきコンボ」として紹介したが、この構造は門前でも副露手でも便利だ。雀頭が確定したためにチーで好形テンパイできる。

運よくチーしてさらしたシュンツは、くっつきコンボを作れない。ターツが足りない手牌から、リャンメンターツを即座にチーするのは損だ。ツモでシュンツ+孤立牌に伸びてから(四連形や中ぶくれの構造を作ってから)チーするとテンパイを早める。

「くっつきコンボ」を序盤から崩していてはテンパイを逃す。副露手でも門前でも話は同じだ。

・四連形
・中ぶくれ
・亜リャンメン
・飛び石形
・暗刻と隣接牌

これらの構造を安易に崩さないことだ(ただし、暗刻と隣接牌は基本的に雀頭+1メンツに収束し、2メンツを作りにくい。雀頭が他にない場合のみ便利な、用途が特殊な形だ。雀頭が他にある場合、隣接牌を切って暗刻に固定するのが効率的だ)。

「くっつきコンボ」を紹介した節は4つある。

・イキりの福姫03
・イキりの福姫04
・イキりの福姫04 補遺01
・イキりの福姫06

上掲のリンクで「イキりの福姫04」を読めるので、まずはここから参照いただきたい。

「イキりの福姫06」も読むと「暗刻と隣接牌」が便利になる、用途が特殊なパターンを学習できる。やや捻った応用編だ。

<9巡目>

ツモ7p → 打4s → 三門258p待ちダマテン。

役ありテンパイ、満貫確定だ。リーチすればツモか裏1で跳満だが、今回ダマテンにした。南2局なので、アガリの機会は残り3回(本局を含む)。現状自分は4位で、満貫の打点があれば順位逆転でき、4位落ちの確率を下げられる。

ラス回避が段位上昇の近道を開く。トップ取りは二の次にして、ラス回避のためにアガリ率を最大化したかった。

<16巡目>

ツモ、2,000 - 2,000 - 4,000点(子30符5翻)。

親リーチに無スジを4種類全ツッパして、4位上等のバクチを打った。満貫以上の打点、かつリャンメン待ち以上の好形テンパイなら、親リーチに全ツッパしてよい。

nisiさんの押し引き表を参照する。

自分子(面前限定)VS親リーチ

聴牌
良形
平和
無筋456
中盤

該当のマスはオレンジ。若干押し有利だ。終盤では黄色で、押し・オリともに互角。今回は押し有利の条件が他に揃った。

・自分が4位
・残り3局(南2局)
・満貫の打点

放銃の抽選を受けるものの、アガリの抽選を同時に受けられるので、押すべき状況になった。

<宣伝>

私がしばしば紹介するタケオしゃん(第6代天鳳位、雀魂四麻・三麻魂天)が本日(2024/10/01)、手作り等の思考を解説してくれる。トッププレイヤーの思考は大体素朴なものだ。

「4メンツ1雀頭の候補(5ブロック)を作りやすくしましょう。字牌を残して3-7の数牌を先に切るのは損です」

雀豪で定着できない人は、ここができない。「序盤でリーチが来たらオリられない。だから字牌を残す」これは幼稚なオリだ。

「現物がないか? スジがないか? 4枚見えや3枚見えの数牌がないか? 序盤に切られた数牌の外側は比較的安全だ。無スジしかないなら、外側の数牌を切る。端寄りのトイツや暗刻を切ってもよい」

お前にオリが分かるか? オリには確立されたノウハウがある。

初心者は「新 科学する麻雀 実戦問題集」を一読することだ。

「字牌を残さないとオリができないのか? お前はオリを突き詰めたのか? 手牌を作り直せ!」

(本稿終わり)


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