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イキりの福姫20-雀魂2024秋の四半期

雀魂のキャラ「福姫(フージー)」でイキった対戦を振り返っている。初心者向けの技術解説に適した内容なので、いくつかnote記事にしたい。

今回は「四連形+四連形+雀頭」のくっつきイーシャンテン形を解説する。

<「いくつか」と言っていいのか>

いきなり余談になる。本編を希望の方は当節を飛ばしていただきたい。

記事が20件を超えると「いくつか」とはとても言えない数になる。

英語で several と言えば「いくつかの」の意だ。2、3個よりは多いが、10個以上には当てはまらない、一桁増えるほどではない、という感覚で使う。

インド・ヨーロッパ語族の言語では、数の区分けに特徴がある。

・1個
・2、3、4個
・5-20個

大まかにまとめると、上の3種類に分ける例が多い(英語では簡略化されたが、若干名残がある)。

ロシア・ルーブルの数え方が典型例だ。上ページに詳しい。

1(及び21、31、41、51、~)→рубль(ルーブリ)(名詞の単数主格形)

2、3、4(及び22-24、32-34、42-44、52-54、~)→рубля(ルブリヤー)(名詞の単数生格形)

5-20(及び25-30、35-40、45-50、55-60、~)→рублей(ルブリエーイ)(名詞の複数生格形)

人間は数を数える時、十進法、十二進法、二十進法の3つを併用する必要がおそらくあった。これには指の節を使うと都合がよい。

1個 → 指の節1個

2個 → 指の種類が2種類(親指は2つ節、親指以外は3つ節)

3個 → 指の節が3つ(親指以外の4本は3つ節)

4個 → 3つ節の指が4本(親指以外は3つ節で4本)

5-20個 → 片手で指の節を使うと20まで数えられる

21個以上 → 両手で指の節を使うと21以上を数えられる

拙稿に詳説した。興味がある方はご覧いただきたい(無料で読めるが、投げ銭やサポート歓迎です)。

<「四連形+四連形+雀頭」のくっつきイーシャンテン形に進んだ>

上掲の対戦から事例を出そう。

<東1局0本場>

<1巡目>

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

34m + 9m + 11p + 89p + 2s + 赤567s + 8s + 北(+ ツモ中)

34m + 9m + 11p + 89p + 2s + 赤5s + 678s + 北(+ ツモ中)

メンツが1個ある。トイツが1個ある。ターツが2個ある。この手牌はサンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1)= 3)。

「配牌にメンツがあればリーチを狙う。字牌から切っていく」と魂天の稚児さんは言った。

89pはペンチャンターツで、受け入れ・変化ともイマイチだが、孤立数牌が19牌、28牌で頼りないので残す。ターツが1個足りない。ターツを生みやすい、3-7の数牌がほしい。

<8巡目>

ツモ6m
打2s

ツモ6m → 打2s。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

34赤5m + 6m + 11p + 789p + 赤567s + 8s

3m + 4赤56m + 11p + 789p + 赤5s + 678s

メンツが3個ある。トイツが1個ある。ターツが0個ある。この手牌はイーシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 2 + 1)= 1)。メンツの抜き方が複数あり、孤立牌が合計4種類残せる。

3メンツ+雀頭+2孤立牌で、くっつきイーシャンテン形だ。孤立牌の周辺牌をツモると、ターツやトイツが発生してテンパイする。今回、孤立牌にシュンツが隣接して四連形の構造がある。メンツの抜き方を複数選べるので、孤立牌を4つ持てて、有効牌が多い。

→牌記号入力
3406m11789p0678s
ドラ1p

→牌記号変換
→有効牌を表示する(七対子・国士含まず)
→有効牌をツモった手牌
→「この手牌を牌理で使う」で一手進みます。

この手牌はイーシャンテン。有効牌は16種54枚。完全イーシャンテン形(6種20枚)の2倍強ある。四連形+四連形+雀頭ならではの長所で、孤立牌を4種類抱え、有効牌をごっそり拾える。

6m → 45678m(ターツやトイツが発生してテンパイ)

8s → 6789s(ターツやトイツが発生してテンパイ)

3m → 12345m(ターツやトイツが発生してテンパイ)

赤5s → 34567s(ターツやトイツが発生してテンパイ)

11p → 1p
(111pの暗刻が発生。孤立牌をいずれか1枚切り、残った孤立牌で単騎待ちテンパイする。今回34赤56m、赤5678s、と四連形の構造が2組あるため、打3m、6m、赤5s、8sで必ずリャンメン単騎待ちになる。打点上昇を考えると、普通は赤5sを切らない)

ドラ2で2翻。赤5で2翻。リーチとツモでさらに2翻。2翻が重なり三段コンボ。親跳満で瞬殺だ!

<10巡目>

ツモ7m → 打8sリーチ → 三門258m待ち。

2・5・8(リャンウッパー)キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

四連形+四連形+雀頭ならではの長所に、三門待ちを狙える点もある。最高の有効牌をツモった。

<11巡目>

ツモ、8,000点オール(親20符8翻)。

おまけにピンフと一発もつき、2翻が重なる四段コンボ。開幕早々点差を広げる、親の倍満ドライバー。

<離れたタックル、コンボで吸い込み、親番満貫ドライバー>

余談だが、コンボと言ったらファイナルファイト。ここでるく氏のファイナルファイト攻略動画を見直そう。

頭突き→投げ巻き込み→投げ、のコンボはハガーなら可能

ハガーの引っこ抜き(パンチ→パンチ→投げ、のコンボ)には思いもつかないつなげ方がある。頭突き→投げ巻き込み→投げ、というパターンが可能で、これはコーディーやガイにはできない。

頭突き→パイルドライバー→突進キャッチ、反則的に広い吸い込み

パイルドライバーを放った後、ハガーは飛び退く。普通はコンボが続かない上に、ハガーが硬直するため反撃されやすい。しかし頭突き→パイル+投げ巻き込み、と繋げれば、直後に引っこ抜きの投げが可能だ。引っこ抜きは離れた敵を吸い込める。ビル・ブルやアンドレのタックルすらも投げで返せるので、もう反則的に強い。

四連形と四連形が離れた牌を引っこ抜く。シュンツが掴んだ四連形で親番満貫ドライバー。

16種54枚と多彩なテンパイの経緯については補遺の記事を作って詳説したい。

(本稿終わり)


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