イキりの福姫16-雀魂2024夏の四半期
雀魂のキャラ「福姫(フージー)」でイキった対戦を振り返っている。初心者向けの技術解説に適した内容なので、いくつかnote記事にしたい。
「イキりの福姫15 補遺01」で「リャンメン×3のリャンシャンテンを迎える可能性を考えている」と最後に述べた。
今回は出来過ぎの手牌を使って、リャンメンターツをあと1個捻り出そうとする努力を見ていこう。初心者でも迷いなく分かるだろう。
<対局ハイライト>
東2局1本場
<配牌>
メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。
99m + 123p + 55p + 78p + 2s + 5s + 78s
メンツが1個ある。トイツが2個ある。ターツが2個ある。この手牌はリャンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1 + 1 )= 2)。
55p、2s、5sのいずれかがリャンメンターツに変化すれば、リャンメン×3のリャンシャンテンだ。これなら先制リーチを打てる。
ツモ → 打 → 手牌の変化
4p → 2s → 455p + 99m
6p → 2s → 556p + 99m
3s → 5s → 23s
4s → 2s → 45s
6s → 2s → 56s
孤立牌の3-7牌 → 隣接する2種類のツモでリャンメンターツが発生
孤立牌の2、8牌 → 隣接する1種類のツモでリャンメンターツが発生
孤立牌の1、9牌 → 隣接する牌のツモでもリャンメンターツが発生しない
配牌にはたいてい、トイツやターツが足りない。4メンツ1雀頭の完成を目指すのだから、リャンメンターツを生みやすいように牌を残す。
<1巡目>
ツモ4p → 打2s。
55p が 455p のリャンメントイツに変化。ドラの5pが出るかもしれないが、好形テンパイの可能性を優先する。
メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。
99m + 123p + 4p + 55p + 78p + 5s + 78s
メンツが1個ある。トイツが2個ある。ターツが2個ある。この手牌はリャンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1 + 1 )= 2)。
99m + 123p + 45p + 5p + 78p + 5s + 78s
99m + 455p 、トイツ+リャンメントイツの5枚組があるため、455pは雀頭に決める必要がなく、リャンメンターツとしても使える。雀頭+リャンメン×3のリャンシャンテンに変化した。好形テンパイが確定するので、受け入れ(シャンテン数が進む牌、アガリに近づく牌)以外は切ってよい。
<3巡目>
ツモ6p → 打5s。
一気通貫含みのイーシャンテンに進んだ。久しぶりに手が早い。
→牌記号入力
99m123455678p78s
ドラ5p
→牌記号変換
→有効牌を表示する(七対子・国士含まず)
→有効牌をツモった手牌
→「この手牌を牌理で使う」で一手進みます。
この手牌はイーシャンテン。有効牌は7種22枚。
メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。
99m + 123p + 4p + 55p + 678p + 78s
メンツが2個ある。トイツが2個ある。ターツが1個ある。この手牌はイーシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 1 + 1 + 1 )= 1)。
99m + 123p + 45p + 5p + 678p + 78s
切り分けの原則に逆らうが、メンツが2個ある。トイツが1個ある。ターツが2個ある。こちらでもイーシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 1 + 1 + 1 )= 1)。
99m + 455678p + 78s、トイツ+三門トイツ+リャンメンが残り、完全イーシャンテン形の発展形だ。
ツモ → 打 → テンパイの待ち
3p → 8p → リャンメン69s(345p + 567p + 78s)
(リーチ・ピンフ・ドラ2で4翻、満貫を確定させる)
6p → 8p → リャンメン69s(456p + 567p + 78s)
(リーチ・ピンフ・ドラ2で4翻、満貫を確定させる)
9p → 5p → リャンメン69s(123p + 456p + 789p + 78s)
(リーチ・ピンフ・一気通貫・ドラ1で5翻、満貫を確定させる。さらにツモか裏1で6翻、跳満まで打点が伸びる)
6s → 8p → リャンメン36p(123p + 45p + 567p)
(リーチ・ピンフ・ドラ2で4翻、満貫を確定させる(注1))
9s → 8p → リャンメン36p(123p + 45p + 567p)
(リーチ・ピンフ・ドラ2で4翻、満貫を確定させる(注1))
5p → 1p(4pも可) → リャンメン69s(99m + 234p + 555p + 678p + 78s)
(リーチ・ドラ3で4翻、満貫を確定させる)
9m → 1p(4pも可) → リャンメン69s(999m + 234p + 55p + 678p + 78s)
(リーチ・ドラ2で3翻。
ロンなら5,200点
(子40符3翻。裏1が乗れば4翻で満貫になる)。
ツモなら2,000 - 2,000 - 3,900点
(子30符4翻、リーチ・ツモ・ドラ2。4翻は基本的に満貫になる))
高確率で満貫に伸びる勝負手だ。
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(注1)
(455678p、三門トイツからはメンツの抜き方が2通りある。
45p + 567p + 8p、45p + 5p + 678p
今回ドラが5pのため、ドラが出ないようにメンツを抜く。そのため打8pのリャンメン36p待ちを選択する。
仮にドラが5p以外なら、ツモ6s → 打5p → 三門369p待ち(45678p)。
仮にドラが8pとしてツモ6s → 打5p → 三門369p待ちとすれば、
リーチ・ピンフ・ドラ1。
ロンなら3,900点(子30符3翻。裏1が乗れば4翻で満貫になる)。
ツモなら1,300 - 1,300 - 2,600点
(子20符4翻、ピンフ・ツモ・リーチ・ドラ1。
4翻は基本的に満貫になるが、ピンフ・ツモ+2翻は例外的に満貫にならない。さらに裏1が乗れば5翻で満貫)
ロン・ツモともに、9pでアガリなら一気通貫(門前)の2翻がつく)
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トイツ+三門トイツ+リャンメンが残る、完全イーシャンテン形の発展形では、テンパイ時に切る牌が少々複雑になる。今回の三門トイツからはメンツの抜き方が2通りあるからだ。メンツの抜き方が複数あるときは、それぞれを試すことだ。1通りだけで満足すると、受け入れや打点を見落とす(今回、執筆した私が間違えた。ツモ69s→打5pではドラが出て打点が下がる)。
実際に牌を並べ、ツモ→打→テンパイの待ち、の操作を繰り返そう。頭の中だけで考えると分かりにくいが、手指を動かしながら考えると記憶に残りやすい。
(タケオしゃんの牌理ツールでは「この手牌を牌理で使う」ボタンを押して、一手進んだテンパイの手牌を表示し、待ちを確認できる)
<4巡目>
ツモ9p → 打5pリーチ → リャンメン69s待ち。
門前一気通貫キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!
一気通貫は門前で2翻、副露で1翻。一般的に、リーチに加えて2翻あると満貫になりやすい。今回は満貫確定だ。
過去100戦くらい一気通貫をアガっていない。ぜひツモりたい。
<18巡目>
ツモ、3,000 - 3,000 - 6,000点(子20符6翻)。
リーチ後に456牌のツモ切りが続き、残った無スジが大体見えてしまった。
しかし諦めかけた最終ツモで子跳満ドライバー。
今回は出来過ぎの手牌だが、リャンメンターツをあと1個捻り出そうとする努力が成功した事例でもある。
(本稿終わり)
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