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イキりの福姫19 補遺01-雀魂2024夏の四半期

雀魂のキャラ「福姫(フージー)」でイキった対戦を振り返っている。初心者向けの技術解説に適した内容なので、いくつかnote記事にしたい。

前回記事でリャンメンカンチャンを解説した。リャンメンカンチャンはリャンカンチャンの補強形だ。3種の牌でリャンカンチャンが埋まる複雑な牌理だった。ではリャンメンカンチャン収束コンボはどのように発生するのか。

<ファイナルファイトにコンボを教われ>

余談だが、コンボと言ったらファイナルファイト。ここでるく氏のファイナルファイト攻略動画を見直そう。

中・遠距離攻撃を仕掛ける敵には、掴んで接近してから投げる

エルガドとハリウッドは曲者だ。ハガーのパンチの間合いから一度下がって離れ、ナイフで突く中距離攻撃を頻繁に仕掛ける。がむしゃらに引っこ抜きを続けると、間合いの外から崩される。

ならばこちらから近づいていく。一体を掴み、もう一体に近づく。距離を詰めての投げ巻き込みで、コンボの無双が途切れない(スタッキング式引っこ抜き)。

思考停止で引っこ抜くだけでは、簡単に崩されて残機を失う

思考停止で引っこ抜くだけでは、簡単に崩されて残機を失う。複数のエルガドやハリウッドとハガーとのX軸が重なると、中・遠距離攻撃が飛んできて危険だ(一歩下がってのナイフ突き、ナイフ投げ、スライディング、飛びかかりが次々襲う)。

X軸が重なった上に間合いが離れた場合、Y軸方向へ切り返し(X軸をずらし)、中・遠距離攻撃をかわしながらハガーの間合いの中へと呼び込んで安全に攻める。

ではリャンメンカンチャン収束コンボに戻ろう。

<13m + 456m → さらに5m>

13m + 456m + 234p + 67p + 2s + 33s

456mのシュンツを掴み、13mのカンチャンに近づく。次に赤5mをツモると、13赤5mのリャンカンチャンが生まれる。リャンメンカンチャン収束コンボだ。13赤5m + 456m、3種の牌でリャンカンチャンが埋まる(2m、4m、7m)。

<35m + 456m → さらに1m>

35m + 456m + 234p + 67p + 2s + 33s

456mのシュンツを掴み、35mのカンチャンに近づく。次に1mをツモると、135mのリャンカンチャンが生まれる。リャンメンカンチャン収束コンボだ。135m + 456m、3種の牌でリャンカンチャンが埋まる(2m、4m、7m)。

345m + 56m とメンツを抜いて満足すると、2種類の受け入れ(47m)で終わりだ。135m + 456mに受け入れが増える可能性を見落としやすい。

<15m + 456m → さらに3m>

1m + 5m + 456m + 234p + 67p + 2s + 33s

456mのシュンツを掴み、1m + 5m の孤立牌に近づく。次に3mをツモると、135mのリャンカンチャンが生まれる。リャンメンカンチャン収束コンボだ。135m + 456m、3種の牌でリャンカンチャンが埋まる(2m、4m、7m)。

一見孤立牌が2個あるだけに見えるが、リャンカンチャンを生む形だ(1m + 5m、5m + 9m のような孤立牌2組を「リャンカンのわたり」と言う。cf.「ウザク式麻雀学習 牌効率 pp.90-91、リャンカン(5)-リャンカンのわたり-」)。

<135m + 46m → さらに5m>

135m + 46m + 234p + 67p + 2s + 33s

135mのリャンカンチャンを掴み、46mのカンチャンに近づく。次に5mをツモると、456mのシュンツが生まれる。リャンメンカンチャン収束コンボだ。135m + 456m、3種の牌でリャンカンチャンが埋まる(2m、4m、7m)。

13m + 456m + 234p + 67p + 2s + 33s

ただし 135m + 46m と切り分けるのはさすがにひねくれすぎで、13m + 456m と見るほうがよい(手牌全体はイーシャンテン。ツモ2m、58pでテンパイ。テンパイする牌を見落としては本末転倒だ)。メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分けるのが原則だ。

ツモ5m → 打2sではテンパイしないものの、リャンメンカンチャン+リャンメンのイーシャンテンに変化して受け入れが増える(ツモ2m、4m、7m、58pでテンパイ)。

<135m + 56m → さらに4m>

135m + 56m + 234p + 67p + 2s + 33s

135mのリャンカンチャンを掴み、56mのリャンメンに近づく。次に4mをツモると、456mのシュンツが生まれる。リャンメンカンチャン収束コンボだ。135m + 456m、3種の牌でリャンカンチャンが埋まる(2m、4m、7m)。

この手牌はリャンシャンテンだ。135m、56m、67pで3メンツの完成を見込む。ツモ4m → 打2s でリャンメンカンチャン+リャンメンのイーシャンテンに進行する。既にある3つのターツ(リャンカンチャン、リャンメン、リャンメン)を残し、孤立牌の2sを切るのがテンパイに近い。

<135m + 45m → さらに6m>

135m + 45m + 234p + 67p + 2s + 33s

135mのリャンカンチャンを掴み、45mのリャンメンに近づく。次に6mをツモると、456mのシュンツが生まれる。リャンメンカンチャン収束コンボだ。135m + 456m、3種の牌でリャンカンチャンが埋まる(2m、4m、7m)。

1m + 345m + 5m + 234p + 67p + 2s + 33s

ただし 135m + 45m と切り分けるのはさすがにひねくれすぎで、1m + 345m + 5m と見るほうがよい。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分けるのが原則だ。この手牌はリャンシャンテンだ。まずは67pで3メンツの完成を見込む。メンツ候補が足りないので、1m、5m、2sの周辺牌をツモって(孤立牌にくっつけて)ターツやトイツの発生を待つ(ただし2sの周辺牌をツモってメンツが完成すると、代わりに雀頭が崩れてテンパイが遠のく)。

ツモ6m → 打2s

135m + 456m + 234p + 67p + 33s

5mの周辺の6mをツモれば、リャンメンカンチャン+リャンメンのイーシャンテンに進行する。

ツモ4m → 打2s

1m + 345m + 45m + 234p + 67p + 33s

5mの周辺の4mをツモれば、リャンメン×2のイーシャンテンに進行する。345m + 5m の亜リャンメンの構造があったため、イーペーコーがつく打点上昇の可能性がある。

ツモ3m → 打2s

135m + 345m + 234p + 67p + 33s

5mの周辺の3mを(または1mの周辺の3mを)ツモれば、リャンメン+リャンカンチャンのイーシャンテンに進行する。今回の手牌では、334455mのイーペーコーがつく打点上昇の可能性がある。

ツモ5m → 打2s

1m + 34m + 555m + 234p + 67p + 33s

1m + 345m + 55m + 234p + 67p + 33s

5mの周辺の5mをツモれば、リャンメン×2のイーシャンテン、かつリャンメン+トイツ+トイツのイーシャンテンに進行する。ツモ25m、58p、3sでテンパイする。34555mの構造があるため、単純なシャンポン待ちにはならない(ツモ58p → 打1m → リャンメン25m+シャンポン55m33s待ち。34555mの構造を、ウザク本緑ではエントツ形と呼ぶ。cf.「ウザク式麻雀学習 牌効率 pp.130-131、エントツ形」)。

ツモ2m → 打2s

123m + 455m + 234p + 67p + 33s

1mの周辺の2mをツモれば、完全イーシャンテン形に進行する。1m + 345m の飛び石形の構造があるおかげで、(123m +)455m + 67p + 33s になる。

1m + 345m、あるいは567m + 9m の飛び石形からはシュンツ+リャンメンターツが生まれうるので、メンツ候補(特にリャンメンターツ)が足りない手牌では馬鹿にできない。

<補足、「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と決めつけないこと>

リャンメンカンチャン収束コンボは好形テンパイの分岐技の一つだ。「135m + 45m → さらに6m」の例で見たように、ツモ6mでのリャンメンカンチャンに収束せず、別の好形テンパイに発散することもよくある。

「リャンメンカンチャン収束キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と決めつけないことだ。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分けるのが原則だ。まずはリャンメン×2のイーシャンテンに収束させる。さらに上位のイーシャンテン形が「リャンメン+リャンメンカンチャン」「完全イーシャンテン形」になる。

思考停止で引っこ抜くだけでは、簡単に崩されて残機を失う。画面外のリャンメンカンチャンを深追いせず、有効牌をこちらの間合いに引き込むことだ。

(本稿終わり)

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