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Photo by
tomekantyou1
充希ちゃんが見た「妖精さん」
充希ちゃんは私に出会ってから、霊の類が見えるようになったらしい。
いま彼女が住んでいるところは、近くに浅草 浅草寺がある場所。彼女は引き取られて間もないもで、まだ友達が少ない。
先日も 一人で近くの神社で遊んでいる時、大きな木の枝の上に何かいるのに気が付いた。凝視すると20センチくらいの若草色した服を着た人の様なモノがいた。充希ちゃんは彼らの事「カエルさん」と呼んでいるらしい。
新しいお母さんの茜さんは見えていない。充希ちゃんにそのお友達の絵を書いてもらうことにした。
確かに 若草色した服をまとい、頭に帽子のようなものを被った人のようなものが描かれていた。
「みっちゃん、この子に名前あるの? 男の子? 何食べているの? どこに住んでいるの ?」と矢継ぎ早に質問した。
「んっ、「名前ってナニ?」・「男の子ってナニ?」て言っている。」
「ご飯はキノコやお花の蜜なんかの「味」を食べるんだって。」
「住んでいるのは、この木だって。あそこの大きな石には違う子もいて、その子はこの子の大先輩なんだって。」
「へ~。で何か私にも、いるってわかる方法ない。」
「特別にここにだけ「風」を吹かせるって。」
「パッチン」と指を鳴らすような音がすると強い風が茜さんに吹いた。また「パッチン」という音がするとその風は静かになった。
「すごい、本当にいるんだね。」
「だから、いるって言ってるジャン。」
今度 私もその妖精さんを見に行って見ようと思う、充希ちゃんのお話でした。
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