がんばるMiyukiちゃん
超不思議少女ことMiyukiちゃん。彼女の周りでは今日もはてなマークが吹き荒れる。
今年の夏の事。夏休みになりなるべくシフトに入りたいと要求したMiyukiちゃん。その願いは受理されたのはいいんだが。
朝8時からのシフト入りが予定されていた前日の夜、彼女がいきなり大荷物で事務所に来た。
「どうしたの。」とみんな聞く。
「明日 起きれる自信がないから、ここで寝ます。」と寝袋とお泊りセットを持参していた。
「お母さんに朝起こしてもらえば。」
「・・・。・・・・。」無言。
すごすご彼女は大荷物と一緒に帰っていった。
後日の夕方。何やらレジカウンターから怒声が聞こえる。
「お客様は神様じゃないのか!!」
事の大事をを悟り処理に行こうとする私より先に彼女がそのお客のもとに歩み寄る。
「お客さんて、神様だったんですか?」「だったら、なんで私のお願い聞いてくれないんですか。」「私毎日おいのりしているのに。」「なぜですか、教えてください。」と矢継ぎ早。
周りの人間が一斉にふき出す。クレームをつけていたお客さんは、居ずらくなって退散した。
当のMiyukiちゃんはきょとん。
また違う日。休憩時間スケッチブックに一生懸命に絵をかいていた。覗き込むと、「蛾」の絵。不思議に思い尋ねると、
「美術部の先生が「いちにちいちが」を実践しなさい。」といったらしい。
「でもMiyukiちゃん多分その「が」は「蛾」でなく「画」だと思うよ。」と伝えると、真っ赤な顔をしてうつ向いていた。
違う日。なぜか泣いているMiyukiちゃん。理由を聞く。
「なつめさん、鬼になっちゃうんですか…。」と。
「だって、みんな なつめさんの事人間じゃないって言っていたから。」
もしかして、顔の傷がある私が「鬼滅の刃」の登場人物の様になると思っているらしい。
「大丈夫「鬼」にはならないよ。」と返すと、
安心して泣き止む。この涙は「怖い」からか、「可哀そう」だからか聞けなかった。
あまりに純粋すぎる彼女の(お店での)担当は、「癒し系マスコット」。
今日もまたはてなマークの嵐を呼び寄せる。
Miyukiちゃんは今日も頑張っている。
私のようなものをサポートしてくださいましてありがとうございます。