命ちゃん成長日記6
今日は8時から17時までのシフトだったので、夕方18時迄に帰ってこれた。さて今日はいるかなと思いつつ、ドアを開ける。
なんと今日はお姫様がお一人で待っていた。私の顔を見るや激しく鳴く。まるで「帰ってくるのが遅い、寂しかったです~~~。」と言わんばかりに。
つい見落としそうになったが、玄関に見慣れた靴が1足。美由紀ちゃんだ。学校も冬休みだし、クリスマスも終わったのでうちに来たらしい。
みこちゃんの声につきママさんと美由紀ちゃんが部屋から足早に玄関に来た。
「なつめさん、命ちゃん 私が触ろうとするとすごく怒るんですよ。私の事が嫌いなんですかね。私ショックです。」
ハイテンション天然娘が落ち込んでいる。
「美由紀ちゃんは特定の(波長が合う)猫さんと会話ができるのだから、本人に聞いてみたら。」
「聞いたんですけど、「パパは何処、あんた誰、パパ~。」て言うだけなんです。
「そりゃあ 初めて会ったんだからしょうがないでしょ。それより 上がらしてもらえないかな。このまま玄関で会話するのも何だし。」
ネコ様達の食事を用意し 美由紀ちゃんもお腹が減っているだろうから、人間の食事も用意した。猫さん達の食事が終わると、 みこちゃんは私のそばから離れない。横目で美由紀ちゃんを警戒しながら。
可哀そうに思ったのか、つきママさんと黒猫さんたちが美由紀ちゃんのヒバに寄り添っている。人間の食事中もみこちゃんは私の膝の上にいる。薄目を開けて警戒しながら。
美由紀ちゃんには悪いのだが、彼女のハイテンションがみこちゃんのお気に召さなかったようだ。
諦めきれない美由紀ちゃんは、猫じゃらしでみこちゃんを誘う。でも それに答えたのは、レン君となっちゃんの二人だった。
憂さを晴らすように一心不乱に、黒ちゃん達と戯れている。異様だ。
その間 私はみこちゃんに「あのお嬢さんは、パパの友達だよ。仲良くしてあげて。」と話しかける。そして 美由紀ちゃんを呼び、そぉーと命ちゃんを渡す。
美由紀ちゃんは奇声を上げようとしたので制止し、静かに優しく抱きなおした。
みこちゃんも暴れず受け入れている。だが目はジッと美由紀ちゃんの方を見ている。
お互い 固い。
今日はPCを使いに来たので、泊っていくらしい。黒ちゃん達は大喜びだが、泉さんと命ちゃんはお気に召さない様子だ。つきママはどっちについていいのか迷っているみたい。
慣れるまでもう少し時間がかかりそうだ。
では、今日はここまでにします。読んで下さってありがとうございます。