見出し画像

店の新年会にて

 新年会と歓迎会を兼ねて事務所内で新年会をやった(コロナ・オミクロンの為)。当然あの二人も参加。彼女たちは他のスタッフと直ぐに仲良くなり、人気者になっていた。まあ 一見すると何とか坂48にいそうな子達なのだから無理もない。

 どちらも男子従業員から絶大な人気がある。私にはわからない。

 大学生の子がいきなり、「美由紀ちゃん達は何でなつめさんについて廻っているの? もしかして二人ともあんな変なおじさんが好きなの。暗くて無口で俺気持ち悪いんですけど。」と切り出した。

 またいつもの口上を聞いた。もう慣れっこだ。確かに皮膚移植をして以前よりましにはなったが、見た目も気持ちが悪いのだろう。

 ゆっくりと美由紀ちゃんが立ち上がりその子の隣に移動し、ジーとその子の顔を見つめている。見られている子はまんざらでもない顔をしていたが、あまりにも見つめているので顔がこわばりだした。

「何々どうしたの。そんなに俺の事気に入った。」と一言。

「貴方ってホント何もわかっていない餓鬼なのね。なつめさんはあんたがどんなにしても絶対太刀打ちできない程すごい人なのよ。それが証拠にあんたがあんな酷いことを言っても、全然動じてないでしょう。」

「それは俺が怖くて何も言えないだけじゃないの。」

「だから馬鹿だて言っているのよ。なつめさんは憲法の達人だし、自分に痛みを感じない分事を構えた時て加減できないから手を出さないだけだよ。多分 アンタなんか触らなくてもやられちゃうよ。」

「じゃあ 証拠見せてみろよ。」

と言ったとたん、彼の前のグラスが勢いよく砕けた。

 (おっと、泉さんが乱入してきた。彼女も何か知らないが激怒している。困った。)

 みんな静まり返る。「ゴメン。力が暴走しそうになって。」といってごまかした。だが端の席に座っているWさんは泉さんの事が見えている様だ。

 私同様に控えめなWさんが「貴方いい加減しないと不幸なんてもんじゃすまなくなるわよ。この人この子たちが言う通り普通の人じゃないみたい。」

 場の雰囲気を壊してしまったので、私は席を抜けることにした。皆に謝罪し帰ろうとすると、Kさん(不倫の一件の人)とWさんそしてアイドル二人も私と一緒に帰ることになった。

 Kさんがこないだのお礼に奢りたいと言うので、5人で新たに新年会を開いた。ここでの会話もなかなか面白いので後日あげることにします。

では今日はこれにて失礼します。ご拝読有難うございます。


いいなと思ったら応援しよう!

なつめ0602
私のようなものをサポートしてくださいましてありがとうございます。