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可愛いお客様 その後

 充希ちゃんがおじいさんの家に引き取られるまでの2日間、美由紀ちゃんは彼女から離れなかった。まるで仲のいい姉妹の様に、何をするのも常に一緒だった。

 昨日の夕方は 美由紀ちゃんが充希ちゃんの髪をカットしてあげ (美由紀ちゃんとほぼ同じ髪型に仕上げている。)、昔自分が来ていた服をコーディネートし お出かけの準備。

 ネコさん達も充希ちゃんが気に入ったのか、黒猫兄妹はいつも充希ちゃんの傍にいる。みこ姫さんは美由紀ちゃんのパーカーフードに収まっている。(みこちゃんのこの頃のお気に入りスポット)
つきママさんは充希ちゃんの膝の上。

 もしかして、ネコさん達は彼女を慰めているつもりなのだろうか。そう言えば充希ちゃんもネコさん達と会話できる子だった。元々なのかチョット思うところがあり聞いてみる。

「充希ちゃん ネコさん達とお話しできるみたいだけど、元からなの。」

「うんうん、ここに来てから。最初ビックリしたけど、みんな「大丈夫?」て話しかけてきたの。それからこの子が色々教えてくれたの。みんな おじちゃんに助けられたことやおねいちゃんの事とか。」充希ちゃんの目線の先にはつきママさんが居た。

「あと、おじちゃんも充希と同じだったことも教えてくれよ。」
つきママさんが結構おしゃべりであることが今判明した。

「もう一つ聞いていい。泉さんも見えているみたいだけどそれもここに来てから?」
「うん、そうだよ。最初ものすごく怖かったけど、泉さんてお母さんみたいに優しいからすぐ慣れた。」

 みんな彼女に優しい。

 会話が終わると、美由紀ちゃんと充希ちゃんはお出かけした。数時間後二人とも両手いっぱいの荷物を持って帰ってきた。

 すかさず泉さんから報告。
(あの天然、自分が今どこにいるかわからなくなったんだけど、充希ちゃんが誘導し戻ってこれたのよ。)と。

 懸念はしていたが心配はしていなかった。どうせ泉さんが同行するはわかっていたから。

 美由紀ちゃんは充希ちゃんに格安のスマホを買ってあげたらしく、箱から出して色々教えている。本当に仲がいい。

 夕飯を食べた後、みんな美由紀ちゃん部屋に移動。夜中までワイワイしていた。幸せそうで何より。

 という預かり1日目の記録でした。
読んでいただきありがとうございます。

 


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なつめ0602
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