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我が家にMiyukiちゃんがやってきた。

 突然彼女から、「なつめさんの家にいってもいいですか?」と言われた。唐突過ぎて数秒思考が停止する。

 Miyukiちゃんには私がNoteやっていることも告げているので、我が家が幽霊が出ると言うこともわかっているはずなのに。

 一様 理由を聞いてみた。

「猫さん達の絵が描きたいからです。あとこの間のランプやスマホケースの作り方を教わりたいので。」

「それはわかった。でもうちが霊が出るのわかっているよね。」

「わかっています。でも多分なつめさんが一緒なら大丈夫だと思います。」

「あと いい年の女性が、独り身の男性宅に来て大丈夫なの。」

「あっ、それもなつめさんだから大丈夫です。だって 私にとってなつめさんは二人目のお父さんみたいなものですから。」

 と言うことで次の非番の日 彼女が来ることになった。ただ問題が一つ有る。彼女がとんでもない位の方向音痴だと言うことだ。生き返り私がエスコートしなければ、例え 家が近くとも安心できない。

 午前11時に店の前で待ち合わせ。11時になっても来ない。ラインを入れる。10分後慌てて彼女のマンションから出て、店と反対方向に走っていく。追いかける。前に同じ光景を経験した記憶がある。

 我が家に向かう途中食事をとったか確認し、ファーストフード店にはいる。ハンバーガーとシェイクを美味しそうにたべ、我が家に向かう。

 うちのマンション1階で彼女が1点を凝視していた。何か見えたのか聞いてみた。「何か見えるんじゃなくて、見られているような感じがあって・・・。」。

 部屋に入るとすぐさまつきママチェックが入る。誰かが我が家に来るとつきママがその人の臭いをチェックし、その場につきママが残ればOKいなくなって何処かに隠れてしまったらNGのようだ。彼女のNGが出た人間は正確に難がある人が多い。「昔から猫が来ない家は、よくない家。」と言うのは本当らしい。

 MiyukiちゃんはOK!。それどころかつきママに気に入られたらしく、彼女の膝の上に移動。烈風隊もママの行動を見て、彼女の傍から離れない。

 さて本題の「猫を描く」なのだが、彼女慌てて出てきたので肝心のスケッチブックを忘れてきた。多分そうなるだろうと前日購入したものを渡す。

 書いているMiyukiちゃんの鉛筆にちょっかいを出すレン君。消しゴムを転がして遊ぶなっちゃん。膝の上からそれを見守るつきママ。

 3匹ともMiyukiちゃんに懐いている。彼女の性格所以だろう。

 そんなこんなで半日経ったころ、彼女の課題がまだできていないから家に帰ることに。

 帰り道はワザとちょっと遠回りする。可愛いケーキ屋の前に着くと、彼女の手を取り中に入る。「好きなものを選びなさい。」と言うと、顔に花が咲いたようになった。「いいんですか。嬉しいです。」と必死にケースを眺めている。

 10分経っても決まらないので、12種類あったケーキを1個づつ購入した。申し行けなさそうに私を見る彼女。そのケーキを渡す際女性の店員さんが彼女に「いいお父さんですね」と言っていた。(イヤイヤお父さんじゃないんだけど)

 そのケーキを私が持つ、転ばれたらこれは直せないから。

彼女のマンション前まで送りケーキを渡す。「今日は有難うございました。楽しかったです。」といって中に入ろうとして、オートロックのガラスにぶつかる。ロック解除しなければ入れないよ。

最後まで期待を裏切らない彼女との一日でした。





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