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チリーン、チリーン

 10月31日 22時30分ごろの話。

 夕勤をが終わりスーパーで買い物した帰り、後方から「チリーン、チリーン」と鈴(?)の音が聞こえた。変な違和感など感じなかったので悪いものではないと直感した私は、音の方向を確認すべく後方をじっと見た。

 その音の正体は確認できなかった。だがその音は確実に近づいてくる。そしてその音は私だけ聞こえている様だ。

 ゆっくりと近づいてくる それは私の4・5メートル前で消えた。

 何か納得いかないまま再び帰ろうとすると、それは前方1メートル先に現れた。ダークグレイのフードをかぶったそれが。身長は165センチくらいで男とも女とも判別できない。左手にピンポン玉ぐらいのすずがついている紐を持ち静かに私を見つめている。

 街灯があるにもかかわらず、フードの中は見えない。

 次の瞬間 わかったことがある。この人?は生きている人でも霊でもない。言葉で表現すると難しいのだが、まったく波動と言うかオーラと言うのか兎に角 それが根本的に違うのだ。

 神様の様に神々しいとか、竜神の様に圧倒的な力と言うものではない。一見 儚く感じるが温かく力強い。

 彼が歩み始め私の横を通り過ぎた。すれ違いざまに、

「われは うぶすな、ちかいうちまたあうことになろぞ。」と聞こえた。

翌日 スピリチュアル関係に詳しい同僚のHさんに聞いてみた。

「それは「産土の神」と言って土地神様の一種です。なつめさんの家の近くに由緒ある神社があると思うのでいかれてみてはどうです。昔の人は引越しなどをするとその「産土」様にお参りしていたそうですから。」

 家から800メートル離れ所にそれはあった。ネコ様たちの世話を終わらせ出かけようとしたとき、Miyukiちゃんが帰ってきたので事情を話し一緒にそこに向かった。

 鳥居をくぐるなり「よく来た、陽と龍に好かれしもの。これからは我もお主を見ることにしようぞ。」と聞こえた。Miyukiちゃんも何か感じたらしく二人で参拝し帰った。

 またちょっと変な話をしてしまってすみません。でも毎回言わせていただきますが本当の事なんです。読んで下さいましてありがとうございます。

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なつめ0602
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