ポスター制作にて。
私が所属するコンビニは9月14日から、クリスマスケーキの予約が始まる。その為現在その制作中だ。
担当は、わたしとMiyukiちゃんだった。Miyukiちゃんは絵の学校に行こうと思っているくらい美的センスはある。そして何故だか興味も習ったこともない私もそこそこ絵が描ける。
それに、私は3DCGを独学で習得していたので、その任を任された。
彼女はポスター制作、私はディスプレを制作していた。
その最中彼女の手が止まり、表情が暗くなってきた。
「今年もサンタさんきてくれないのかな・・・。」
忘れていた。彼女がいまだその存在を信じていることを。
「Miyuki今年悪いことしていないし、いい子だったと思うんだけど・・・。」
「大丈夫じゃないかな、ところで今年は何をお願いしたの。」と聞いてみた。
「IpadProです。来年学校で使うんで。」
う~ん。それは私がどうこうできる範疇を超えている。
「Miyukiちゃんそれはご両親に言ってみたら、Miyukiちゃん一人に費用が掛かっしまうとほかの子が貰えなくなってしまうかもよ。」
暫く考えて、
「そうですよね、私一人がいいもの貰ってほかの子が貰えなかったら不公平ですよね。」
いつか事実を教えなければならないだろうけど、悲しむ姿を見たくないので今年も秘密にしておこうと思った。だが、多分それを告げるのは私の役目になりそうな気がする。
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