真冬の観葉植物の育て方
先日、ツイッターでこんな質問をいただきました。
「冬場にも関わらず植物たちが活き活きして見えますが、寒さ対策などいかがされてますか?」
こういう質問はうれしいですね。ありがとうございます。
ただ正直、冬だからといって特別かまえたり、難しく考えてたわけじゃなかったんです。
が、たしかに真夏と真冬では植物の育て方は少し違ってくる部分もあるかなと。
そこで今回のnoteでは、真冬に植物を育てるにあたって気をつけたいことを、実際に育ててきた感想を元に、シンプルにまとめてみたいと思います。
真冬の育てかたで一番大事なこと
いきなりですが、一番大事なことを言っちゃいます。
それは『水やりの頻度を少なくすること』。
そんなの当然、と思われる方も多いかと思いますが、うーん、でもやっぱりこれが一番大切ですね。
あたりまえなのになかなかできないのは、長いこと水をあげなくても本当に大丈夫なのか不安になるという、心理的な要因が大きいのかもしれません。
その不安をすこしでも取り除くため、説明をさせてもらいますね。
なぜ冬に水をあげすぎるとダメなのか。
大前提として、真冬は生育が鈍ります。
生育が鈍ると、根が水を吸いあげる力が弱くなります。
そんなところにさらに追い打ちをかけるように水をあげると、処理しきれなかった水分が残り、結果根腐れしてしまう、というのが冬に植物が枯れてしまう、よくあるパターン。
じゃあどうすればいいのか?ですが、惰性や勘で水をあげるのはやめて、一度土の湿り具合を指でさわってみる。
これが何より大事です。
そして乾いていたらたっぷり水やり。そしてまたしばらく放置。このリズムです。
これは夏もそうなんですが、冬は特に大事ですね。
実際に土をさわる習慣をつけるとわかるんですが、1週間くらいずっと湿ったまま、という鉢もざらにあります。
真冬は思ったより土が乾かないんですよね。
『水をあげないことよりも、あげすぎる方が植物にとっては苦しい』ということを、まずは理解してあげていただければと思います。
室内であればほとんどの植物は育てられる
次に『寒さ対策』について。
これは簡単な話で、ぼくは特に何もしてないです。
というのも、グリーンショップなどで購入できるほとんどの植物は、5℃あれば問題なく越冬可能だから。
あ、あくまでぼくが住んでいる東京での話です。北国だとちょっと話がかわるかもしれませんね。
あとコーデックス(塊根植物)は美しく育てるためにサンルームで育てる、という方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は葉ものの植物のお話とさせてください。
冬でも育てやすい観葉植物12選
あとこれは当然っちゃ当然ですが、観葉植物の寒さ対策にベストなのは、『寒さに強い品種を購入すること』。
そこで、ぼくが育ててみた感想の中から、室内で問題なく越冬できる植物を12種ほどご紹介します。どれもグリーンのセレクトショップなどで、比較的手に入りやすいものばかりですよ。
①フィカス・ベンガレンシス
ゴムの木という名前でも知られるベンガレンシス。
こちらもほんとうに育てやすいです。もしかしたらうちではNO.1かも。
水やりはさほど神経質にならなくても土を目視して、乾いてたらあげる、というイメージ。
ある程度の耐陰性もあります。
これから植物を育てる、という方は、このベンガレンシスからはじめてみてはいかがでしょうか。
②フィカス・バーガンディ
こちらもフィカス属。先程のベンガレンシスと雰囲気は似てますが、その名のとおりワインのような深い色味が魅力。
落ち着いた雰囲気はベッドルームによく合います。
生長ペースこそ鈍いですが、安定感抜群の育てやすさです。
③カラテア・インシグニス
カラテア属はどれも美しい葉を持ち、それぞれ違った魅力があります。
なかでも育てやすいのはこのインシグニス。
うちでは窓に近く、気温が低めのところに置いてますが丈夫に育ってます。
水やりの頻度もさほど多くなくてOK。
④カラテア・トリオスター
カラテアは大好きなのでもうひとつ。
鳥の羽根のようなかたちと、繊細な模様をもつ、男女問わず、どんなテイストのお部屋にも相性のいいマルチプレイヤーです。
若い葉がピンク色なのもニクいですね(笑)。
⑤アロカシア・ポリー
存在感抜群の、フォトジェニックな葉のかたち。
色味もシックで、大好きな植物のひとつです。
うちでは光のあまり届かない場所でも問題なく育ってくれてますね。
水やり頻度は少なめでOKです。
⑥コルジリネ・アイチアカ
冬はほんとに放置でOKのコルジリネ。
ただ、日当りのいいところに置いてあげてください。
生長ペースはゆっくりですが、どっしりとした姿は安定感抜群の頼もしい存在です。
スツールなどの高さのあるところにディスプレイして、そのダイナミックな葉を活かすのがおすすめ。
⑦フィロデンドロン・シルバーメタル
これもほんとうに育てやすいです。
その上グングン生長するので、シェルフの上に置いたり、ハンギングしたりすると、お手軽に繁り感を演出できます。
『お部屋をジャングル化したい』という方は、取り入れてみてはいかがでしょうか。
⑧フィロデンドロン・インペリアルレッド
こちらもとっても丈夫です。水やり頻度も少なめでOK。
ただ光の方へ傾きがちなので、まめにまわしてあげるのが大事です。
印象的な赤い葉がお部屋のアクセントになってくれます。
⑨フィロデンドロン・ビロードカズラ
フィロデンドロン属は総じて丈夫なものが多いですね。
その名のとおりビロードのような葉が繊細な印象ですが、これ、意外とたくましい。
耐寒性、耐陰性にも優れてます。
どんどん下に伸びていく性質なので、こちらもシェルフの上やハンギングがおすすめ。
⑩モンステラ・セル
肉厚でグロッシーな葉が魅力。見るからに育てやすそうじゃないですか?(笑)
うちではポットスタンドに入れて、高さをだしてディスプレイしてます。
⑪ホヤ・カルノーサ
先程のセルもそうですが、こういった肉厚な葉をもつ植物は水分を溜め込む性質があるので、水のあげすぎに注意です。
逆に言えばある程度放置でOKということですね。
けっこう湿度も好きですし、色味的にもバスルームによく似合います。
⑫エスキナンサス・ラディカンス
うちではバスルームにハンギングしてます。
こちらも意外と湿度が好きみたいですね。ある程度の耐陰性もあります。
風通しのいいところに置いてあげるのがポイントです。
最後に
ざっくりまとめると、大事なポイントは2つ。
①寒さに強い品種を購入する。
②水のあげすぎに注意する。
シンプルですがそんなところですね。
あとは細かいけど大事なこと。冬って土は湿っているけど空気は乾燥している状態なので、水やりの頻度は少なめにしても、霧吹きはマメにしてあげてください。
あ、ただ今回ご紹介した植物はあくまで『室内で育てられるもの』。
屋外で育てられるほど寒さに強いわけではないのでご注意ください。
ベランダガーデンなど、屋外で育てられる植物はまた別の機会にご紹介させて頂きますね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
SHINPEI
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