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心書 vol.76「体育会のススメ」

自分自身は大学まで体育会系で育ったが、今のところ二人の娘は、その路線に行ってくれていない。

体育会の良いところは、心·技·体を鍛えられる、多くの友人が出来る、等がよく言われることだと思います。

しかし、私自身が思う体育会に所属して得られる1番良いところは、「自分自身の嫌な部分が把握出来る」ということだ。

文化系でも一生懸命やれば、多くのことを学べると思います。

ただ体育会は否が応でも、体力的に追い込んでもらえる。いわゆる絶体絶命な環境を体験させてもらいやすいと思うのです。

その絶体絶命が大事!絶体絶命な環境に追い込まれた時、どうやって乗り越えるかよりも先に、己の弱い部分が出て来て、理由を作って逃げ出そうとします。その習性が「己の嫌なところ」。

その「己の嫌なところ」を知ってるか知らないかは、長い人生を歩んで行く上で非常に大きいです。

「あぁ…また逃げようとしているな」「また環境のせいにしているな」「努力を怠りそれなりに凌ごうとしているな」等、自分自身の嫌な習性が人生の困難にぶち当たった時に顔を出します。そんな時、アカンとこ出てるわ!と気付き、その悪い習性を修正する事でひとつ大人への修養が出来るのです。

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