心書 vol.9「林住期」
ここ数年、不思議に思っていた心の動きの謎が解けました。それはある方からお聞きした「林住期」(りんじゅうき)という話が切っ掛けです。
古代インドでは人生を4つの時期に区切るらしい。
「学生期」(がくしょうき)
「家住期」(かじゅうき)
「林住期」(りんじゅうき)
「遊行期」(ゆぎょうき)
今の世の中、80年ちょいは生きるやも知れない…そう考えると
「学生期」0〜24
「家住期」25〜49
「林住期」50〜74
「遊行期」75〜90
家庭を作り子供を育て上げ、今まで余りの忙しさに深く考えることをしなかった「家住期」。自分は本当は何をしたいのか…そう問い掛ける時期、それが「林住期」だと言うのだ。なるほどである。
「学生期」は恋愛中心、「家住期」は家族を愛し、「林住期」は独りになることらしい。己を見つめ、人間関係を簡素化し個人個人と向き合っていく時期。そうすることで失ってきた時間を取り戻し、本当の意味での人生の収穫期を迎えるというのだ。
4、5年ほど前から気に掛けていた50歳という年齢、個人的にひとつの大きな節目と考えていた。そして理由なく魅かれる価値観、そして以前は楽しくて仕方なかったモノへの執着の無さ。そんな不思議が「林住期」への準備に入っているのだと分かり納得した瞬間でした。
さぁ!やろう!「林住期」を充実させる為に!あと数年しかない「家住期」を後悔しない為に!
人生に必要なものは、たったひとりの友と一冊の本とひとつの思い出…って言ったイギリスかなんかの作家がいたな…。人生に必要なモノは、ホント少しのモノなのかも知れません。