人生100年時代、VUCA時代と表現される昨今。
企業の平均寿命は23.3年(東京商工リサーチ,2022)。
1つの企業に定年まで勤め上げるキャリアモデルが揺らぐ中、
2022年10月の所信表明演説にて国はリスキリング支援に5年で1兆円を投じることを表明します。
“キャリア”のカタチが再定義されようとしている今、
改めて、”キャリア”というテーマを探求する旅に出てみることにしました。
“キャリア”ってなんだろう。
探求の旅のはじめに、これまでなんとなく使ってきた”キャリア”という言葉に向き合ってみました。
”キャリア”について辞書をめくってみると…
その他、”キャリア”にまつわる用語として、国家公務員I種を意味するキャリア組やキャリアウーマン、キャリアアップなどがあります。
辞書を踏まえた解釈としては、
”キャリア”は『職業的な経歴・スキル』ということが出来そうです。
つづいて、”キャリア”の語源について覗いてみます。
厚生労働省が”キャリア”をテーマ検討をした研究会報告書ではその語源について、下記のように書かれています。
語源を覗く中で見えてきたことは、辞書を踏まえた解釈として出した定義は、”キャリア”の1面(=職業キャリア)にすぎないということです。
人がたどる足跡・行路という意味では、「働く」ということはあくまで1構成要素。「暮らす」「学ぶ」も含めた全体像、それが、”キャリア(=人生キャリア)”であるということが見えてきました。
キャリアモデルとは。
キャリアとは、仕事のことだけでなく、家庭や地域の暮らし手としての活動など人生全体のことであると定義できた私は、次に、自分自身に立ち返って“キャリア”のカタチについて探っていこうと考えました。
・自分のキャリアのカタチってなんだろう?
・自分は、どうありたいのか?
そんなことを悶々と考えているなか、出会ったのが、
キャリアモデル開発センターが提唱する『キャリアモデル(開発)』という概念・アプローチでした。
これは、自分が考えるキャリアの捉え方と通じる!と感じた私は、
キャリアモデル開発センター仙台の門を叩きました。
キャリアモデルを探求する。
キャリアモデル開発では、下記のようなプロセスで自分自身について探求をしていきました。
Step#01 振り返る(過去・現在・未来の棚卸し)
Step#02 考える①(壁打ちを通じた内省)
Step#03 考える②(キャリアモデルの明確化)
Step#04 完成!⇨実践&継続探求
*参考:キャリアモデル開発センター仙台HP
開発を通じた、内省・壁打ちを経て、完成したキャリアモデルがこちらです。
-自身を取り巻く3つの要素が、「キャリアパーツ(=自身の役割や仕事など)」。
-自身とキャリアパーツ間を結ぶ「⇆」が、お互いの関係性を。
-キャリアパーツ間を結ぶ「↔︎」が、掛け合わせによるシナジーを。
をそれぞれ示しています。
<「キャリアパーツ」について>
<キャリアパーツ×キャリアパーツによる「シナジー」について>
おわりに
”キャリア”を探求する旅はいかがでしたでしょうか。
この旅を通じて、感じたことは、終わりのない&答えのない旅。
これが、まさに”キャリア”だということです。
それと同時に、終わりがない&答えがないから、考えない・なんとなく歩むではなく、問い続けることの大切さも感じました。
最後に、この旅を通じて、言葉として昇華された、青写真(Vision)とありたい姿(Being)についてご紹介します。
-青写真(Vision)
ココロイキル仲間を増やし、ココロオドル東北へ。
-ありたい姿(Being)
ソーシャルに働く。ローカルに生きる。
つづく…