2019年2月24日西野亮廣エンタメ研究所の記事と僕のメモ

2月24日 ※2月26日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
キングコング梶原君の顔と周富徳の顔の区別がつかないキングコング西野です。

今日は、僕が今、抱いている危機感を、まだ綺麗に言語化できないかもしれませんが、お伝えしますね。
先日の『ミヤネ屋』さんのロケVTRをお蔵入りにしてもらった話の続きっぽい話です。
 
  
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「キングコング西野は吉本興業所属タレント」みたいな扱いになっていますが、実際のところは所属契約などはしておらず、雰囲気的に言うと「お得意様」です。

ただ、やっぱりお世話になっている芸能事務所であることは間違いないので、なんらかの形で還元したいなぁと常々考えています。
その一つが『SILKHAT(シルクハット)』です。

https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/592

僕のクラウドファンディングの手数料が他所の会社に入るぐらいなら、吉本興業に入った方がいいと思って、吉本興業発のクラウドファンディングを作ってみました。

シルクハットは僕だけじゃなくて、今だと、ダイノジさんやオリラジの中田君といった「個」で動く芸人(自分で仕事を生める芸人)が、ナンジャカンジャ言ってお世話になっている吉本興業に、「プラットフォームの手数料」という形で合法的に恩返しができるし、今後、そういった芸人が増えれば増えるほど、シルクハットを通じて、吉本興業に入るお金が増えるので結構イイんじゃねぇかと思っています。

ここは僕を信用もらっていいと思うのですが、
僕には「売り上げは全部、ワシによこせぇ~!」という考えは一切無くて(そんなものがあったら、吉本を絡めずに個人でクラウドファンディングを作って、手数料も自分で頂いているよ)、日頃お世話になっている人や会社を勝たせることに強い興味を持っています。

僕が出版社から本を出すのも同じ理由です。

『えんとつ町のプペル』等のグッズの売り上げなんかもそうですね。

地方の子供劇団とかが『えんとつ町のプペル』のミュージカルを勝手にやっちゃったりしているのが最高だと思っているので(どんどん、やっちゃって!)、僕は『えんとつ町のプペル』の「フリー素材感」を守らなければなりません。 

一方で、大きな会社が『えんとつ町のプペル』を商業的に利用する場合はキチンと契約を結ばないと話が前に進まないので(=トラブルがあった場合の責任の所在を明らかにしていないと大きな会社は企画を進められない)、『グッズの年間売り上げが100万円を超える場合はキチンと契約しましょうね。それ以下なら自由に使ってくださーい』ということになっていたと思います(この辺はスタッフさんに任せているので、よく分からない)。

こういったグッズの売り上げも吉本興業に入った方がいいと思うので、吉本興業との契約もキチンとしておこうと思ったのですが、これが全然進まないんですね。

…返ってくるのは「来週、返事をします」ばかりで、二ヶ月近く振り回される始末。。

その間、「商業的にプペルのグッズを作りたい」という話をいただくわけですが、吉本興業との契約が決まらないので、そちらは進められません。「機会損失」というやつですね。
僕的にも、吉本興業的にも。

僕みたいなベンチャーの最大のトラブルは「遅いこと」で、遅さが全てのチャンスとスタッフの生活を殺してしまいます。
 
「グッズの売り上げを吉本に入れたい」は、ただただ僕の厚意でやっているわけで、そもそも、吉本興業を絡めなくてもいい案件なので、この圧倒的な遅さについては、「そんなに遅くなるのなら吉本を切って、個人でやろう」と思っていたのですが、スタッフから「キレるな!」とキレられて、ずっと我慢していました。

ですが、さすがに方々(商業的にグッズを作りたい人達)に被害が出てしまっているので、昨日の夕方、
「今日の22時までに契約をまとめないと、以降の僕の絵本は『西野亮廣エンタメ研究所』名義で出版して、キングコング西野には、株式会社にしのあきひろから『アドバイス料』としてギャラを500円支払うことにします。
吉本興業はその500円をキングコング西野と分け分けしてください」
とお伝えしたところ、22時までに契約がまとまりました。

2か月まとまらなかった契約書が数分でまとまったわけです。

くれぐれも言っておきますが、これは「西野亮廣をナメんじゃねーぞ!」という話じゃありません。
 
 
「危ないな」と思ったんです。

今、
芸能事務所も、出版社も、YouTubeも、Twitterも、Instagramも、Facebookも、TikTokも……プラットフォームは常に横並びで、プレイヤーは自分にとって一番使い勝手の良いプラットフォームを選んでいます。

文章を売る人は「出版社」と「note」を常に天秤にかけていて、「よくよく考えたらnoteの方がたくさんの人に読んでもらえるし、売り上げも大きい」となると、作家は「出版社」よりも「note」を選びます。

去年の正月に「2度と幻冬舎からビジネス書を出さねぇからなっ!」と見城さんにブチ切れた時も(その後、すぐに仲直りしたよ)、『幻冬舎』以外に、文章を届けるプラットフォームがたくさんあったからで……当たり前ですが、プラットフォームは選ばれないと機能しないわけです。

ただ、数年前までは、芸人事務所も出版社も「選ぶ側」だったんですね。

つまり、数年前まで、芸能事務所や出版社は「プラットフォーム」じゃなかったんです。
ところが、YouTubeやSNSが出てきたので、“プラットフォームにならざるをえなくなっている”のが、今です。

ところが、当時のクセが染み込んでしまっていて、YouTubeやSNSと同じ棚に並べられているという自覚が極めて低いように感じます。

「SNSはタレントが使うツールでしょ?」と捉えてしまっている。
違います。
SNSは、芸能事務所や出版社の競争相手で、殿様商売をただちに辞めないと飲み込まれます。

 
んでもって、僕がここで「変わろうよ!」「このままじゃマズイってばっ!」と叫んだところで、おそらく何がマズイのかが見えていないので(たぶん、殿様商売をしている自覚もない)、
こうなったら僕が圧倒的な結果を出して、「あ。なるほど。あっちの方が良いんだー」と思っていただくしか、好きな人を救える道はないなぁと思っています。
 
 
メチャクチャ個人的な話になりますが……
 
数年前。
YouTubeやSNSという文化がスタートして、ついにはクラウドファンディングという「お客さんがダイレクトに支援できる装置」が生まれて、それでも、生き方を変えようとしない仲間の芸人や、友達のタレントに、「ヤバイって!津波が来てるよ!とりあえず、丘の上に逃げて!」と散々叫んだんだけれど、「何やってんの、アイツ? イタイなぁww」と、まるで聞いてもらえなくて、
一人逃げた丘の上から、次々と津波に飲まれていく仲間をただただ見るしかありませんでした。

あの日までに僕が圧倒的な結果を出していれば、あの日の言葉に説得力があったわけで、
救えた人もいたわけで、
つまるところ『弱さ』が一番の罪だと。

あんな思いをするのはもう嫌なので、圧倒的な結果を出します。
長くなってすみません。

現場からは以上でーす。

※ここからは僕(しんたろ)のメモです。

西野亮廣エンタメ研究所への入会は https://salon.jp/ からお願いします!

好きな人を救うために、圧倒的な結果を出す必要があるというのは大切にしないとと思いました。

自分も今ベンチャーで働いていて、自分自身や会社そのものの弱さも感じています。でももっと結果をだせば、もっと救える人も増えるはず!

がんばります!

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