2020年2月21日西野亮廣エンタメ研究所の記事と僕のメモ

2月21日(金) ※2月23日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
キングコング西野こと、広告代理店です。

さて。

昨夜は、約30名のサロンメンバーさん達と『わさビーフ』の新作(2020年9月発売)の味を決める会議がありました。

「わさび強め」「ビール感強め」といった様々な味の『わさビーフ』をパリポリと食べ比べながら、意見を出していきます。
『ガイアの夜明け』で見たことがある光景です。

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大切にしたいこと
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昨日の会議に参加してくださったサロンメンバーの皆さんにお話しさせてもらったことで、どうやら今後も「広告代理店業」をチョコチョコやるであろう僕ら(西野亮廣エンタメ研究所)が、大切にしておきたいことが一つだけあります。

それは、

「どれだけセンスが良かろうが、どれだけ面白かろうが、商品の売り上げに繋がらない『広告』は完全にウンコ!」

という線引きです。

『広告』は、クリエイターのセンスをひけらかす為にあるのではなく、商品を売る為にあります。

ところが、昨日のようなイベントや、オンラインサロン内での『意見交換』といった【ユーザー参加型の広告会議の場】では、往々にして、「面白い」や「センス」を前に出できてしまいます。
『斬新なアイデア』(※それほど斬新でもねーけど)がチヤホヤされたりします。

ただ、「センスの押し売り」なんぞは自分の作品(自分の予算)内で各々やるべきだと僕は考えています。

社運をかけて支払われた広告費を受け取った以上は、やっぱり、「売り上げに繋がらない『広告』は絶対的ウンコ」というラインを守った上で、意見交換していきたいです。

結果を出すことが一番の優しさだと思います。

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やっぱ、右上に行かなきゃ生き残れない
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昨日、9種類の『わさビーフ』を食べ比べているうちに、「ここより先の“味の差”に、どれだけの価値があるんだろう?」という疑問が沸いてきました。

よくよく考えてみると、僕らは「あのスナック菓子」を目当てに、コンビニやスーバーを選んではおらず、たまたま入ったコンビニやスーパーで、たまたま目についたスナック菓子を選んでいます。
そして、そこで選んだスナック菓子に食べながら、「やっぱり、別のスナック菓子を買っとけばよかったぁ⤵️」と後悔したことがありません。

理由は、『わさビーフ』も美味しいし、他社さんのスナック菓子も、どれもこれも美味しいからです。

もちろん味で選んではいるのですが、「そこまで、味で選んでいないよ」というのが、生産者さんが受け入れ難い、僕たち消費者の本音です。

「これ以上、『味』を追求することに、どれだけの価値(効果)があるっけ?」という費用対効果について疑問を覚えたのは僕だけではなく、昨日の会議では、方々から同じ声が上がりました。

縦軸が「役に立つ」、横軸が「意味がある」の4象限(by 山口周)でいうと、「これ以上、求道者のように【左上】を追求しても、所詮『ドングリの背比べ』で、売り上げには直結しねぇんじゃねぇの?」という疑問です。

 
皆と話し合い、「『役に立つ(美味しい)』は、もう当たり前になって、他社と差をつけにくくなったので、“スナック菓子であろうと”『意味がある』の方(右上)にスライドしていかないと、生き残っていくのは難しい」と結論し、次回の『わさビーフ』会議は、「味を決める会議」から、「どうやって売っていくか?を具体的に決める会議」に急遽変更となりました。

「どうやって売っていくか?」を考える方が、議論シロ(参加者のコミュニケーションの余白)があって、会議が盛り上がり、『わさビーフ』に“思い入れ”が生まれるからです。

「味の追求」よりも「思い入れを増やす」にコストを割いた方が、費用対効果は高いよね、というのが昨日参加した皆さんの結論です。

とても面白いところに着地した会議でした。

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まとめ
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人が求めているものは、車であろうと、洋服であろうと、人であろうと、スナック菓子であろうと、サービスであろうと、『役に立つ/意味がある』の4象限の【左下】から始まって、時計回りにグルリと回っています。

もともと馬具メーカーだった「エルメス」の歴史を見ると、綺麗に【左下】から始まり、時計回りにグルリと回って、今は、【右下】にいます。

現在、広告制作の依頼を受けている『キャリオク』も、このあたりを意識して、戦略を練っていきたいなぁと思いました。

この記事を読まれている皆さんのお仕事もきっと。

お互い、頑張りましょうね。
これからも、気づいたことがあれば、バンバン共有していきます。

現場からは以上でーす。

※ここからは僕(しんたろ)のメモです。

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求道者のように何かを追求するというのはめちゃくちゃ考えてしまいました。

前の会社でちょうど食品の商品開発をしたことがあるのですが、まさに求道者的で、消費者には違いわからないだろうなと思ってました。

今思い返すと、やり切ることの目的が社内に目を向けていたり、うまくいかなかったときの言い訳になっていたりした気がします。

そんなことに目を向けるんじゃなくて、意味があるものにするために何をすべきか考えていく必要があったと思いました。

今の職場では意味を常に考えたいと思います。

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