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「自分と同じ顔の人に告白するのは成功率が高いのか」をAIを使って検証してみた

こんばんは。「令和イチの婚活サービスを作る」をモットーに、パーソナライズ婚活サービス「ヒトオシ」のプロダクトマネージャーを務める株式会社Parasol COOの清水晋太朗です。

先日、色々な著名人夫婦が顔が似ているということが、以下のポストを通じて話題となっておりました。

また、昔から人は自分に似た人と結婚する傾向があるのかという調査(※)が社会学的にも行われていたり、ヒトオシ内のマッチングプランナーからも顔が似ている人同士がカップルになりやすいという声もあったりしていたので、根拠を示すことができれば、今後のマッチングの改善につながるのではないかなと感じました。

(※)参考にした研究
Facial resemblance in engaged and married couples
Revisiting facial resemblance in couples
など

そこで、今回は「自分と似ている顔の人に惹かれるか」「自分と似ている顔の人に告白をしたら成功率が高くなるのか」をパーソナライズ婚活サービス「ヒトオシ」のデータと、AIによる顔類似度判定を使って検証してみました。


顔認識技術「DeepFace」を使って顔の類似度を計算

顔の類似度を調べるために今回は、Facebookが開発した顔認証技術のDeepFaceを使用しました。DeepFaceは、ディープラーニング(深層学習)を基にした技術で、顔の特徴を数値的に表現することなどが可能となります。

主に顔認証システムなどで、同一人物であるかを判定することに使われることが多い技術ですが、他の人物を比較しても、"どれくらい似ているか"を数字で表現することも可能です。

この技術は、97%以上の精度で顔認証が可能と言われており、人間の顔認証能力に匹敵するほどです。

参考ポスト↓

まずは、話題になっていた著名人夫婦で検証

まずは、「DeepFace」を利用した際に、顔の類似度がどれくらいの精度で出力されるかを、上記で話題になっていた著名人夫婦の画像をもとに検証してみました。

顔の類似度は、DeepFaceによる顔の特徴のベクトル化と、それに基づくコサイン類似度の計算を通じて、顔の類似度を定量化します。

直接、異なる人物同士の比較に着手する前に、同一人物の異なる画像を用いて、本当に異なる二つの画像が同一人物として識別されるかを検証することで、DeepFaceの正確性の初歩的な検証をしてみました。

その結果、異なる画像でも同一人物である場合には、確かに同一人物と識別されることが明らかになり、実際にこの技術の有効性が確認できました。

続いて、2組の著名人夫婦の画像を選び、男女各々の顔の特徴ベクトルを比較することで、「似ている」と判定されるかどうかを検証しました。

上記の画像でも示されている通り、結論、人間の目で類似していると感じられる顔同士が、数値上でも高い類似度を示すことが確認され、DeepFaceの精度と効果を確かめることができました。 AIすごい…!

ヒトオシ会員のデータをもとに顔類似度とマッチング率の相関を調査

次に実際のヒトオシ会員のデータをもとに、
①顔が似ている同士が惹かれ合う確率が高いか
②男性の場合、自分と似ている顔の人に告白をしたら成功率が高くなるのか
を検証してみました。

※個人の顔写真などのデータはプライバシーポリシーに則り、厳重に管理しております。

①顔が似ている同士が惹かれ合う確率が高いか

まず、「顔が似ている同士が惹かれ合う確率が高いか」に関しては、ヒトオシで行われるお顔合わせ後のマッチング率(連絡先交換率)を分析しました。

結論、「顔の類似度」と「マッチング率」の相関を見ると、顔の類似度が高いほど、マッチング率が高くなる傾向があることが明らかになりました。

②男性の場合、自分と似ている顔の人に告白をしたら成功率が高くなるのか

続いて、「男性の場合、自分と似ている顔の人に告白をしたら成功率が高くなるのか」についても調査してみました。

ここでは、お顔合わせで男性が連絡先交換を希望した場合に、女性も希望しているか(マッチングが成立しているか)の確率を見ることで、擬似的に「男性が自分と似ている顔の人に告白をしたら成功率が高くなるか」を再現しております。

結果として、こちらも顔の類似度が高いほど、成功率が高まるという傾向が確認されました。

また、①②を比較した際に、より男性側が似ていると感じている人に対して、連絡先交換希望を出した際のマッチング率がより顕著に高くなっています。

まとめ

今回の調査では、「夫婦の顔が似ている」といわれてきている説を似た形にはなりますが実証的に検証できました。顔が似ている人同士がうまくいきやすいという傾向にあると結論に至り、この結果は非常に興味深く感じています。

今回は簡易的に顔の類似度とマッチング率に関しての相関を調査しましたが、今後も新たな示唆が出せるよう、またこの結果がより良いサービス改善に反映できるよう、取り入れられればと思っています。

ヒトオシでは、AIの導入を通じて客観的なデータ分析を取り入れつつ、人間の持つ柔軟性や温かみを重視し、顧客にとってより良い体験を提供するためのサービス改善に日々取り組んでいます。AI技術と人間の感性が融合することで、より洗練された婚活サービスの実現を目指しています。

今後も、ヒトオシが蓄積してきたビッグデータを基に、恋愛や婚活に関する科学的アプローチを追求し、新たな発見やインサイトを提供していきたいと思います。

パーソナライズ婚活サービス「ヒトオシ」

ヒトオシとは、専属のマッチングプランナーが会員一人ひとりにつき、面談や日々のコミュニケーションを通して、パートナーとして合いそうな方を月2名紹介しながら、婚活に伴走するパーソナライズ婚活サービスです。

約10年前に現在主流になっているマッチングアプリが登場し、「出会いがない」という課題は解決されつつあります。一方で、「“良い人”と出会えない」という声を多く聞くのも事実です。

その課題に対してヒトオシでは、専属のマッチングプランナーが第三者的目線から見て合いそうという思う方をご紹介することで、納得感のある出会いを提供しています。

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