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めんどくさい人が未来をつくる。コロナ禍のフェス実現に旗を振り続けた人の話

「ピコーン」

いつも聞いてるポッドキャストの更新通知が来た。タイトルを見ると「めんどくさい人が未来をつくる」だって。

一人で「あはは」と笑ってしまった。つい先日、めんどくさい人が未来をつくった瞬間を中から目撃していたからだ。

コロナ時代のフェスの試行錯誤は、Twitterとかでいろいろ発信しているけど、まぁ、とにかくみんなで一生懸命やってきた。(このレポートが分かりやすいかも)

迎えた「ハイライフ八ヶ岳」。2日間でのべ約3,000人。フロアを無理に仕切ることなく、お客さんへの信頼と運営でカバーしながら、コロナ時代のフェスを実現した。

フロアを見回るのために、ステージ前からフロア後方にテクテクと移動する。たくさんの人がいる、それぞれが感染対策をしながら。その光景に涙をこらえきれなかった。

感慨深くフロアを見つめるプロデューサーであり、アースガーデン代表の南兵衛(あだ名ねw)さんに「良かったですね」と声をかけると「まだまだ。これからだよ」と返答。すっげぇなぁと思った。

一緒に仕事をさせてもらって、10年ほど。これだけ長い付き合いになると、あまり遠慮して物事を言えず、売り言葉に買い言葉みたいなやりとりになることも多々ある。正直、腹が立つことも多い(お互いさまだと思うけど)。

でも、ライブフォレストからハイライフへの流れは、並大抵の腹の座り方じゃ実現させることはできなかったはずだ。日本どころか、世界を見渡しても、南兵衛さんしか持っていないぶっとい意志だった。(コロナ禍でもいろんなフェスが再開されようとしているけど、フェスの自由さとコロナ対応を絶妙にバランスさせたフェスは、今のところ、ハイライフ八ヶ岳しかないと思う)

多くの人が諦めかけていた今年のフェス開催は、南兵衛さんの強引さと粘り強さに多くの人が突き動かされて、ついに実現してしまった(笑)。

すごいな、と。ただただすごいなと、尊敬せざるをえない…。

野外フェスはチーム仕事の究極形なんじゃないかなぁと思う。頭を使う仕事から、体を使う仕事まであらゆる人が必要。アースガーデンはとても小さな会社なので、多くフリーランスや小さな事業者と力を出し合いチームをつくっている。(僕も元社員、今フリーランス)これがまた、みんなすごく優秀なんだわ。アースガーデンは、最高のフェス制作チームだ。でも、そんな僕らですら「無理なのでは…」と思っていた。

しかし、南兵衛さんは違った。先頭で旗を振り続け、ときに躊躇している人のケツを蹴飛ばし、ときに暑苦しいほどの声援を送り、ときに手をつなぎ半ば強引に前へ前へと歩みを進め、たまに立ち止まり話を聞いて、とにかく全体を動かし続けた南兵衛さん。すごい。

南兵衛さんは僕が知っている人の中でも5本指に入るくらいめんどくさい人。

「めんどくさい人が未来をつくる」これは本当。

久々に口内炎ができたよ。

ハイライフ八ヶ岳2020のレポート、書いたのでぜひ読んでね。

トップ写真は、2011年のap bank fes。あの丘の一番上に仁王立ちして、電話を掛けてる南兵衛さん。

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葛原信太郎
将来的に「フェスティバルウェルビーイング」の本を書きたいと思っています。そのために、いろんなフェスに行ってみたい。いろんな音楽に触れてみたい。いろんな本を読みたい。そんな将来に向けての資金にさせていただきます。