セルゲイ・ナカリャコフ

昨晩のEテレ、クラシックTVでセルゲイ・ナカリャコフを久しぶりに見た。私の頭の中にある美少年のおおかげをもちながら、すっかりおじさんになっていた。

それも仕方ない、当年47歳。すっかりおじさんだ。西洋の人は10代の時代の美形から中年にかかって、一瞬誰かわからないほど変わる。セルゲイ・ナカリャコフは、まあ、わかったけど、日本人でも10代から30年経過すればこのくらいかあるだろう。技術はあがったでしょうけど。

30年前、私自身が英国滞在数年の後に帰国してから、ジャパンアーツ主催のセルゲイ・ナカリャコフのリサイタルに池袋の東京芸術劇場大ホールに行ったのがついこの間のような感覚なのに、既に30年近い月日が経過したということだ。当時、ジャパンアーツは希望者全員に並べばセルゲイ・ナカリャコフのサインを進呈、との触れ込みで、数百人が東京芸術劇場の階段をはるか下の階まで並び、まだ素直だったセルゲイ・ナカリャコフはそれにこたえて、ニュースになった。徹子の部屋にも出た。この年代の天才アーティストにありがちな、ややエキセントリックさのある受け答えが今も印象的である。五嶋みどりしかり、の記憶である。考えてみると、セルゲイ・ナカリャコフは五嶋みどりとも同年代と言っていい世代であろう。

演奏は素晴らしかった。大変流暢でわかりやすい英語でしゃべっていたので、はるか昔にロシアの地を離れてくらしているのだろう。確かにウィキの最初に記載があった。

セルゲイ・ナカリャコフ(Sergei Nakariakov, Сергей Михайлович Накаряков, 1977年 - )は、ロシアニジニ・ノヴゴロド生まれの、トランペット奏者・フリューゲルホルン奏者。現在は、フランス[1]に移住しており、イスラエル国籍を取得している[2]

使っているトランペットという楽器にはフランスやベルギー、イタリアに近いところに住むのが便利なのだろうし、イスラエル籍を言うのは、ユダヤ系ロシア人だったのかもしれない。

なんと、セルゲイ・ナカリャコフの公式サイトの写真は、歌舞伎役者やオペラ歌手がよくやるように、自分が美しかった時代のかなり前のものだった。 https://www.nakariakov.info/


それでも演奏には間違いないのでこれからも注目していこう。


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